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2006.09.28

Stupid Networkと25番ポート

一昨日、CNet Japan Innovation Conference 2006 Autumnの取材と3時間がかりの打ち合わせを終えて帰宅。

溜まりに溜まったメールの返事を書いて送ろうとするもなぜか送信できない。
違うSMTPサーバーを指定してもダメ。
急ぎのメールだけGmailから送って対処したが、原因が一向にわからない。

電子メールソフトを使ったのでは、何が起きているのかわからないのでターミナルからtelnetを使ってSMTPサーバーにアクセスしてみたものの、何もしないのに勝手にセッションが閉じられてしまう。
(telnet <SMTPサーバーのアドレス> smtp などとすればよい)

インターネットの通信は、例えばWebページの転送は80番、メールの送信は25番といった具合に、用途ごとに情報の通り道が決まっているが、試しにサーバー設定も変えて、25番以外のポートから送信してみたら無事にメールが送れた。

今日、 「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」から帰ってきてメールを見てみたらISP(フレッツ光りで、いくつかのISPを使い分けているが、最近はBIGLOBEをメインで使っていた)から「お知らせ」のメールが届いていて、同ISPが26日から、「迷惑メール対策の一環で25番ポートをブロックした」ことがわかった。

実は 「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」の昨日のセッションで、これにちょっと関係する話があった。
「STUPID NETWORK」が理想という話だ。

講演者のデビッド・アイゼンバーグ氏は、アメリカ最大の電話会社、AT&Tに12年間勤務して、より音質の高い電話回線網などインテリジェントなネットワークの開発を行っていた。
 しかし、そのインテリジェントな回線によってFAXやモデムの通信に不都合が生じたり、いろいろと他の問題が発生する。
 こうして十年以上にわたってインテリジェント・ネットワークを研究していたアイゼンバーグ氏は、ネットワークのインフラそのものは、ただ送れと言われたデータを送るだけでお馬鹿(Stupid)な方がいいとう結論に達する。思い立ってその論文を書き始めると筆が止まらず、「Stupid Networkの方が素晴らしい」という理由が次から次へと見つかってきた、という。

 これは電話だけの話ではない。インターネット時代においても、例えばA社のサービスを使う時だけ、パケットの通りをよくするといったdiscriminative(差別的)なネットワークを提案/実践する会社もあったが、結局、一番いいのはStupidなネットワークだという話になった。

 昨日、今日のセッションを一言で総括するならば、「インフラ、ネットワーク、サービス/アプリケーションといった各レイヤーにいる人達は、相互依存することなく、それぞれに与えられた範囲の中でベストを尽くすのが理想」ということが言えそう。
 今日は新生銀行のCIO、ジェイ・デュイベディ氏の講演も行われたが、この講演でも一番のメッセージとなっていたのは、銀行のハード、ソフト、ネットワーク、サービスといったさまざまな要素を、明確に分割(アンバンドリング)したモジュール的なアプローチを取ることで、それぞれの進化のペースもあがり、問題が起きた時の責任の所在などもはっきりし、本来一番大事である顧客にフォーカスしたサービスを提供できるようになった、という話であった(日経新聞の調べでは、同行は異業種を取り混ぜた顧客満足度調査で3位だという)。

 セッションの後、迷惑メールの受信について、ISPの側でやるべきか、アプリケーションの側でやるべきか、という議論が出て、そこで昨日のエントリーのコメント欄に書いた免疫システムの話になった
 これらの意見には、私もまったく同感で、ISPも含めたインフラ部分には「Stupid Network」に徹して欲しいと思う(BIGLOBEが、そもそもそういう人向けのISPでない、という意見もありそうだが、だからこそ実は他のISPにも入っていて切り替えて使っている。現在の設定がたまたまBIGLOBEだった)。

 迷惑メールの受信は自分でアプリケーションで防御すればいいだけの話だが、送信となると他人に迷惑をかけることになるし、同じ話じゃない、という人もいるかもしれない。
 しかし、それにしたってBIGLOBEのSMTPサーバーのポートを変えるとか、認証サービスを使うとかしてくれればいいわけであって、25番ポートを閉じるのはおかしい。

 実際、こういう問題が直面した時に、ISP側で頑張って新しい標準を取り入れることで、アプリケーション層の進化も進むのではないだろうか(少なくとも企業内環境などでは、そうなっていると思う)。

 他社のSMTPサーバーを使うこともあるかもしれないから、ポート全部を閉じるのがいい、というかもしれない。しかし、迷惑メール対策をしていないSMTPサーバーがあれば、それはSMTPサーバー側の問題だ。それについて文句を言ってくる人がいたら、その人と一緒になってSMTPサーバー側に注意をすればいい。

 私が使っているのが、たまたまパソコンだったからよかったが、これからどんどん増えていく、インターネット家電を使っている人はいったいどうなるのだろう。パソコンが難しいからとインターネット家電を購入したのに、ある日、突然、電子メールが送れなくなって、「SMTP」とか「25番ポート」といった難しい言葉にさらされる。おまけに簡単さを、家電では簡単さを売りにすればするほど、こうした特殊ケースへの対応が難しくなる。

 パソコンを使っている人には、送信に他のポートを使って回避する解決策が紹介されている。確かにそれで送れるようになるだろう、しかし、ノート型ユーザーは自宅でメールを送る時と会社でメールを送る時で、いちいち設定を変えることになるかもしれない。

 アップルも、'90年代前半くらいまでは、やたらと技術に依存しすぎて、ちょっとした状況の変化で機能しなくなるダメなインテリジェント機能を搭載していた時期があり、雑誌などでこうした機能を「貧テリジェント(ヒンテリジェント)機能」と書いたこともあった。なんでもかんでもとことんまでsimplifyする現在のアップルのデザインアプローチは、もしかしたら、上で話したアンバンドリングに通じるものがあるのかもしれない。

 というわけで、仕事が一段落したら、どこが一番、Stupid (but fast) Networkかを調べてみたいと思う。

9月 28, 2006 パソコン・インターネット | | コメント (9) | トラックバック (1)

2006.09.27

Everyware講演のビデオが公開

IT業界を代表する名スピーカーといえば誰を思い浮かべるだろうか?
スティーブ・ジョブズ?ラリー・レッシグ?

こう書いていて、また思い出してしまったけれど、
今日行われた「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」のレッシグの基調講演も素晴らしかった。

もし、まだレッシグのスピーチを見たこと、聞いたことがないという人がいたら、
ぜひとも、だまされたと思って、こちらのFlashムービーを見て欲しい。
ムービーにはレッシグ氏の姿は出てこないが、レッシグ氏ならではの個性的なスライドとともに、
ittousaiさんがつけた字幕が表示される。
http://ittousai.org/mt/archives/2003_04/free_culture.html


今からもう4年以上前の講演のスライド+音声+日本語字幕だが、
何度見ても一向に魅力が衰えることがなく、繰り返し見てしまう。
石谷さんも繰り返し見ちゃっている、という。

Read Write文化とRead Only文化の共存を訴えた今日のスピーチも、
ぜひ、いずれ上のような形で「共有」されればうれしいのだが....
石谷さんが関係者に聞いたところ「検討」はしているようだ。


ジョブズとレッシグ、この2人のスピーチは、ちょっとした音楽ライブパフォーマンスや
舞台芸術を見るくらいのすごさ、楽しさ、感動があるが、
現在、私のリストで、これにつづく3番目に来ているのはアダム・グリーンフィールド氏だ。


この7月、慶応義塾大学のデジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC Institute)で近著、「Everyware: The Dawning Age of Ubiquitous Computing 」の内容をまとめた講演を行った。

前日、キャスタリアの山脇社長が、「彼のスピーチはすごい」と言っていたので、どんなものか気になっていたのだけれど、実際に見てみたら本当にかっこよかった。

ジョブズのように製品を売り込むスピーチではなく、世の中に伝えたいメッセージがあって、
それを魅力的かつ効果的に伝えるスピーチで、そういう点でもレッシグのスピーチと重なるところがあるけれど、内容も素晴らしければ、そのプレゼンテーションも素晴らしい。
スライドのデザインされたかっこよさでは、レッシグに勝っている。


実はそのスピーチがWeb上から見れるようになった。
Everyware: The dawning age of ubiquitous computing - A talk by Adam Greenfield

adam greenfield@keio univ.

コンピューターのユビキタス化する中で、それをつくる人、使う人達にいくつかの注意を促す内容。

深沢直人が唱えるという「振る舞いの中にとけ込むデザイン」という話では、
SUICA(関西はICOCA?でしたっけ?)のような公共交通用ICカードが、香港ではどのように使われているかを紹介した。
香港の女性は、読み取り機の前に来ると身体をクルっと半回転させ、ハンドバックの中に入れたままのカードをリーダー部分にぶつけ、スピードを落とさず、そのまま歩き去っていくという。その姿にはなにか独特の優雅さもある、という。

グリーンフィールドは、これはカードリーダーが許容する読み取り範囲と認識スピードから生まれてきた振る舞いであって、日本のスイカ(関西ではイコカ)もほぼ同じようなシステムでありながら、まったく、わずかなシステム上の違いから、まったく違う振る舞いが形成されていることを指摘している。

adam greenfield@keio univ.

グリーンフィールドの話は、こんなおもしろいエピソードをところどころに交えながら進んでいく。

ちなみに彼は、トヨタやソニーといった会社もクライアントに持つユーザー・エクスペリエンス・コンサルタント。
それだけに、ユーザビリティーやHCI(Human Computer Interaction)的な考察も奥深く、非常に刺激的な内容だ。

ドン・ノーマンやHCI(Human Computer Interaction)といった分野に興味がある人にもぜひとも見て欲しい。

もっとも、本当は一番見て欲しかったのは、日本でユビキタスコンピューターの開発に携わっている企業のリーダーや現場の開発者達(つまり、ほとんどのメーカーの人々)。

でも、講演が英語だったせいか、ひどい雨が降ったせいか、あるいは事前の告知が不十分だったせいか、あまり人が集まらなかったのが残念でならない。


そう、あえて書かずにきたが、実はリンク先の720MBのムービーは、英語のスピーチで、
先のレッシグ・スピーチのような(ittousaiさんによる)素晴らしい字幕もついていない。


見たところ映像はCreative Commonsで公開されているので、ぜひとも誰か頑張って字幕をつけて欲しい(ittousaiさんいかがですか?忙し過ぎ?
もちろん、私も100%他力本願するつもりはなく、協力できる範囲では協力していきたいと思う。

なお、レッシグやグリーンフィールドのスピーチをおもしろく印象深い物にしているのはNarrative、つまり「物語力」だと思う。

これについて今、平野日出木さんの著書「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法を読んでいるが、非常に説得力がある。

ちょっと前の「ロジカル・シンキング」ブームで、話をロジカルに展開して製品を売り込むようなスピーチが増えているが、こうしたスピーチ。なんか、納得がいくような、そこは違うんじゃないかと思ったり、左脳ではOKだと思っても、右脳が拒否反応を示すことがある。

これに対して心にしみこむようにして残るのが「物語力」のあるスピーチ(なんて、書いているけれど、仕事が貯まりすぎて本もまだ半分までしか読んでいない)。

平野さんから、この本の話を聞いた時は
「まさにその通り!」と思って、最近、森美術館で行われた「ストーリーテラーズ:アートが紡ぐ物語」の話とか、いろいろ話したっけ。

何か「最近、俺が頭のどこかで思っていたのはそれだよ、それ」と思わせるような出会いがあると、自分でEurekaしたときと同じような興奮と刺激を覚えるもの(言わば、外的Aha!?)

まあ、このあたりの話は、また機会を改めて書くことにして、山積みの仕事という現実に戻ります。

言いたいことは4つ。

1.アダム・グリーンフィールドという名前、ぜひとも覚えておいてください
2.どなたかぜひ彼の講演に字幕を!
3.「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法もおもしろいですよ。スピーチをする機会が多い人はぜひ一読を!
4.アダムが講演を行った慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構の運営委員でもある村井純さんが明日、「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」で基調講演を行います。私はラジオに出たとしても、これには間に合うように行く予定。




イベントをオーガナイズしたアンドレアス・ボーヴェンのブログ、
chosaqにも詳細が書かれています。

9月 27, 2006 パソコン・インターネット | | コメント (1) | トラックバック (4)

THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006

今日、デジタルガレージ主催のイベント「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」が開催した。
今日と明日の2日間にまたがるイベントだ。

今日のテーマは「Culture of Web 2.0」。
日本でも有名なラリー・レッシグも含めて、ゲストもそうそうたるメンバーなので、
それなりの期待はしていたが、正直、日本でこれだけ質の高いディスカッションが聞けるとは思っていなかった。
N新聞のK編集委員「これはPC FORUMだね」と言っていたけれど、まさにそんな雰囲気。

今、IT業界から見た世界の流れを知る上で、
それも川の浅いところではなく、深いところで起きているsubstantialな変化、
5年あるいは10年あるいはもっと先の未来をも変えうる変化を知る上で、
ぜひ見ておくべきカンファレンスの1つだったと思う。
こういうカンファレンスが日本で、日本の聴衆向けに行われたのも素晴らしいと思う。

今日や明日のビジネスですぐに使える知識を求めている人には向かないかもしれないが、
もっと、長期の展望を持てるリーダーの人達はぜひ来るべきカンファレンスだったのでは?
なかなか、そんな長期のことを見ている余裕はない、という人もいるかもしれないけれど、
最近、日本でもよく話題になるCSR(Corporate Social Responsibility)とかも
こうした視点が備わった方が、ちゃんと議論ができるように思う。

そして、そういう意味でも今日のカンファレンスはよく構成されていた。
IT系の人には、まず、説明不要の伊藤穰一(Joi)さん
Mozillaプロジェクトの立ち上げから関与し、現在、Mozilla Corp CEOのミッチェル・ベーカーやTechnoratiのチーフテクノロジストでかつてはMicrosoft社Macintosh Business Unitにいたタンテック・セリックの名前が止まるだろうが、視野をそこだけに止めず、AT&T社のベル研究所で、ネットワークのあるべき姿の研究に取り組み続け余計な干渉をせず、ただTCP/IPのパケットを流すだけの「Stupid Network」が一番いいという結論に到達したプロサルタントのデビッド・アイゼンバーグ氏。さらに、ちょっと変わったところでは、ブラジル文化省デジタルカルチャー部門のクラウディオ・プラド氏といった色とりどりの人選だ。

冒頭の挨拶でJoiさんが言う。
「日本では通産省など経済関係の省庁が中心となってインターネットの発展を支えてきたが、ブラジルではこれを文化省がやっている。」ーーなるほど、確かに面白い。

プラド氏曰く、これまでインターネットに触れたこともなかったような人にも、
いきなり最初からマルチメディアのインターネットを与える。
こんなことで多くのブラジル人が、20世紀後半の必要以上に強大な著作権法を生み出す背景にもなった大量生産消費経済の時代を飛び越えて、19世紀から一気に21世紀を迎えようとしている、という。

ラリー・レッシグ氏による基調講演は文句なしでおもしろかったが、
それ以外にも、いろいろな立場、いろいろな視点で、繰り広げられた議論は、それぞれが示唆に富み、
聴講者に次々と新たな疑問を投げかけてくる。

ちょっと、わかりにくいような箇所にもJoiさんが、日本での実例などをあげてわかりやすく解説を加えてくれる。

今やインターネットは、電気や水道管と同じくらいに欠かせない我々の生活の一部になりつつなる。
今日のカンファレンスの内容は、そのまま我々の社会のこれからを考える上でも重要だったのでは?

明日は「Web 2.0 and Business」というタイトルで、Linden LabsのCTOやLast.fmのCEO、新生銀行のCIO(今日も紹介が会ったが同行では、OpenOfficeの全面採用に踏み切ったようだ)、Magnatune.comのCEO らがパネルに加わり、村井純氏が基調講演を行う。
(ラジオの生放送があるけど、これを逃すのはもったいない。お休みしちゃおうかな...)

「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」というくらいなのだから、
ぜひ毎年恒例にしてもらって、日本全国はもちろん、
海外からも聴講者が来るようなイベントに発展させてもらえればと思う。
ついでに、Student Discountなども用意して、学生にも参加しやすい環境をつくってほしい。

今年行ったいくつかのIT系カンファレンスの中でももっとも価値が高いものだったと思うし、
講演で得た知識や、視点は、今後、いろいろな媒体で少しづつ書いていければと思う。

もっとも、これから年末に向けて、ほぼ毎日毎週何かしらの大きなイベントが行われていて、
とてつもなく急がし日々が続いている。今日も朝8時には家を出て、
記者会見を1つあきらめ、夜の打ち合わせを来週に延期したおかげでなんとか18:30頃に帰宅。

でも、これから夜中までに書かなければならない原稿が片手に収まらない本数ある。
おまけに明日も朝早くからラジオと「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2006」、
そして夕方からの記者会見、夜のミーティングが入っているので、睡眠時間も確保しないと続かない。
金曜日も同様。

この状態が、しばらくつづくと思うと、心が沈む。

でも、そんなところでもいいカンファレンスは出ていて元気が出るもの。
そういえば、日曜日にNTTのICCで行われた「オープンソース」×「アート」のパネルディスカッションも、
後半はかなりおもしろくなってきた。
いずれNTTの映像アーカイブ「HIVE」やDivvy DualのWebサイトで公開されるはずなので、ぜひともチェックして欲しい。

9月 27, 2006 パソコン・インターネット | | コメント (6) | トラックバック (6)

2006.09.25

飛行場で売っているiPod

欧米の飛行場ではよくiPodを売っているのを見かけます。
サンフランシスコ国際空港(SFO)を含むいくつかの空港では、自動販売機で売っています。

光りが反射してちょっと見づらいですが...
zoom traveler@sfo

アムステルダムのスキポール空港では、搭乗ゲート横の「Last Minute Shop」。
つまり、飛行機に飛び乗る前の最後の買い物のチャンスを提供するお店で売っていました:
P1060146.JPG
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でも、これって...

前から疑問だったんですが、これって買う人いるんでしょうか?

それに万が一、買ったとして、その後、どうするんでしょうね?

iPodはご存知の通り、パソコンとつないでiTunesで同期して初めて役に立ちます。

まあ、既にiTunesを使っている人なら、機内でパッケージに同梱のUSBケーブルを出して同期をして、音楽を聴くということができるだろうけれど、自販機に置きっぱなしのiPodに、それほど大したバッテリー容量が残っているのか疑問。

そして万が一、iTunesを使っていない人だと、機内でWindows Mediaとかの曲をAACに変換、インポートしてそこから同期!?

いや、パソコンを持っていたらまだいい。

自販機を見て、「お、これがあのiPodか。そうだな機内で退屈するのもいやだから一つ買ってみるか」なんてiPodを知らずに買っちゃう人はいないのか、人ごとながら心配になってしまう。
機内で喜んで箱を開けて、言語を選んで、そこでピリオド!?


Last Minute Shopでも「これはパソコンを持っていないと使えないですよ」とちゃんと教えているかは疑問だし。


実際にそういう失敗をした人がいたのでしょうか?
先月、サンフランシスコにいった時にはiPod自販機をつくっているZoom社の別の自販機でAudio Bookを売っていたんだけれど、こちらはオーディオブック再生専用ハード+ヘッドホン付きで、買ってすぐ使える仕様になっていました。

zoom traveler@sfo
zoom traveler@sfo

やはり、飛行場ではiPodを単体で売るよりも、こっちの方が親切だよなぁ。

あと、スキポール空港で見かけた、こちらのサービスもなかなかいいと思った。
FUEL FOR TRAVEL:
FUEL FOR TRAVEL

飛行場で飛行機に搭乗する人のための燃料として音楽を売っているサービス
Audio Bookや地図情報なども売っているようで、Samsung、Creative、HP、Nokia社製の音楽プレーヤーやUMPC、PDA、携帯電話など...

iPodはその仕組み上、今のところこういう展開できないのが残念。
でも、iPod用マイクとかがでていることだし、実はやろうと思えばできるのかも?
(マイクで録音したものはちゃんとiTunesにもSync backされるし)。

こういう展開ができると、朝駅のキオスクでその日、発売の新曲を買ったりとか、そういう展開もみえてきそうなんだけれど...


P.S.Zoom社のiPod自動販売機、iPod以上に疑問なのが「いったいAirPort Express(日本名:AirMac Express)をどこでどう使えというのか?」という点ですが。まあ、これはおそらく飛行場だしシャレなんじゃないかと...!?

9月 25, 2006 iPod | | コメント (5) | トラックバック (0)

2006.09.23

オープンソースが世界を変える

なんて書くと「何を今さら」と言われそうですが、今日はそんなテーマをぼんやりと考えに、これから「Open Source Art ver 0.1」のコード名で企画されていた展覧会、「DIVVY/dual プロジェクト #1 TYPE-TRACE」に行ってきます。場所は「銀座一丁目」のSpace Kobo and Tomoです。間に合いそうな方はぜひ!

これは間もなく2周年を迎えるTokyo Art Beat(GADAGOというNPOのサービス)の特別企画。
コンセプターにドミニク・チェン(NTT ICC研究員を迎え、開かれたアートのカタチを「展示」、「シンポジウム」、「出版」、「ウェブ」といったさまざまな活動を通して模索していく試みの第1弾。


訪問者が参加者として残していく「痕跡」が「ソース」として,作品をその都度更新・構成していく.また,この現
実の空間はネット空間と連関しながら展開されていく.それ自体が自身のアーカイヴとして存在し続けるアート作品 をPhonethicaの作者であるサウンドアーティストの遠藤拓己とエンジニアの松山真也と共に提示する.

というのは、企画段階にもらった説明なので、詳しくは下のTABのサイトの説明を参照:
DIVVY/dual プロジェクト #1 「TYPE – TRACE」

どんな感じかわからないけれど、今日のクロージング・レセプションだけ見に行ってきます。
ちなみにこんな作品が置かれているようです。なんか図で見ただけでは意味不明で、気になる...

Keyboard
_12

それにしても「オープンソース」という言葉は最近はソフトウェアだけでなく、いろいろなところで耳にしますよね。
最近、ブータンに行ってきたというThink the Earthの上田さんによれば、ブータンでは現在、GNH(Gross National Happiness)を指標化していて、その指標を「オープンソース」にするといっているとか...

まあ、もともとはハサミの構造にしても、ねじ回しの発想にしても、アートで言えば絵画や彫刻だって、見てすぐにわかって誰でも真似でき、改良できるオープンソースだったわけだけれど。
ソフトウェアのオープンソースで、見る側、使う側の参加がもう少し積極的になってきたことで、何か世の中のしくみがちょっと変わった感じはありますよね。

TABのイベント、この後もいろいろ続きます:

興味のある方は、今日の銀座と明日のICC、ぜひ足を運びましょう!

9月 23, 2006 アート | | コメント (4) | トラックバック (0)

成田よ、頑張れ!

ここ数日、「もう日本に帰ってきているの?」とよく聞かれます。

私のコミュニケーションの主体はメッセンジャー(チャット)>mixiメール>メール>電話で
iChatとSkype、Google Talk(via iChat)、MSN Messenger、(さらに稀に)Yahoo! Messengerを使っています。Adiumなどを使ってソフトを1つにまとめればいいのに、それぞれのソフトを気に入っているので、ついつい全部立ち上げている。ただソフトが3つもあるとステータスを変更するのも面倒で、いくつかのソフトのステータス表示が「@Amsterdam」とか「@Paris」になっていたようです。

でも、ちゃんと1週間前の金曜日に、無事に帰国しています。
今回のヨーロッパ行きは、航空会社がKLMだったので、帰りの飛行機もアムステルダムのスキポール空港(AMS)経由でした。元々、サンフランシスコ国際空港とか、きれいな空港は好きなので、先週の金曜日はパリのシャル・ル・ドゴール空港(CDG)とAMSの2つの空港を満喫してきました。
ただ、その後、成田にかえってきて、なんかがっかり。

 好きな空港に行くと、思わずバシャバシャと写真を撮ってしまい、FlickrでもPhoto Setを作ってしまったりするのだけれど、気がつくと成田ではほとんど写真を撮っていない。

サンフランシスコ国際空港(SFO)
パリ:シャルル・ド・ゴール
アムステルダム:スキポール空港

 近くということもあるし、羽田空港には年に1回くらい、ドライブついでに立ち寄ったりすることはある。でも、例え千葉の方にいったとしても、わざわざ成田空港に行こうとは思わないと思う。
 日本を代表する国際空港でありながら、これだけ「魅力がない」って、ちょっと残念に思えてならない。

さて、パリからの直行便での帰りというと、大抵、飛行機は夜の便と相場が決まっていて、コーディネーターの友人、富樫さんのオフィスに荷物を置かせてもらい、ぎりぎりまで最後の買い物をするのがいつものパターン。
 塩とかバターとかLadureeのマカロンとかワインとか石鹸とか、気がつくと大きな手荷物がまるまる1個増えてしまう。

 しかし、今回はアムステルダム経由で、パリを朝早くに発たなければならない。店が開く時間には空港にいなければならないので、それならとその分、早くに出て新しくなったCDGを満喫しようと決心した。

 いやー、CDG新ターミナルはきれいで楽しい。 壁や天井の質感から、ベンチから、何から何にいたるまで気に入ってしまった(中にPAULがたくさんあるのもうれしい)。

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cdgcdg

 しかも、空港中どこでもWiFiのホットスポットになっていて、結構、あちらこちらに自分のノートパソコンを開いて作業できるテーブルが用意されている。

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 おまけにテーブルがないところでも、ベンチにパソコン用の電源が用意されていたりと至れり尽くせり。
 ゲートのあたりも開放感があってとにかく素敵で、パリを発つのが悔やまれてなりませんでした。

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 飛行機にゆられること1時間後、到着したスキポール空港はというと、CDGのような洗練された美しさはないけれど、こちらはこちらでなんだか楽しい。
 CDGのようなおしゃれさはないけれど、エンターテイメントはかなり充実している。
 ショッピング系もすごい充実していれば、美術館もカジノも、メッカに向かってお祈りしたり、瞑想したりできるところもある。おまけに、やはり内装というか、お店とかの建築内建築が楽しくてフォトジェニック。こちらも、写真撮りまくりながら空港内観光してしまった。

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 食事の種類も豊富で、「うどん」もあれば、回転寿司もあればヨーロッパ風料理、中近東風となんでもござれ。
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 やはり空港全体が無線LAN Wifi ホットスポットになっていて、電源が使えるコネクションセンターも用意されていて、空港で何度もメールチェックできたり、仕事も1つすませることができた。

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 飛行機が2時間ほど遅れていたんだけれど、仕事、食事、飲み物、(ウィンドウ)ショッピングともに充実していて、まったく退屈知らず。飛行機もうちょっと遅れてくれないかと思っていたくらいでした(あとう30分遅れてくれたら美術館のレンブラントの展示も見に行けたのに)。
 あのショッピングの充実ぶり(と、他の航空会社も含めた、飛行機の遅れ率)を見ると、もしかして「わざと飛行機遅らせて、ショッピングで収益をあげようとしていないか?」と疑わしくなるくらい(笑)。

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 でも、ただ楽しませるだけでなく、いろいろ細かい配慮が行き届いているところにも感心しました。例えば飛行機の搭乗開始とかがわかる案内板には便名や搭乗開始時間、ゲート番号に加えて、その案内板からゲート番号まで歩いて何分かかるかといったことまで書かれている。これでちょっと不安な人達も安心してビールをもう1杯飲むか、やめておくかの決断ができる。

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 いやー、スキポール空港もおもしろくて、こちらももう少し楽しみたかった。

 さて、それから十数時間飛行機に揺られて成田に到着。
 こちらはというと、まあ確かにショッピングも、食事も充実しているし、最近ではWi Fiホットスポットもあるし、ゲートのそばにいけば、いくつかポツン、ポツンとパソコンで作業できるテーブルも置かれてはいる。
 でも、なんかフォトジェニックじゃないんだよなぁ。
 置かれている机とかも、どこかの事務用品店で買ってきた「ややオシャレ系の安い奴」みたいな感じで...

 ステンドグラスとかもあるけれど、床も天井も基本的に印象に残らないし、あまり中で写真を撮りたくなるような場所がない。気がついて過去のFlickr写真とか見ても、成田の写真って混んでいて人が疲れた顔をしているところとかそんなのばっかり。
 羽田は、おもわず窓の形がかっこよくて思わず携帯で撮ってしまった写真とかあるんだけれど...

Haneda Airport

 というわけで、成田空港には、もし今後も東京の空の玄関口を名乗るなら、今後、もうちょっと美的にも頑張って欲しいと思う。

 さて、先週の金曜日はその後、どうしても家に着く前に原稿を1本しあげて、校正も1本終わらせなければならない状況になったので、成田エクスプレスのグリーン券を購入。
 乗ったはいいけれど、思いっきり最初っから最後まで車両でたった1人きりでした...あれなら普通車に乗った方が、イスを広々と使えて作業もしやすかったと後悔。
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  何せ成田エクスプレスのグリーン車は、2人がけのイスの真ん中にわざわざとイスを狭くするような仕切りを設けている。どうせグリーン車のっても電源も無線LANもないし、ほとんど特典はなし。
 (成田空港では)階段からも遠いし、おまけにホームにもグリーン車のところだけベンチもない。すいている時間は乗るだけ損でしかない。

 さて、飛行機が遅れ、成田エクスプレスも遅れて到着した私ですが、そのあとの1週間は、遅れに遅れた原稿に追われまくって、ほとんど何もできない状態でした。

 昨日、久しぶりの二晩徹夜(といっても2時間くらいづつは寝たけど)をして、ようやく、「かなり遅れている」程度にまで追いつきました。いくつかWeb系の連載とか、出していないものもありますが、週末中になんとかします...

9月 23, 2006 旅行・地域 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006.09.08

食べている間は戦争をしない

現在、iMac,、Mac miniの発表を含む世界の話題から取り残されながらアムステルダムで取材中です。
昨日、2日目にちょっと素敵なレストランを見つけたので軽く紹介。

到着初日、Centraalの駅から乗ったタクシーの運転手がモロッコ人。スペイン語でいろいろ街のことを聞きながら盛り上がっていたのですが、その彼がホテルの近くに観光客はいかない地元民だけがいくInternational Marketがあると教えてくれました。ちょうどHeineken Experienceの裏通りあたりです。

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昼間予定もなかったので、Marketを歩きながら、どこか昼食ができる場所をさがしていました。

そんな中、ちらっと見えた店の内装が気になって、その名も「bazar」というレストランを覗いてみました。

店の片側が中近東系かと思うと、中華っぽい看板も掲げられている。

とにかくおもしろい雰囲気なので、ここで食事をすることに決定。
bazaar

メニューもトルコ料理系からチュニジア料理、レバノンといろいろあります。

bazaar
bazaar

ウェイターに「素敵なレストランですね」というと。
この場所の説明をしてくれました。

どうも、元々は(キリスト教系の)教会だったらしく、建物のてっぺんには今もエンジェルが立っています。
その場所をムスリム系のオーナーが買い取ってレストランに仕立てたようです。

bazaar
bazar

お店の天井近くにはヘブライ語で何かが書いてあって、その一方でキリスト教的な絵もあれば、イスラム教も...

オーナーの方が「食べている間は、誰も戦争をしない」という考え方で、こういった宗教観も文化もごちゃまぜの場所にしたそうです。

味は?というと、まあまあ普通でしたが、今度、アムステルダムに足を運ばれる方はぜひ探してみてください!

bazaar
bazaar

ALBERT CUYPSTRAAT 182
1073 AMSTERDAM
TELEFOON: 020-675-05 44
http://www.bazaramsterdam.nl/


bazaar

9月 8, 2006 旅行・地域 | | コメント (3) | トラックバック (0)