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2005.08.27

来るかMVNOの時代?

Harvard Asia Business Conference in Asia 2005(HABCIA)のクロージング基調講演はKDDIとeAccessの生みの親、千本倖生さんが行った。一番、最後のスライドで語ったのは、MVNOへの期待だった。

MVNOとはMobile Virtual Network Operatorーー自分では設備を持たずに、既にある携帯キャリアのネットワーク設備を借り受けて携帯事業を行う、というビジネスモデルだ。

 例えばDDI Pocket(現ウィルコム)のネットワーク設備を使って、定額制通信専用PHS端末などを販売している日本通信などはその代表例と言える。

日本通信のb-mobile端末はおもしろいし、それなりに魅力があるとは思う。
その一方で、MVNOって果たして本当になり立つんだろうかと疑問に思っているところもあった。

そんな私がMVNOの魅力に一気に目覚めさせたのは、
BREW 2005 Conferenceで知った、「Amp'd Mobile」というサービス。

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ヤングアダルト層をターゲットにして、この層が好きな映画とかの世界観を生かす、というまったく斬新な発想の携帯電話事業だ。

そもそもホームページからして、こんな感じで、とにかくかっこいい:
http://www.ampd.com/

独自コンテンツもいっぱい提供する予定で、内容はライブ音楽やスポーツのストリーミング放送などを多数用意ーーそうコンテンツもターゲット層の好みに思いっきり合わせている。
おまけに、スポーツ系ストリーミング放送番組を収録するスタジオやら、取材中継用のVANまで、この世界観を貫いていてすごい。
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もちろん、この世代のあたらし物好きIT系ビジネスマンが仕事でも役立てるようにBluetooth通信をはじめとするパソコンとの連携、接続性にも力を入れるという。


1つの世界観を貫ぬくために、おそらく端末のデザインや仕様もある程度、キャリア主導で決まっているが、こういうコンセプトであれば、それも仕方がないという気がする。

もっとも、完全なキャリア主導ではなくて、携帯電話の画面の世界を描き出しているのはBREWという世界的規模で展開されているOS(のようなもの)、つまり、Amp'd Mobile用アプリケーションとかの開発も比較的簡単にできるし、少なくともクローズドなプラットフォームではない。

今のほとんどの携帯電話は、1台でありとあらゆる層に答えようというところがある。
しかし、もしかしたら、そういったものを削ってでも自分が臨むのに近い仕様を目指してくれそうーーAmp'dの端末にはそんな期待が持てる。

少なくともMVNOって、そんなにすごいのか?と思っていた私の頭は「なるほど、そういう切り口なら確かにいけるかも」と切り替わった(日本通信を知った時にも「これはおもしろい!」と思ったけれど、やはり、視覚的なインパクトはAmp'dがすごかった!?)



そういえば、数年前、このAmp'd Mobileと同じくらい衝撃的な携帯電話の存在を知った。

端末1台が100〜200万円の英Vertu社だ。
富裕層だけをターゲットにしたユニークな電話メーカーだ。
端末はレザーや貴金属やら新素材のリキッドメタルを使い、最高級の職人仕事のフィニッシュを施してある。

black_reflective


端末の側面に「コンシェルジュ」ボタンがついていて、これを押すとコンシェルジュがNYのシアターのチケットからコートダジュール近くのヨットの停泊所の手配までなんでもやってくれる(この2例は私のイメージによる想像)。

 派手な広告は一切売っていないけれど、口コミだけでそれなりに売れているようで、オーナー達のためのサロンも用意されているーーもっとも、今のホームページはちょっとかっこわるいですね。昔、vertu.co.ukだった頃の方が高級感が漂っていました。

 Vertuについては、ネットワークインフラについて、あまり詳細なことがどこにも書かれていないけれど、たしかVodafoneのインフラを使っていたと、どこかで聞いた(イギリス本社の広報の方に電話をかけた時もVodafoneの留守電サービスが出た)。
ということは、これもMVNOの一種か?

日本でもテクノロジー主導のMVNOもあっていいと思うけれど、ジェネレーションやジェンダー、趣味趣向を絞り込んだ事業にもぜひ登場して欲しいところ。

関係ないけれど、千本さんと以前、名刺交換をした時、私の名刺をしげしげと見つめるので、何かと思ったら電話業界の先輩で、千本さんが師匠とあがめる人が、私と同じ「信行」という名前で、字もまったく同じだとか。いったい、なんて言う人か、「電話」、「信行」で調べてみたがわからず....

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8月 27, 2005 just a thought | | コメント (3) | トラックバック (1)

Keynoteにショックを受けるハーバードの学生達

Harvard Asia Business Conference in Asia 2005、ブランディングセッションでは、久保雅一氏の日本アニメのブランディングの話しもかなり人気が高かったが、それを上回る人気だったのが外村仁氏のスピーチ。

人的リソースをかなり贅沢に使ったその内容の素晴らしさも去ることながら、学生達が一番ショックを受けていたのがアップル社のプレゼンテーションソフトの「Keynote」。

これまで見たこともないような、トランジション効果に、それまで寝ていた学生達も起き上がって「わ〜」と歓声があがり、拍手の嵐。

 150人くらいの学生の中で、(「Knowledge Navigator」はともかく)「1984」のCMを知っている人が4〜5人しかいなかったのはジェネレーションの差だろうか、びっくりした。(私は大学はアメリカだったけれど「Advertising(広告)」の教科書にちゃんと、もっとも成功した広告戦略の事例で出ていたのに...今は教科書も違うのだろうか)

 もっとも、'90年代、中頃のアップルが見せていた伝説やら、ビジョンやら、広告戦略には、今日のハーバードの学生も感銘を受けていたようで、途中モデレーターから「短くするように」と言われても、生徒達から「止めないでくれ」の声があがるほど。

 ハーバード学生の奥ゆかしさか、Q&Aセッションでは、あまり質問が出なかったけれど、Q&Aが終わると、皆、外村さんのところに集まってきて、出てくる質問が、「あのPowerPointは、どのPowerPoint?」という質問。

 外村さんが「あれはKeynoteというアップルのソフト」と答えると、「どうやらKeynoteって言う名前のPowerPointらしい」という訳の分からない会話が漏れ聞こえてきて「そのPowerPointはMacにしかないの?」と言う質問が飛び出してくる。

 今やハーバードの学生の間では、PowerPointは製品名ではなくクリネックス同様ソフトの種類の名称にまで昇格しているのかも。
 昔、プレゼンテーションソフトと言えば「Aldus Persuasion」がすごくて、海外の学会で「Persuasion」を見た日本の教授やら学生がこぞってMacを(海外で)買って持ち帰り、医科歯科系の世界にMacが広がっていった。

 しかし、1997年にそのPersuasion(当時はAdobe Persuasion)が開発中止になってから早8年、今やすっかり、プレゼンテーションソフト=PowerPointなんですね。

 パワポといえば、びっくりするのがWindowsユーザーの方々と、アイディアとかのやり取りをすると.pptファイル(PowerPoint)で送られてくることが多い。Windows系の定番ソフトで、実は一番、作図をするのが簡単で身近なソフトはPowerPointということなのだろう。

 プレゼンテーションソフトって何気に重要なソフトだと改めて実感した1日でした。

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8月 27, 2005 Mac | | コメント (5) | トラックバック (0)

フランスは日本のアニメを規制

Harvard Asia Business Conference in Asia 2005、ブランディングセッションより、おもしろかった話しをメモ。

「ポケモン」のアニメを海外に広めた立役者の1人、久保雅一氏の講演から。
日本で一番多くアニメを放映している地上波のチャンネルはTV東京だが、
ドイツにはそれを上回る量の日本アニメを流している放送局がある。

その一方で、あれだけ日本オタクがいるにも関わらず、フランスでは日本のアニメの放映本数は少ない。
それはフランスの国が、海外の番組の放映などについて規制をしているから。
その代わりフランスでは日本の漫画の購買者が非常に多いらしい。

たしかに、シャンデリゼのVirgin Megastoreには大きな漫画コーナーがあるし、
6区のムシュー・プランス通りあたりも漫画やフィギュアの店が目立つ。

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8月 27, 2005 文化・芸術 | | コメント (1) | トラックバック (0)

エンゲル係数の高い3日間

BLOGもmixiもコメントとかメッセージとかいっぱいもらっているのに、ろくに返事ができずにすみません。
IMもたくさんメッセージが書き置きされたまま、返事しない状態になっています...
(メールボックスは見るのも怖くて、あまり見ていません)

この2〜3日、年甲斐もなく渋谷で、築地で、銀座で、恵比寿で、麻布十番でと連日連夜の会食&飲み会でした。

Mac mini1〜2台分くらいの出費が痛いし、食事時間もめちゃくちゃなので、胃が荒れそうです。

よりにもよって台風が東京を直撃の日の朝5時に築地に行って、
http://www.flickr.com/photos/nobihaya/36899838/

その午後には打ち合わせ3つをこなし
(4つの予定だったけれど1つはパス)

睡眠2時間で眠気が押し寄せてきたので、噂に聞くNapiaを試しました:
http://www.kizuchiro.com/napia/
(ただ、道路の騒音も聞こえてくるし、あんまりリラックスできるという印象はなかったなぁ。まあ、CDプレーヤーを借りるか、iPodでも聞いていればいいのかもしれないけれど、それもなにか違う気がする)

その後は、吉野酒造・「腰古井」の生酒が飲める銀座の店、「和処 晴と褻」へ。

台風が東京を直撃している頃に爆睡して、起きたらその足でアカデミーヒルズの「Harvard Asia Business in Asia(HABIA)」カンファレンスへ。
築地エキスパートことブランディングセッションをきいた後、eAccess千本社長の基調講演、竹中平蔵のクロージングセッション、レセプションと続いた後、

その日のスピーカー1人で、このBlogで「築地エキスパート」として書いた外村さんと作戦会議。
睡眠2時間で3分おきにうとうとしながらも、有名新聞社、テレビ局、大手出版社数社の人間に電話とメールとメッセンジャーを駆使して、おいしい店と、今晩一緒に集まって飲める人を(1時間半にわたって)探し続ける外村さんにグルメ系食いしん坊の執念をみた(笑)。

でも、不幸にも今日は金曜日、新聞社やテレビ局、出版社のネットワークを生かしてさがした店は、どこも数時間の待ち状態で、結局、麻布十番「伊勢貫」に飛び入り。4〜5人くればいい方だろうと思っていた予定が、最終的に10人近くになってしまうあたりも...(笑)

というわけで、私も予定が刻一刻と変化し続けて、仕事もできない、メールもチェックできない状態が続いていました。今(3:30AM)から通常業務に戻ります。

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8月 27, 2005 日記 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.25

アメリカの方が純米酒が多い!?

今朝は海外の友人、Stephan(昨晩と同じ)と築地場外市場に...
昨晩、チャットでその計画を立てていたところ、サンフランシスコ在住の某友人のiChatステータスにStephanが泊まっている東京のホテル名が...
聞いたところ、六本木ヒルズである国際会議に呼ばれて一時帰国中とのこと。
急遽、築地にめちゃくちゃ詳しい彼も参加することに。

朝5時にいきなり初顔合わせで一緒にタクシーで築地へ向かう2人、しかも、台風の朝に...
もっとも、先月その「築地エキスパート」を、アメリカのスタンフォード大学に行く友人に紹介したところ、その場で居候することが決まったくらいなので、世の中、なんでもアリなのかも(笑)

さて、そのStephan(実はジャーナリスト時代、ZDNetにコンピューター系の記事を書いているだけでなく、カリフォルニアで飲める日本酒、なんていう記事も書いていたらしい...
そこで「築地エキスパート」と再び意気投合。

そこでタイトルの話題だけれど

日本だと本当に米からつくられている純米酒は実は結構少ない。
その点、実はアメリカとかでつくられている酒の方が酒税とかの関係で純米酒が多いらしい。

おまけに酒蔵とかによっては、日本から教えてもらった伝統的製法を、そのまま一切変えずに十数年とか守り続けていたり、その間に日本の方は製法が変わっていたりとか...
そんなこんなで実はアメリカの酒の方がおいしくなっているケースもあるとか...

同様のことは豆腐でもあるようです、というお話でした。

ITの世界では革新は大事ですが、食べ物とか飲み物の世界では、逆に革新ってもののよさをダメにしてしまうのかもしれませんね。

今日は午後に4つほどミーティングがあって、その後、銀座でメーカー系の友人達と日本酒の会です

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8月 25, 2005 旅行・地域 | | コメント (7) | トラックバック (1)

携帯電話の時刻合わせ

昨晩は海外の友人とMcDMasterとで渋谷で渋谷で会食(レストラン選びはveroyamaさんに選んでもらいましたーチャットで)。

その時、ちょっと話題に出たのが、携帯電話の時計時刻合わせ。
GSM携帯を使っていて、何がうれしいって、違うタイムゾーンに移動すると、電話がそれを察知して「時刻を自動的に修正しましょうか?」と聞いてきてくれること。

残念なのはVodafone 3GのW-CDMA+GSM電話では、この時刻合わせをやってくれない(V702NKならやってくれそう)。
ただ、友達のStephan曰く、Verizon社とかのネットワークだと、この大元になっている時間が3〜4分遅れているらしい(私的には許容範囲 ;-) )。

それにしても不思議なのが、先進デジタルテクノロジーの粋を集めたはずの日本の携帯電話ーーなのに、なぜか時刻合わせは「手動」が当たり前。

【アップデート:auは自動補正でした/FOMAも最新の機種は自動になってきているみたいです。ということで以下の話しはVodafoneの話になりそう...ただ、次はぜひチャットクライアント標準搭載をして欲しいところ】


今や日本じゃ、パケット定額制は当たり前なんだし、本当はパケット通信でNNTPサーバー(時刻合わせサーバー)を使ってもいいくらいなのに(と、McDMasterも言っていたのかな?ちょっと賑やかすぎてNNTPとかいっていたあたり聞こえませんでした)。

これってやっぱり携帯電話がメーカー主導でなく、キャリア主導でつくられている弊害ではないかと思ってしまうのは私だけ?

メーカー主導だったらパケット定額の部分をもっと電話のいろいろな機能にいかしてきてもいいと思う。例えばチャットクライアント内蔵とか、もちろん、その先にはキャリアにとって、もっとも触れたくない通話を定額にしてしまうIP電話もあるのだけれど...


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8月 25, 2005 携帯・デジカメ | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.08.11

決めるのはアーティスト、本人であるべき

昨日のブログディナーで、エントリーが1つも表示されない真っ白なnobilog2を見て、あわててエントリーしているわけではないけれど...

これまで密かに期待してきた動きがついに現実のものとなった。
これまでiTunes Music Storeに楽曲を提供するか否かはレーベル会社の「政治」で決まっていた。
しかし、そうした「政治力」から離れ、自らの音楽プロモーションや販売の自由を目指して立ち上がるアーティストが出てきたようだ。

APが伝え、ITmediaが記事にしている:
レコード会社を離れ、iTunesに向かう日本のアーティスト
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/11/news022.html

iTMSについては18日発売の月刊アスキーやMACPOWER(使い方だけ)、dice-k(http://dice-k.com/archives/2005/08/report.html)でも記事を書いた。

これからは自分の音楽をどうプロモートしたいか、どこで売りたいかといった、いくらで売りたいかといったことはアーティスト自身が考え、決断する時代になったと思う。

最近、音楽業界も商業化が進み、レーベルが会社でアーティストは商品、という図式が定着してしまったが、理想を言えば、アーティストはアーティストで、レーベルはそのパトロンというのが理想ではないだろうか。

8月 11, 2005 copy-right or wrong!? | | コメント (4) | トラックバック (2)