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2004.07.04

パイオニア劇的演出のヒミツ

既にアップルとその周辺のニュースを取材し始めて15年近くになる。
私より古くから取材している方はいっぱいいるが、さまざまな発表会現場やその時代の重役の方々のインタビューなどをこれだけ継続的に取材してきた人間は日本はもちろん、海外でも少ないということはちょっとだけ自負しています。
ところで、これだけ長いこと取材をしていると、それだけ裏話も多い。

前のエントリーで、そうした裏話をちょっとづつ書くと約束したのでそれを実行したいと思います(でも、下書きしたままになっていたので、後のエントリーよりも下に表示されてしまった...みんな気がつくかな?)

前ふりが長い割には忙しいこともあり短いお話なのですが...

アップル社が互換機戦略を始めたすぐ翌年(だったかな?帰国後、細かいチェックをして修正します)、
Power ComputingやRadius社につづいて、なんと日本からもパイオニアがMac互換機の第1号を発表しました。

互換機戦略はもともとアップルでは出せない特徴を持ったMacをつくって、Mac市場を拡大するのが目論み
Radiusが映像処理に強いMacを出したように、パイオニアは音の良さで勝負を仕掛けてきました。

そのパイオニアの互換機1号の発表会、たしか、場所は経団連会館だったでしょうか?

発表会場には新聞社各社からテレビ局もやってきて、狭い部屋は外にまで人が溢れている状態。

私は1990年頃からビデオ取材を続けているので、この日も発表会場の一番後ろに三脚を立てていました(あのテープはどこへ)。

会場のざわつきが静まり、司会から「えー、まもなく発表会を始めますので今しばらくお待ちください」のアナウンスが流れて2〜3分ほど経った頃、一瞬、会場が真っ暗になります

プレスの方からも「おー!」という歓声が。

当時のアップル社はCEOこそスティーブ・ジョブズではありませんが、地味なCEOを支える副社長らが凝ったジョブズ並に凝った演出での基調講演をしていました。アップルの基調講演に、まるで大掛かりなショーを見るかのような楽しさがあったのは今も昔も変わりないのです(むしろ、この頃の方が演出の小細工に凝っていたかも知れません)。

でも、パイオニアも、やはり、Macの互換機と言うだけあって、アップル社の派手な演出の影響を受けたのか、これはこの真っ暗な状態で新製品にいきなりスポットライトが当たって、いきなりBGMと共に製品が発表されるのかと誰もが思い、周りのテレビ局のカメラは「おいおい、どっから出てくるの?聞いていないよ」と騒ぎ出しています。

 でも、しばらく会場は真っ暗なままで、取材に来たプレスもざわざわし始めます。

 しばらくすると会場の奥から「スイッチどこー」という声が聞こえてきます。

そう、ただ単に誰かが間違って会場の電気のスイッチを切ってしまっただけのようです。
そう思って緊張が緩むと、背中の当たりに突起物の感触

手を後ろに回して突起を上に持ち上げると(もしかしたらボタンだったかも)、その瞬間、会場が明るくなり、無事、発表会が始まりました...

というなんともお恥ずかしいお話です

それにしてもたった1個のスイッチで小さかったとはいえ発表会場の全部の電気が消えちゃうなんて..

7月 4, 2004 アップル影の歴史 |

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コメント

ショート&ショートみたいによくできたエピソード。

今回の件といい、林さんはけっこうドジなんですね~。
おもわずモニターに向かってニヤリとしてしまいました。
これからも存分に楽しませてください。

投稿: kato | 2004.07.07 01:24

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