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01/16/2005

林の今日の1枚:Power Cube

lorenzo
最近、眠気に素直で、またしても日付が変わってからの投稿です。
アドバ林の最終日の1枚はこれ

伊SOFTOBE社のPower Cubeという製品、そして開発者のLorenzo Puleo氏。

今回のExpoを見て思ったことがいくつかあります。

1つ目は、ヨーロッパの開発者(特に英国)がものすごく頑張っていること。
今回のMACWORLD EXPOも実は会場規模などは大幅に縮小していたのですが(ただし、出展者数は増えた)、毎年パリで開催されるApple Expoはどんどん会場が広くなっています(今回、Apple Expoの事務局の方と話をしたのですが今年はかなり会場が大きくなるようです)。

2つ目は、これまではCoreImage、CoreVideoを開発しているアップル社といくつかのゲーム会社くらいしか手を出していなかったGPUプログラミングをしている開発者がいくつかでてきたこと。

このSOFTOBEのPower Cubeもその1つ。
GPUアクセラレーションを使ったモーショングラフィックのソフト(いわばMotionのライバル)で、文字や動画、静止画が驚くほどの滑らかさで画面を自由自在に動き回ります。しかも、その動きを編集して、リアルタイムで結果を見ることができます。
とにかく、この日、一番びっくりしたソフトで、途中で呼び止めた編集者の武井も愕然としてそのすごさに驚いていました。
モーショングラフィックスソフトで困るのは実物をみてもらわないとその凄さが伝わらないこと。
放送業界の方は、今年のNAB(米国放送機器展)にも出展されるそうなので、ぜひそちらでしっかり確認して下さい。
それ以外の方にはぜひいずれ動画など別の方法でこの凄さを伝えられればと思っています。

 さて、このブースで驚いた3つめは、この開発者のLorenzoが私をみかけるやいきなり「お前のことを4年間待っていた」といってブースの下からトランクを出してきたことです。
 私はLorenzoのことを見かけて「久しぶりだね」と声をかけようと足を止めたのですが、彼は私と目が合うや熱心に話を聞いていたまわりの人達に「この4年間ずっとこの日を待っていた。スミマセン」と言い訳をすると、トランクをごそごそやっています。

何か悪いことしちゃったかな?もしかして、自分はここで刺される?と思ったのもつかの間。
彼がトランクから取り出したのは1本のワインでした。

それまで熱心にソフトの解説を聞いていた人達から拍手をされちゃったり、見ず知らずのおじさんに「おー、イタリアンワイン、いいね。よし、今、ここで開けよう」なんて言われちゃったりして、うれしいやら照れるやら...

 4年前、彼はFoldersSynchronizerというシンクロソフトをつくるシェアウェア作者で、ほとんど英語は話せなかったのですが、kagi.comのCEO、Kee Nethery氏の「結構、日本でも人気が高いよ」と勧めてもらい、インタビューをしたことがありました。
 そのインタビューの時、彼がいずれもっとすごいソフトをつくってその時に私にワインをごちそうするという約束をしていたのです。私はただの社交辞令と思い、すっかり忘れかけていたのですが、彼はずっとそのことを覚えていたそうで、去年の開発者イベントの時にもワインを持ち歩いていてくれたようです(私はずっとホテルに閉じこもって仕事をしていたのであえませんでした)。

彼は元々、建築志望だったので、3DソフトとかCADの方が興味がある。
そこで、FolderSyncの後、4年間、3DソフトやGPUアクセラレーションなどについて勉強して、このとてつもないソフトをつくってしまったようです。

会場のすみっこの方の小さなブースではありましたが、アップルのビデオ関係の方も、このソフトにものすごく感銘したそうで、NABへはアップルが(今、住んでいるパリから)招待してくれることになったそうです。

4年間、必死で頑張ったLorenzoもすごいけれど、我々が3人掛かりでも最終日までみつけられなかったすごいソフトを早々と見つけて、そこまで話を進めてしまうアップルも結構、すごいかも...

ちなみにLorenzoは、このExpoの後は4年間、必死に頑張った自分へのご褒美でカリブ海でバカンスだとか...
それまたそれでうらやましい....

とにかく、SoftobeのPower Cube、別にワインをくれたからではなく、本当にすごいソフトです(まだちょっと荒削りなところもありそうですが、実際にフォントとか絵を動かしてみると、その編集の簡単さや、動きの滑らかさに度肝を抜かれます)。発売は3月頃の予定で、価格はプロシューマーでも手が届く250ドル。
 「放送業界の人達はもっと高くした方がいいと思うけれどいくらがいいと思う?」と聞かれたので、放送業界の人間じゃないけれど「自分も買いたいから」という理由で「250ドルでいいと思う」とこたえてしまいました。


さて、そろそろパッキングを開始しないと帰りの飛行機に間に合わないため詳しくは書けませんが、
GPUアクセラレーションを使ったもう1つのとてつもないソフトは、英国はBristol出身のSTONECUBE社、彼らが2年間必死で開発したデビューソフト、「PrintDevizor」。実はこのソフトも凄かったです。エンボス加工などの特殊印刷をしてつくったカードや雑誌の表紙がどういう風に見えるか、ものすごくリアルな映像でシミュレーションしてくれるソフトです。


P.S.Lorenzoはかなり義理堅いですが、MacPeopleの野末編集長も義理堅くて驚きました。私が自分の個人BLOGで、この「MacPeople at Expo 2005」を紹介するエントリーを書いたのですが、そのエントリーの最後にちょこっと「読んだ人にはプレゼントもあるかも」と書いていたようです(←ちゃんと覚えていない私はサイテーですね)。
 野末さん、書いた本人すら忘れていたそのことをちゃんと覚えていて、おまけにものすごく気にしていたらしく、昨日、会社に出さなきゃいけない書類をつくり終わった後、取材もせずに必死でプレゼントを探しまわっていたようです...
 ちなみに私もAmbrosia Software社、ほか数社からプレゼントをもらったので、そのいくつかをこのBLOGの読者に、いくつかをMacPeople誌次号の読者プレゼントに提供しようと思います。
 どうやってプレゼントするかは帰国便の中で話し合おうと思います。今回の取材チームも毎日ぎりぎりの時間まで、会場を回ったり、日々の業務をこなしたり、夜は夜で人にあったりであまり情報交換をしている時間がなく、実はこのblogが一番の情報交換場所だったりします。

P.P.S.ワインと言えばカメラマンの林さんもお気遣いありがとうございます、あの時、部屋にいなくてスミマセン。

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