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2007.09.15

「見える」オープンソース

*UPDATED*FlickrにMozilla24のGroupをつくったので、末尾にそのことについて追記しました。
*UPDATE2*最後にグループプールのスライドショーを追加

Worldwide Continuous Event「Mozilla24」がついに開幕した。
FirefoxやらVLCやらFreemindなど、日頃、お世話になっているオープンソース。
これまで多くのユーザー(消費者)は、できあがったソフトにしか接することがなかった。
いや、実際に開発に関わっている人達もメールやコメントといったネット上の文字のやりとりでしか接していなかったことも多いかもしれない。
「Mozilla24」は、そんなオープンソースの向こう側にいる顔に出会えるイベントだ。

 つい先ほど、そのオープニングセッションが行われた。
IMG_3140.JPG
 Mozilla Japan代表理事の瀧田さんによるオープニングスピーチには、慶応大学の村井教授やGoogleの及川さんも登場。
 その後、IT先駆者として登場した、伊藤穰一さん、慶応の大川 恵子さん、時事通信社の湯川鶴章さんの3人が、学生からのオープンソースについての質問に答える、という形式のパネルディスカッションが行われた(内容の一部はTwitterで中継していた)。

 前にCNet Japanの記事で書いた通り、Global Studioの頑張りで、米国スタンフォード大学やフィリピン、タイ、マレーシアの会場ともリアルタイム中継で接続され、タイの学生からの質問に答える場面もあった。

 Mozilla24の日本国内での会場は、慶応大学東館Global Studio、九段下のベルサール九段、そして渋谷のSHIBUYA BOXX & SHIBUYA @FUTURE、そして関西では京都大学学術情報メディアセンター 南館201号室。
 それに加えて、Mozilla24のWebページからライブストリーミングという形で参加することも可能。

 テレビの24時間番組もいいけれど、参加可能で(おそらく)ヤラセ無し、おまけに世界にちょっとだけ貢献できるMozilla24も、あと20時間だけのイベントなので、どこかで参加できたらぜひ!

簡単に解説するとMozilla24は、イベントそのものも、オープンソースに近い形で企画された。イベント内容も、どんなイベントをやったらいいか公募をして決まっている。
大勢の人の手でつくりあげているイベントなだけに、クオリティーが高くしあがっているところもあれば、多少、調整がついていないところもある。見ていて歯がゆい人や、ここはこうした方がもっといいんじゃないかと、ひとこと言いたくなる人もいるかもしれないが、そういう人も「批判するは易し、実行するは難し」の精神で、自分なりの方法で参加してイベント改良につとめてみるのが理想の形だろう。

せっかくなので、オープニング直後のセッションのTwitterによるメモをここにまとめておこう。英語と日本語がごちゃまぜだけれど許して欲しい(オープニングセッションも、同時通訳機を使って、バイリンガルで行われていた):

IMG_3182.JPG

1:Mozilla24 started. Takita-san is making the opening speech; she started talking about the history of Web browsers. L:omotesando, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
2:Joi-san is sitting in the front row and he has the best camera in the room set on top of tripod. On the other hand, my battery wasn't ch ... ... about 3 hours ago from TwitterPod
3:Oikawa-san (Google) talking about the culture of opensource and democratic process on Internet (and within Google). L:omotesando, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
4:Murai-san is explaining the background story about broadcast system used in this event. L:omotesando, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
5:Takita-san is introducing attendes from other countries. L:Keio Global Studio, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
6:live speech from Stanfrod Univ. L:Keio Global Studio, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
7:Mozilla24: 1st program IT pioneers vs Students started. L:Keio Global Studio, tokyo about 3 hours ago from TwitterPod
8:湯川さんOSSの原動力=人間の根源的欲求=「表現する喜び」、「表現が評価される喜び」、「表現でつながる喜び」 L:Keio Global Studio, tokyo
9:Joiさん>オープンスタンダードとオープンソースの違い。後者は楽しくてつくっているけど、前者は必ずしも楽しくないし、いい結果が出るともかぎらない L:Keio Global Studio, tokyo
10:@kuromomo えー、そうなの?個人的には九段下会場の中継が(楽しそうで)気になっている L:Keio Global Studio, tokyo
11:@kuromomo ここからだと衛星中継の映像がみれるのです。何か大きなボールで遊んでいる L:Keio Global Studio, tokyo
12:Joi-san: differenceに投資するのが重要。 L:Keio Global Studio, tokyo
13:Joi:マサチューセッツでは50年後もデータを読めることを重視。だからオープンソース以外ありえない。大企業は運営コストが高くやめちゃうことが多い。 L:Keio Global Studio, tokyo
14:タイの大学生がディスカッションに参加。これって中継ではどうみえているんだろう。 L:Keio Glob
15:Joi: there is good parallel in open source security and human immune system. L:Keio Global Studio, tokyo
16:Okawa: Once, there was a serious worm spread. Some school closed connection but some kept connection. The latter got the prob solved fast
17:It looks like the guys in Indonesia also want to participate. L:Keio Global Studio, tokyo
18:Miho Takahashi, a regular at Gotanda blog dinner is asking a question. L:Keio Global Studio, tokyo
19: 湯川さん:「クリエイティブコモンズ」、名前長すぎだし、日本のオジサン世代にアピールするには名前的にも難しい。 L:Keio Global Studio, tokyo
20:大川さん:前にあった実験。日本人は壁で遮った場所の方が生産性が高かった。アメリカ人は壁無くして外から見えた方がよかった。 L:Keio Global Studio, tokyo
21:Joi: "difference" (Scott Page):問題を解く方法。優秀な方法1つよりも、たくさんの解決法がある方が(数学的にも)いい L:Keio Global Studio, tokyo
22:原田:TRONはオープンソース化すればもっと流行るのか?
23:答え:わからない、  小林:どのように進化のメカニズムを考えているかが重要。 L:Keio Global Studio, tokyo
24:Joi: Science Commons:科学分野でデータや論文を出した側にも、ちゃんとbenefitがあるようにすることで、いい情報の共有を促す L:Keio Global Studio, tokyo
25:Joi:これからはさまざまなライセンスの互換性が重要。現状ではWikipediaの内容をCCのブログでは引用できない。 L:Keio Global Studio, tokyo
26:Joi:「消費者」という言葉をなくしてparticipateするように。人間は本来participateしたいもの。20世紀が消費者を生んだ。 L:Keio Global Studio, tokyo

 これに大川さんから消費することそのものも参加の1形態という補足もあったけれど、Mozilla24で話された内容を広く伝えて、それについて知り合いと話し合ったり、引用したりといったことだけでもそれなりに意義があるんじゃないかと思う。

IMG_3209.JPG

 ちなみにMozilla24では、こうしたマジメかつややアカデミックなセッションばかりではなく、mf247が中心になって進めている音楽イベントや子供と一緒に楽しめるイベントもある。
 Twitterレポートの中で、「九段下会場楽しそう」と書いたのは、おそらくこの子供と一緒に参加できる系のイベントだったのだと思うが、楽しそうなデジタルアート作品?だとか、何か大きなバランスボールのようなものやら、絵のフレームみたいなのを使って楽しそうにしている人達の姿が映し出されてちょっと気になった(*注:が、残念、17時までで間に合わなかった...)。


 私はこれから渋谷に向かい、ちょっと九段下を覗いてから帰宅して遅れに遅れている原稿を進めつつ、気分転換に今週はじめに書く予定だったブログ記事も書いて、また明日の朝からMozilla24の会場をいくつか覗いて見ようと思っている(先週末、マシンが不調になったために今週は地獄の1週間で、まだ仕事の遅れをぜんぜん取り戻せていない)。


夜間のプログラムは米国や九段下からのストリーミング放送が主体になるので、家にいても参加できます。

ーーーーー
追記:
この記事に自分で撮った写真を掲載するかたわら、せっかくオープンソースなイベントなんだし、「自分の写真だけでなく、もっとオープンに写真を投稿してもらった方がいいよな」と思い立って、FlickrにMozilla24のGroupを勝手につくっちゃいました(相談もせずに。よかったのかな?)
Mozilla24 Group
http://www.flickr.com/groups/515600@N23/

私もイベント中に撮影した写真を投稿する予定なので、他の参加者の方でも気がついた方がいたらぜひ投稿してみてください!
ついでにどなたか、グループ写真をスライドショー化する方法を教えて!
flickrSLiDRはダメでした。
http://flickrslidr.com/index.php

追記2:
flickrSLiDRで行けました:

Created with Admarket's flickrSLiDR.

9月 15, 2007 |

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受信: 2007/09/15 16:19:23

コメント

もう解決しているようですがお知らせまで :-)
こんなのもありました>スライドショー
http://fabiocavassini.com.ar/SlideShowGenerator.html

投稿: yuki | 2007.09.16 20:12

おー、1つだけでなく、いろいろあるんですね。スライドショージェネレーター。

投稿: 林 信行 | 2007.09.17 04:02

早速のブログ記載ありがとうございます。
mozilla 24の成功は、皆さんの一人一人の確かな存在があってこそなんだと本当に感じるイベントでした。まさに「見える」オープンソースの機会となりました。
私自身は、まったくといっていいほどmozillaとは無縁の学生であったため、このような機会に恵まれたことに感謝感激を覚える次第です。
1年前の着想から、冒頭セッションを完了までを振り返ってみると、反省することが多々あります。今後も精進を重ねたいと想うばかりです。

投稿: 学生コーディネータ | 2007.09.17 13:11

学生コーディネーターさん、お疲れさまでした!
ぜひ次回へとつなげましょう ;-)

投稿: 林 信行 | 2007.09.19 11:16

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