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2007.08.15

WAR IS OVER (IF YOU WANT IT)

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** UPDATEして数行加筆しました(「*」印の箇所)/最終更新:23:27

終戦記念日を意識してのことなのか、どうかはわからないがiTunes Storeで、ジョン・レノンの楽曲の発売が始まった。
名曲「Love」のほか、「Remember」、「God」、(Paul McCartney批判で話題になった)「I Found Out」、「Isolation」といった名曲が詰まったアルバム「John Lennon」から、プロデューサーのフィルスペクターがマスターテープを持って失踪したという曰く付きの名盤「Rock 'n' Roll」、ジョンが再びヒット曲を生み出してやろうと望んだ意欲作の「Double Fantasy」、そして製作途中に凶弾に倒れ遺作となった「Milk and Honey」(デモ録音のまま収録された「Grow Old With Me」が痛々しくも美しい)といった名盤がすべて購入できます。

 もちろん、終戦記念日の今日にピッタリの1曲「Happy Xmas (War Is Over)」も売っている(しかも、ビデオも!左はビデオへのリンク)。

まだBeatlesの曲は売っていないiTunes Storeですが、気がつくとJohn LennonもPaul McCartneyもGeorge HarrisonもiTunes Storeに勢ぞろい(Georgeは、Traveling Wilburysの曲が売られている)

終戦記念日の今日、私は遅れに遅れている原稿の執筆に追われているが、こういう日に限ってNHKで「日本のこれから」がやっていて、ついつい見ながらの執筆になってしまう。

憲法9条をどうするか、自衛隊をどうするか。
このブログでは、重くなりがちなこういった政治的な話題は避けているところがあったが、こんな日なので、あえて個人的な意見を書こうと思う。

この番組の出演者に限らず改憲派の意見も、反対派の意見も、自衛隊軍備増強すべきだという人の意見も、廃止すべきだという人の意見も、どちらの言い分もわかるにはわかる。

むしろ、疑問を感じるのは、「相手の意見は絶対的に間違っている」的な自信を持って発言する人達に対してだ。実際にはどちらの言い分にも正しいところがあり、だからこそいくら討論しても結論ができない問題なのだと思う。

私はこうした問題では軸足や視点も大事ならば、どのスケールで考えるかも重要だと思う。
子供の頃は、21世紀にもなれば戦争は終わって、人類はもっと高度な問題に取り組んでいると信じていた。
国家間の現在の関係や世界情勢を考えると、改憲や軍備増強もわからないことはないが、これらを訴えている人は、人類は滅亡するまで、この地球からは、これから何十年、何百年経っても戦争がなくなることはないと思っている、あるいはなくす必要はない、と思っているのだろうか。

 中には争いごとが好きな人もいるのかもしれない。しかし、私は軍備増強を訴える人でも、大半の人は、それは「戦争がしたいから」ではなくて、根の部分では「戦争はなくなることが理想」だと考えていると信じたい。

 だとしたら、そうした人々は地球上から戦争をなくすために、どういう計画、戦略あるいは理想像を持っているのだろうか?戦争をなくすために、どういう一歩を踏み出せばいいと思っているのだろう?

 もちろん、理想主義一辺倒に橋って、急に自衛隊もなくし、何もなくしといったことは現実問題としてできないと思う。
 だが、もし、人類の未来を信じているなら、自分の生きている期間だけでなく、その先の未来のことも考えて行動しなければならないのでは?

*UPDATEで追加*
まず、何を目指すべきかのマスタープランをつくった上で、改憲やら自衛隊の再定義に乗り出さないことには、結局、数年周期の一進一退を繰り返すだけになってしまうと思う。
どちらの結論に達しても、問題は山積みだろう。
しかし、人間の知恵とは、揚げ足取りの議論のためではなく、そういうところにこそ使うべきだ。
マスタープランをきちんと用意できれば、その作業がいかに大変でもそれが心のよりどころになる。
*ここまで*

最後に定番過ぎるけど:
You may say I'm a dreamer but I'm not the only one.
I hope someday you'll join us and the world is lived as one.

*番組視聴後の感想*
番組を見ての一番の収穫は、実は理想論を語っているのは平和主義者ばかりではないとはっきりわかったこと。

 「戦争反対」を唱えたり、「平和主義」を訴えたりすると、「理想主義的」、「平和ぼけ」、「非現実的」と見られがちだ。実際、自分自身でも心の奥底ではそちらに傾きながら、「浮ついているかな?」、「理想論ばかり振りかざしすぎかな」、「平和ボケ」かなと不安だった部分がある。

 実際、番組の中でも「平和」と「現実」と、まるで「平和」が「現実」の反対語のようにして扱っていた側面がある。

 でも、番組を見ていくにつれて「改憲」、「軍備増強」、「独立自衛」を訴えている人も、実はそれに負けず劣らずの理想主義者あるいは夢想家だと気がついた。

 銃を持っていれば安全と思っている人、軍備を増強すれば本当に平和が訪れていると思っている人、日本が軍備を増強して核を持てば平和が保てると思っている人、日本がもっと独立すれば正しい道を歩めると(これだけ政治家の不正が多いのに)信じている人ーーこうした考え方が理想論でなくていったいなんだというのだろう。

 つまり、やっぱり答えはない。重要なのは、常に修正にも寛容な平和へのマスタープランを持って、世界に向けて平和を広げるための宣伝活動を始めていくことではないだろうか。番組をみて、改めてそう思うに至った。
*ここまで*

8月 15, 2007 opinion |

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終戦記念日…といっても、世界中ではなくこれは日本だけの記念日。昨年、ロンドンで。... [続きを読む]

受信: 2007/08/16 2:10:18

» WAR IS OVER on iTunes トラックバック つんどらの会
Nobilog2 WAR IS OVER (IF YOU WANT IT) 終戦記念日を意識してのことなのか、どうかはわからないがiTunes Storeで、ジョン・レノンの楽曲の発売が始まった。 nobiさんのブログで知ったんだけど、昨日ついにジョン・レノンの楽曲がiTunes Music Storeで配信スタートしたみたい..... [続きを読む]

受信: 2007/08/16 12:44:43

コメント

ずっと記事やらブログやらを楽しく拝見しています。

同じ番組を見ましたが、どうしても「最終的に戦争を無くすため」なのに「武器を捨てない」という自己矛盾に合点がいかないのです。抑止力で戦争が終わらないというのは、アメリカという強大な軍事力を持ってしても世の中に戦争がなくならない(アメリカ支配に終わらない)ということや、これまで歩んできた歴史が証明しているのに、来た道を引き返すような行為はあまり賢いといえないのではないでしょうか。

自衛隊を無くすことがどれだけ困ることなのか。誰にとって困ることなのか。現実的にはなくせない、と決めてしまわずにもう一度考えてみたらどうかと思っている次第です。メリットとデメリットで考えれば、軍事侵攻されるデメリットもあるのかもしれませんが、現代社会において武器を放棄した国に攻め込むのは相当の勇気が要る行為です。もちろん、アメリカだって黙ってはいません。メリットは膨大な軍事費を削減できることと、特にアジア諸国との親密な関係構築ができます。広い目で見れば、日本がこれを成功させれば世界中に波及するきっかけとなり、世界平和への第一歩となるわけです。

私たちが愛するガジェットなどを一瞬で吹き飛ばしてしまう戦争を、この世からなくすことが大切だと思います。

いきなりで長文失礼しました。

投稿: Hossy | 2007.08.16 00:42

Hossyさん、ご意見ありがとうございます。

私もHossyさんとほぼ同意見です。「最終的には世界から戦争がなくなればいい」と口先だけでなく、本当に思っているなら、未来のある時点でわれわれは「武器を捨てている」ことになるはず。
今はまだ時期が早いとして、その一歩を踏み出すのを遅らせて、未来を先延ばしするのか。
それとも「まずは今の『国際社会への信頼』を第一歩」として、勇気ある一歩を踏み出すのか...

番組中、私の意見を一番代弁してくれていると思ったのは、名前は忘れてしまったけれど、イラクで日本人だから遺体の処理をさせてくれた、と語っていたNGOの方でした。
「あの時、銃を持っていたら逆に撃たれていたかも知れない。」

銃を持っていれば安全というのも理想主義の話であって、実際には銃を持っていないことが安全なケースもある。実はどちらも正解ではないんだと思います。
で、どちらも正解ではないときに、どちらの考え方を拠り所にするのか。その部分が大事なんじゃないかと思っています。

投稿: 林 信行 | 2007.08.16 00:52

Ringoも揃いましたね :-)

投稿: yuki | 2007.09.02 06:32

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