« 無意味なエラーコード | トップページ | 英語で書くと言うこと »

2004.09.23

Skypeのジレンマ

nobilog2で書くのは初めてだが、最近、あちらこちらでSkypeを宣伝して歩いている。
ご存知、音声チャットに加え、電話もかけられる例のソフトだ。安いし、音質もいいし、何より気軽で楽しいソフトだ。

asahi.comにもDan Gillmor記事が載っていたし、ネット系の友達ならほとんどが知っているだろう。PCユーザーならむしろ旧聞に属する類のニュースだ。

Mac OS Xベーター版はまだまだ新しいが、既に大勢の方がBLOGに記事を書かれているし、今更、書くのもと思って控えていた。

ただ、よく考えると、BLOGやIT系のWebニュース媒体を読み漁って、最新のおもしろいソフトやWebサイトを追っかけているのは、数的には圧倒的なマイノリティーだ。

そして、そうしたニュースの追っかけをしているマイノリティーの方々なら、既にiChatやWindows Messangerなどのチャットソフトを導入している可能性が高く。親しい相手なら既に私のiChatのメンバーリストにも登録されている可能性も高い(数えたら161人も登録されていた。最近、iChatが重くてたまらないわけだ...)。そしてチャットソフトを導入済みとなると、わざわざSkypeを使って電話をかける必要性も少ない。
ここにSkypeのジレンマがある。

結局、Skypeを広めるには、あまりチャットを活用していない人に、いきなりSkypeを使って電話をかけ、「今、どうやって電話かけているかわかる?」とやるのが一番効果がありそうだ。これだと1度に1人づつしか教えていくことができないので、リアルの世界のソーシャルネットワークで友達そしてFOAF(Friend of a Friend)が多そうな当たりを狙う。それも海外在住者や国際的な仕事をしている相手が中心だ。さっそく何人かはSkypeを使い始めたようだ。しかし、世の中、本当に便利になったものだ。

ちなみに、いちいち最新のニュースを追いかけている人がマイノリティーだからこそ、Webに比べて情報量が少ない(=情報が厳選されている)雑誌の価値があると思う。パソコンがどんなに早くなっても、Googleに索引されているWebページがどんなに増えても、人間の脳で処理できる情報量が飛躍的に伸びることはない。情報は厳選されたところからスタートして、だんだんと掘り下げるのが理想的だろう。ついでに、テキストでたっぷり語るよりも、きれいなビジュアルで右脳に訴えかけた方が圧倒的に効率がいい、と思う。

9月 23, 2004 Macopinionjust a thought |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Skypeのジレンマ:

» たしかに トラックバック MEMO
nobilog2: Skypeのジレンマちなみに、いちいち最新のニュースを追いかけている人がマイノリティーだからこそ、Webに比べて情報量が少ない(=情報が厳選... [続きを読む]

受信: 2004/09/23 15:17:27

» 無料IP電話、Skype(スカイプ) トラックバック Hoverspace -ホバースペース-
まだご存知ない方々もいるだろうか?Skypeは無料でインターネット上での音声通... [続きを読む]

受信: 2004/10/24 0:33:28

コメント

この記事へのコメントは終了しました。