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2006.05.06

リアルタイム情報が交通を変える?

デジタルライフスタイルは、いつの間にか現実である。
最近ふとしたことで、IT技術が、我々の日常生活をいかに根本から変えようとしているかに気づき驚かされることがある。

今回は携帯電話サービスが、私の交通手段をいかに変えたかという話し。

私はバスが好きだ。電車は速くて時間も正確だが、逆にバスの遅くて不正確なところがいい。電車ほど混雑することもないのもいい(いや、混む路線もあるにはあるが...)。地下鉄とは違って毎日変わる景色を楽しめるのもいい。

 ただ、これまでバスは、世界でももっとも時間に厳しそうな日本においてすら、バス停にやってくる時間が予測不可能でなかなか使いづらかった。
 でも、技術はそれを変えた。
 携帯電話による「バス接近情報」の検索だ。

このサービスの登場によって、私はそれまでではありえなかったような行動。
例えば渋谷からそのまま電車で最寄り駅までいけばいいところを、わざわざ中目黒駅で下車して、バスに乗り換え、うちまで徒歩1分の停車場を目指すといった行動だ。
外出先から自宅までの帰宅ルートも、従来の2〜3倍に増えた。Keitai

「バス接近情報」を知らない人のために簡単に解説しよう。
 最近、よくバス停で携帯電話を覗き込んでいる人を見かけるが、彼らはゲームをしているのではなく、バスが今どの停留所にいて、あと何分ほどで到着しそうかを確認している。
 このサービスは最初、都バスが始めて、その後、東急バスらがこれに続いた。

 構想自体はかなり前からあったと思う。私の記憶が正しければ、私が小学生の頃(なので、今から30年近く前)、既に東急の自由が丘駅ではバス停にバス接近情報を表示する実験が行われていたのを覚えている。
 これまではかなり大掛かりな装置が必要で、それなりにコストもかかったと思う。それが携帯電話にまでGPSが内蔵される時代になって、ようやく現実味を帯びてきた。


 都バス一社だけだった頃は、それほど実感がなかったが、東急も始めたあたりからこの「バス接近情報」が私のライフスタイルにちょっとした変化をもたらし始めた。
 私はとにかく満員電車が嫌いなので、まずは携帯電話でバスの待ち時間を調べる。待ち時間が10分以内なら迷わずバスを選んでそれで帰る。
 それでも電車に乗ってしまうこともある。ただ、電車が混んでいる場合は、あらかじめ携帯電話で、人が大勢乗ってきて混雑してきそうな駅(例えば私にとって身近な例でいえば中目黒)付近のバス停でのバス接近情報を調べる(中目黒駅だけでなく、正覚寺も調べる)。でもって、バスの到着時間が10分から15分くらいまでの間なら、途中下車してバス停まで歩くのだ(正覚寺の場合はバス停まで結構、距離があるので待ち時間が5分以下だとかえってつらい)。

 場合によっては、電車—バスーバスー電車といったルートもありえる。

 電車の路線検索のソフト/サービスは偉大な発明だと思う。
 それをさらに進化させ、徒歩の時間やタクシーで帰るという選択も付け加えた、 auのEZnaviwalk(実はNavitimeというサービスのカスタム版)は、さらに偉大なサービスだ。しかし、これらのサービスも、そろそろ次のフェーズに入っていい。

 現在、このサービスで、検索できるのは、かなりシンプルなシナリオばかりだ。
 でも、本当に急いでいるときには、例えば3番目に近い駅までタクシーで行って、そこから電車で移動。最後にたどりついた駅から最終目的地まで、またタクシーといったパターンが一番速いこともある。
 今のEZnaviwalk/NAVITIMEはそれを検索してくれない。
 同様に例えば電車—バスー電車といったルートなども検索対象外だ(それでも最近、アップグレードされてバスが検索対象になった)。

 これからこうしたサービスを変えるのは「リアルタイム位置情報」だと思う。先に紹介した「バス接近情報」もその1つだ。ただし、すべてではない。

 時刻表だけでなく、遅延情報も含めた、「本物の」電車運行情報も、これから可能になるだろうし、飛行機も加わるべきだろう。

 実は米Google Labsでは、タクシーの配車状況がわかるGoogle Ride Finderというサービスも提供している。
 最近では、東京でも効率的な配車のため(そして、道を知らない運転手のために)GPSカーナビ搭載のタクシーが増えており、こうしたことは簡単に実現しそうだ(タクシー会社間の垣根さえ取り払えれば...)。

 現在のEZNaviwalkで、タクシー30分と出ても、時間帯や天気によってはタクシーがなかなか捕まらず、乗るまでに20分くらいかかってしまうことだってある。これに「リアルタイム位置情報」が、加わることでよりリアル、より正確な移動計画が立てられる。

 将来は駐車場、駐輪場の空き情報まで絡めて、自転車や乗用車、タクシー、バスなどを複雑に絡めたような経路も検索してくれるようになるとうれしい。

 もっとも、だからといって電車が不正確になってよいというわけではないのだけれど。

 さらに先で目指したいのは、寄り道情報の検索だ。
 例えば「このルートで会社に向かう途中、〜〜坂がありますが、代わりに○○坂を通ると×分遅くなりますが、そのかわり最近、ネットでも評判の満開の桜を楽しむことができます」みたいな感じで...

 Let's Enjoy Tokyoのようなサービスは、それに必要なベースを整えてくれていると思う。

 こういうところの融通も、これからの位置アプリケーションに求められるところだと思う。

 もっとも、携帯電話の小さな画面で、たくさんの情報を表示するのはなかなか大変なので、そこいらへんはユーザーインターフェース設計士の腕の見せ所だ。
 もっとも、現在のEZNaviwalkでも、音声案内が結構しっかりしているので、音声によるやりとり、というのもありかもしれない。

 融通といえば、カーナビをつけていないので、代わりにauの携帯電話の助手席ナビという機能をつかっているのだけれど、これも融通が利かないことがある。例えばこの間も急いでいたので、渋滞考慮、有りで「有料道路を使うのも有りで、ナビゲーションを行ったが高速道路に乗ってみて驚いた。
 わずか2Kmほど走ったところで、いきなり「左方面出口」を出ますといわれてしまったのだ。確かにもっとも速くつく方法には、この2Kmだけでも、高速にのった方がいいのはわかるけれど、こういうあたりはまだ人間があらかじめ目で経路をチェックしないとダメなんですね...

 あまりにも長々と書いてしまったので、一番、書きたかった本題に触れることができなかった。本題は改めて別のエントリーで書くことにしよう...

 なお、本エントリーは、とにかく15分間、何か適当に文字を入力し続けるというベンチマークテストを行いながら入力しています(インテルiMac上で。ちなみに使っているソフトはテキストエディットなんだけれど、わざわざRosetta経由で起動しています。あ〜、疲れた。ここいらへんは何のことか、Macに詳しい人じゃないとわかりませんね。スミマセンでした)。



アップル社のデジタルライフスタイル戦略について詳しく知りたい人は、ぜひ「アップル・コンフィデンシャル」の上巻をお読みください!

5月 6, 2006 旅行・地域 |

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