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2007.11.30

気がつけばロボットがいっぱい

[UPDATE:07/12/1: 友人からmixiメールにてApple Store Ginzaでmiuroが約半額だったという情報あり。何か限定とかいう話しです。タイムセールみたいなものかもしれません。今度、確認してきます]

なんか、最近、ロボットづいている。
前のブログ記事で書いた学研の「コロボット―ころんで起きてまたころぶじたばたロボ (科学のタマゴサイエンス・トイ・バージョン)」もついに発売になった!

実は学研さんでは、このコロボット以外にも、いくつかロボットの原形ともいえるからくり人形をみせてもらった。

ロボットといえば、最近、周りでRollyユーザーが急増してる。

このRolly、自宅で楽しむのもいいが、専用のケースを買って持ち歩くようになると、それはそれで別の楽しみ方が生まれてくる。
なんといっても楽しいのは、友達とRollyを持ち寄って一緒に踊らせること。
それもできれば同じ曲を同じダンスでシンクロさせるのが楽しい(そのためには「Rolly Motion Park」のチェックが欠かせない)

なんか、噂によればBluetoothを使って正確にシンクロさせるツールもソニーにはあるということだけれど、それを使わずに「いっせいのせ」でタイミングをあわせても、そこそこ楽しめる。

実はRollyを最初に見たときから、「シンクロさせたら楽しそう」という勘がと働いて、発表パーティーのときに、こんなムービーを撮っていた。

でも、こちらの動画には負けた...

最初の動画をあげた時に、誰かにRollyはmiuroの小さい奴か?と聞かれたんだけれど、実はその時点ではmiuroのことをあまりよく知らなかった。

 ZMPはかなり前に一度、取材で伺ったことはあったんだけれど、接点がなくって製品発表会も行っていなかった。アメリカのガジェット系サイトで見たことがあるけれど、忙しい時期だったかなにかであまり気にしていなかったので、あまり積極的に情報を集めていなかったんだけれど、この間、初対面してちょっと感動した!

 友達の新しいオフィスができたので、そこに遊びにいったら職業柄、iPodアクセサリーとかがたくさんあって、その中にまぎれてmiuroがあって、知ったのだけれど、Rollyのような羽のようなものはないんだけれど、壁とか柱とか、机の淵とかを検出するセンサーがついていてこれがなかなか凄い。

 パーティーにきていた人の中にもRollyを持っている人がいたので、両者を対決させみた。

 Rollyの方が動きにはキレはあるけれど、miuroのセンサーは(かなりハラハラするけれど)あれはあれでスゴイ。

ちなみに、実は上のムービーつくったのは、かなり前で、その前にちょっとだけ予告編をつくったんだけれど、YouTubeにアップしたら、実は同じことをやっている人が他にも結構、たくさんいて驚いた(というか、このmiuroって別カラーも選べたのね...でも、白がいい気がする)。


動画だとわかりませんが、miuroは確かに値段は高めだけれど、大きいだけあって音は結構いいです。
動くiPodスピーカーというのが売りになっているようです。
また、RollyのようなMotion Editorはないけれど、いろいろプログラム機能みたいなのはあるみたいです:

オフィシャル動画を発見:

関係ないけれど、なぜかGoogle社までmiuroの動画をあげていました!

How Would You Make "Miuro" The Ultimate Music Concierge??

おまけに、その動画を見たら、いきなり外村さん出てくるし...(笑)
これ、ヤラセじゃなくって、私もこのブログ記事を書きながらたった今、発見した動画です(外村さん、どういう経緯だったんでしょう?SVJEN?あとでちゃんと見てみます!)

ちなみにRollyといえば、外で楽しむのもいいけれど、drikinが、RollyをMacBookとBluetooth接続する方法を、いろいろ試して紹介しているので、そちらもお勧めです。

MacBookやRolly(ローリー)をPS3の外部スピーカーにしちゃおう
Rolly meets Leopard again : LeopardはRollyを完璧にサポートしてますよ

まあ、なんといってもうれしいのは、AIBOはちょっと手が出なかったけれど、
AIBOほどロボットらしくはないかもしれないけれど、手軽に楽しめるロボットが

3000円弱の学研コロボットから、5万円台のRolly、10万円台のmiuroと、いろいろ選べるようになったって、本当にロボットが身近な時代になってきたのかもしれませんね。

今更、言っても遅そうですが、明日までお台場でロボットのイベントがやっているようなので、私も時間をつくってみてこようかと思っています。
2007年国際ロボット展

もっとも、ここいらへんはインプレス、ロボットWATCHにも書いている石井英男さん(実は同じ中学)に話しを聞くのが一番いいかも!(笑)


ステータス:忙しかった書籍の執筆が今週、ようやく一段落。
現在は書籍の仕事を優先して、最大1ヶ月半近く待たせていた原稿を、レギュラーの仕事と並行して進めている段階です。

動画、ニコニコ動画にもアップしてみました:

学研「コロボット」
icon

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なんと、黒もあるようです(が、amazonでは緑はない模様):

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amazonで「Rolly」で検索したら出てこなかった!
型番で検索しないと、見つからない。
ソニーのせいか、amazonのせいかわからないけれど、かなり機会損失している気が...

11月 30, 2007 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.11.23

ダメは誰でも言える。できると言えることこそが大事!

明日の23日、北海道は札幌に「D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG」がオープンする(ついでに私の別の友人は神戸にIKEAをオープンすべく頑張っているので、そちらも応援よろしく:ブログ「IKEAポートアイランドができるまでブログ」)。

Safari003

 「D&DEPARTMENT」は、「ロングライフ・デザイン」を唱い続けているナガオカ・ケンメイさんのお店で、これまで東京と大阪で展開していたが、ケンメイさんが自身のブログで47都道府県に拠点をつくる「NIPPON PROJECT」構想を語り、パートナーを募ったところ、続々と応募があった。
 ただし、ケンメイさんは、これをフランチャイズ展開のようにして、ヘルプするつもりはない。「パートナーの方がちゃんと自分でリスクを背負って、店をつくらないと、本当に長続きする店はできない」という考えだ。
 パートナーには、自己資金を投じ、その地域で、どういう特色を出せばいいのか自分で考えてビジネスを展開することを求めている。
 この高い要求に、真っ先に答えるべく手を挙げたのが、札幌3KG代表の佐々木信さんだった。
 佐々木さんには、Apple Storeでの講演であった後、ナガオカさんの60 VISION発表パーティーで挨拶。そのおかげで、明日のオープニングの招待状ももらったが、あいにく別のイベントが重なってしまっていけそうにないので、ここ東京からエールを送らせてもらう。

 最近、日本ではこのようにチャレンジをする人が少なくなってきている。
 先日のWeb 2.0 ExpoのTIm O'Reillyと伊藤穣一さんの対談でも、失敗を覚悟でチャレンジをすることの大事さが話題になり、翌日のTIm O'ReillyとEvan Williamsの対談では、Evanが失敗続きの道のりを語ってくれた。

Web 2.0 Expo/Tokyo
Tim/Ev@Web 2.0 Expo/Tokyo

 今や表参道ヒルズから東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT、そして新東京タワーまで手がける建築家、安藤忠雄の著書にも「連戦連敗」というのがある。
 世界をまたにかけて成功する人の影にも失敗の歴史はあるのだ。

 彼らの本来の敵は自分自身だ。どこまでできるのか、ギリギリのところで勝負している人は、常に「まだ頑張るべきか」、「ここらで妥協すべきか」のせめぎ合いで戦っている。

 そんな彼らの「やる気」をくじこうとするものの中で、大きな割合を占めるのが周囲の言葉だ。
 「そんなのダメに決まっている」「あ〜、前にもそんなのあったよね」といった無責任な言葉。

 そんなのをいちいちまともに受け止めていたら、今頃、ウォークマンもiPodもMac OS Xも、いや、それどころか自動車も、飛行機も、世の中にはなく、世界は無味乾燥な砂漠のような世界になっていたかもしれない。

(Oct 23, 2001)introduction of the  Original iPod

 それでも、とりあえずひとこと、そういうことを言ってみる人が実に多く、それが多くのベンチャーやイノベーターの心の重荷になっている気がする。

 実はそこまで大げさな話でなくても、普段の会社のちょっとしたプロジェクトや、企画なんかにしても、自分で代案とか改良案を出すでもなく、ただ「ダメなんじゃん?」とか言ってくる人が大勢いる。実は今日、親友のそんな愚痴を聞いていたのもあって、このブログを書いているのだが、彼の経験をみても(私の経験と照らし合わせても)、そういう人に限って、万が一、やっていたことがうまくいっちゃうと、「自分はその件について、古くからいろいろ意見をいっていた」とか言い出したり、中には「自分は最初から成功すると思っていた」とか言い出したり、ヒドイと功績を横取りするような人までいる。
 それでいて、失敗に終わったら「だから、言ったじゃん」と切り捨てて、真っ先に責任を回避する。
 要するに「リスクを取らない」人達だ。
 こういう人達が、まわりにいると、能力のある人、やる気のある人も、どんどんやる気を失い、世の中はどんどん無味乾燥の砂漠に向かって風化していく(私も、もう思い出すのも嫌だが、それで1〜2年はモノを書くのが本当に嫌になり「アップルコンフィデンシャル2.5J」のあとがきでは、ついそのことを愚痴ってしまった)。

 でも、実際には、頭をひねってじっくり戦略を練ることで、誰もがやれないと思っていることですら可能になってしまうことも多い。
 例えばブロードバンド通信。日本ではNTTが「日本はISDNでいく、ISDNと干渉するADSLは受け入れられないだろう」といっていた時、多くの日本人は「常時接続はアメリカでしか実現しない」とあきらめていた(この時代の東京めたりっく通信やソフトバンクのがんばりは今でも賞賛に値するだろう。頑張った人達に、ちゃんと敬意を払って賞賛することも、頑張るカルチャーを広げる上で重要なことだと思う)。
 同様にアップル好きでこのブログを訪問している人でも、1996年には、「もうアップルはもって数年だろう」と思っていたはずだ。それが今やiPod/iPhoneである。

 「不可能は可能にできる」

 「できない」ことを「できない」というのは、誰でもできることだが、本当に大事なのは「それを実現する方法を考える」ことだーー人間の頭は、まさにそのためにある。

 以前、多くの天才を輩出しているCal Arts(ウォルトディズニーがつくったアーティスト向けの大学)を取材したことがあるが、ここでも、まさにそういった頭を使わせる教育をしている(日本の教育の話題をしだすと、キリがなくなりそうなので、そこはあえて今回はふれないでおこう)

 3KGの佐々木氏や、「もういい!面倒くさいから俺が全部やる!」といって戦っている人達をみると、自分ももっと頑張らなきゃと勇気づけられる。

IMG_7584.JPG

 これからもこういう責任の持てる大人、かっこいい大人をどんどん応援していきたいと思う。


 ちなみに、こういう話をすると、つい、「日本は〜」と日本のことだけのように書いてしまうのが、私の悪い癖だが、程度は違うが、海外でも、挑戦者達は同じ問題に悩まされている。

 今、移動時間を使ってチビチビと読んでいる「The Myths of Innovation」(scott berkun)という本に、こんな一覧表が載っている。

The list of negative things innovator hear


  • This will never work.(そんなのうまくいくわけがない)
  • No one will want this.(誰もそんなの欲しがらない)
  • It can't work in practice.(実際にやったらうまくいかないだろう)
  • People won't understand it.(誰もわかってくれない)
  • This isn't a problem.(そんなことは問題になっていない)
  • This is a problem, but no one cares.(それは問題だが、誰も気にとめていない)
  • This is a problem, and people care, but it will never make money.(それは問題で、人々も気にしているが、お金にはならない)
  • This is a solution in search of a problem.(それは問題を探すための解決策のようなものだ)
  • Get out of my office/cave now.(俺のオフィス・洞窟から出て行け)

(最後の洞窟というのは、著者のBerkunが、こうした批判は原始時代からあったはずだ、と書いていたことからきたジョークだ)。

 挑戦者は、そうした批判の声に負けないタフな精神も必要で、この本はそんな挑戦者らへのいい応援のメッセージで満ちている。

 さて、挑戦をしている人の敵は、自分自身だと書いた。
 挑戦者は「これはこうに決まっている」、「仕方がないから諦めるか」と戦っている。
 日本のイノベーターは、こうしたところでの一踏ん張りが弱い、と少し感じている(なんて、自分もぜんぜんエラそうなことは言えないが)。

 これに対して、アップルのスティーブ・ジョブズの例をあげるまでもなく、アメリカのイノベーターはタフだ。
 決して表面的な解決策で、その場しのぎのごまかしをしようとせず、問題の本質に正面から立ち向かっていく。

FOO CAMP

 実は昨晩の学研訪問でも、そう思わされるところがあった。

 学習教材やおもちゃをつくるメーカーにとって、「危険」は何よりも敏感にならなければならないキーワードだ。
 PL法が施行されてからはなおさらで、最近では、昔のように、やや危険をともなう実験や工作を気軽に紹介できない風潮がある。
 いったい、どこから、悪評をかけられるか、わからない。

 エスカレーターで不慮の事故があると、被害者の履いていたサンダルが、まるでそのサンダルが悪かったかのようにして報じられる世の中だ。

 昔、よく聞いた笑い話に「アメリカ人が濡れていた犬を乾かそうと思って電子レンジにいれたら犬が死んでしまい。電子レンジ会社に、マニュアルに犬を乾かしたらいけないと書いていなかったと訴えた」というのがあるが、日本もだんだん、それと変わらない状況になってくる。

 いや、日本はもともとそうだったのかもしれない。

 日本を代表するある工業デザイナーが、アメリカの有名企業にうつってしばらく、日本の工業デザインと海外の工業デザインを、国立公園の景観に例えた。

 海外であれば、崖があったり、野生の動物がいる危険な場所であることは、訪問者が個人の責任で承知しているべきことという考えが多い。
 美しい景色のすぐ先が、断崖絶壁になっているようなことも多い。
 これが日本だと、せっかくの美しい景色の前に、「きけん!」「危険!」「下見ろ!」「毒キノコ注意」「ヘビ注意」「クマに注意」とカラフルな看板が並び、せっかくの景色を台無しにしている。
 それでも、猪が出てきてケガをしたら「猪注意」と書いていなかった、とクレームをつける人が出てくるかもしれない。

 危険に注意を払うことは、子供達の安全を守る上で、重要なことのようにも思えるが、こういうものには、バランス感覚が大事だ。
 過ぎたるは及ばざるがごとし。
 行き過ぎると、子供も、その子供を育てる親もどんどん馬鹿になっていく。看板がないときに自分で判断ができなくなっていく。
 そして、管理する側も「とりあえず、警告をだしておいたから、あとは大丈夫」といった具合にバカにしていく副作用がある気がしてならない。

 話が横道にそれたが、Phillip Torroneさんによれば、雑誌「MAKE」では、「自己責任」をプロモートしているという。
 危険が伴う工作には、きちんと「危険」という印を付け、ときには「発砲スチロールを切るのにのこぎりは使わないように」といった注意をいれたり、ときには「この作業は危険です」と注意をうながした上で工作を紹介する。
 クレームを恐れて紹介せずに逃げるのではなく、読者に自己責任と「注意」の心を換気させた上で、しっかりと紹介するのだ。
 なんとも本質的なアプローチで、これがうまくいっているということは、私の他の友人にとっても大きな心の支えになるような気がしてならない。

 「あきらめる方法」を考えるよりも「可能にする方法」を考えた方が、その先に広がる未来もずっと楽しくなる。

 さて、堅い話を長々と書いてしまったが、そのPhillip Torrone氏も大ウケしていた学研の新商品を最後に紹介しよう。

 その名も「コロボット」。転びながらも、何度も立ち上がりながら進むロボットだ。
 なんともベンチャースピリットをくすぐるではないか(これ、日本のベンチャー起業家は必須!?)

 多くの二足歩行ロボットは、立ってちゃんと歩くことを前提にしているけれど、このコロボットは、転ぶことが大前提で、転んだ後でもちゃんと立ち上がって、またヨロヨロしながらも前に進み始める。
 なんと、わずかモーター1個で動いているというのだから驚きだ。
 来週、29日の発売とのことだが、大人の科学の「テルミン」も売り切れで手に入らないことだし、このコロボットも、売り切れ必至な気がして今から心配だ。
 執筆時点で、画像は出ていないが、既にamazonで予約注文が始まっている。

P.S. Amazonといえば、来月、2冊、本を出す。
 これまで共訳、共著はたくさん手がけてきたが、雑誌やWebの仕事が忙しく、なかなか単著(自分1人だけで全部を書いた本)はなかった。
 それがヒョンなことから、2冊、ほぼ同時発売のタイミングで発売することになった。
 一冊はアスキー、一冊は日経BPから出る予定で、執筆時点では一冊がamazonに、一冊はYahoo!ブックスで予約受付が始まっている。どんな本か興味がある人は、探してみて欲しい。
 このブログ記事と同じ思いで書き上げた2冊だ(まだゲラを読んでいるけれど)
(ついでに、今月発売になった共著本2冊もよければ探してみてください)。

---この記事に出てきた関連書籍をまとめておきます---

コロボット
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ーーーーーーーーー

The Myths of Innovation
The Myths of InnovationScott Berkun


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ナガオカケンメイの考え
ナガオカケンメイの考えナガオカ ケンメイ

おすすめ平均
stars共感だらけで怖いぐらい

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連戦連敗
連戦連敗安藤 忠雄

おすすめ平均
stars自分は建築系でもなく若くも無いけれど
starsただのひと
stars安藤忠雄とプラグマティズム
stars負けは勝ちに繋がるばかりではない
stars負けつづけてもなお挑戦する姿勢に感動。

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11月 23, 2007 opinion | | コメント (3) | トラックバック (3)

2007.11.21

MAKE・ミーツ・学研

MAKE MEETS GAKKEN
科学好きな人にとっては、今日は歴史的な一日だった。

少なくとも一部の科学好き、工作好きな人にとっては、アップル社スティーブ・ジョブズのゼロックス社パロアルト研究所の訪問、Google創業者ラリー・ページとセルゲイ・ブリンとの出会い、いや、もっと幅広くジョン・レノンとポール・マッカートニーの出会いにも匹敵するくらいの事件の現場に居合わせることができた。

 科学好き、工作好きの人々の間で絶大な人気を誇る、米オライリー社の雑誌「MAKE」。そのカリスマ副編集長のPhillip Torroneさんと、日本中の子供達に科学の楽しさを教えてきた学研の「科学」のカリスマ、湯本博文さんの2人を引き合わせることができたのだ!!

 あの、1時間半だか2時間の訪問の間に溢れ出たポジティブなエネルギーの強さ、人々の感情を心のそこから大きく揺さぶるエモーショナルなエネルギーのスゴさ。
 こんな素晴らしい日は、滅多にあるものじゃない!!

 あのアドレナリンが止まらない興奮の一瞬一瞬を、世界中のすべての人々と共有したかった。
 特にFirst Compassの外村仁さんと、O'ReillyのChris Stoneの2人が、居合わせることができなかったのは残念でならない。
 私たち3人は、本当に前から「MAKE」と「学研」をひきあわせることを夢にまで描いていたからだ。
MAKE MEETS GAKKEN


 すべては1通のメールで決まった。
 Joi Ito Lab山崎富美さんが「MAKEのPhillips Torroneが日本に来ている。月曜日にJoi Ito Labに来るので来ないか」と誘ってくれた。
 しかし、私はその日、(こちらも、また楽しみな)、techstyle社の本社会議室で、「群衆の叡智サミット」の打ち上げに参加する予定があった。

 ちなみに、私は月曜日、その打ち上げで、どんな話をしていたかというと、ブルースター株式会社 代表取締役社長の坂本光正さんや、IPA OSSセンター長の田代秀一さんらと「学研の科学」の話題で異様に盛り上がっていたのだ(あとZ80や68000の機械語のコーディングの話とか、そういう懐かし話で ;-) )。

 その後、帰宅してから何度か、山崎さんやPhillipとメールのやりとりがあり、Phillipが学研にものすごく行きたがっているのに、学研訪問が予定に入っていないということを知った。おまけに忙しい滞在だが、水曜日なら、予定が空いているということもわかった。
 (Foo Campでも、あれだけ引き合わせようと、いろいろ言っていたのに...話した相手がPhillipではなかったのが失敗だったのか!?)

 そこで火曜日の朝は、一番にメールで、(外村さんに引き合わせてもらった)学研の近藤さんに連絡。
 「なんとか、学研の科学の人達を、MAKEの人達と引き合わせられないか?」

 でも、連日予定がびっちり+来月発売の書籍2冊のゲラ読みで、連日、睡眠2〜3時間の日々でクタクタ。そこで、山崎さんと近藤さんをメールで紹介し、そこにPhillipと、彼と一緒に来日中のLimor FriedをCCに混ぜて、なんとか夜6時からの学研訪問が実現することになった!

 実は私が学研を訪問するのは2度目。
 前回は九州大学知的財産本部の坂本剛さんが、「どうしても学研に行きたい!」といっているのを、来日中の外村さんが聞きつけて、訪問をアレンジ。そこに運よく私も混ぜてもらった。

 その時の訪問の様子は、坂本さんが自身のブログに詳しく書いている:

学研シリーズその1(キッカケ編)
学研シリーズその2(入館編)
学研シリーズその3(湯川秀樹編)

 なんか、前置きが長くなりすぎたけれど、五反田駅で集合して、そこからタクシーで行ったのだけれど、学研につくまでのタクシーの中でもPhillipは興奮気味。

 つくや否やメインエントランスは閉まっていたけれど、とりあえず記念撮影をして、それからロビーの展示で、5分程釘付け、写真大撮影大会の状態。

 そして、いよいよ学研の2階にある夢のワンダーランドな部屋へ通される。
MAKE MEETS GAKKEN
 あの入った瞬間の、まるで、子供がおもちゃの国にきたおtきのようなPhillipとLimorの表情が忘れられない。
MAKE MEETS GAKKEN
 しかし、この歴史的ミーティングが終わる頃には、まったく別の人が童心にかえって1人大興奮モードになっているのだ。
 学研のカリスマ、湯本博文さんがだ。
 もう興奮しっぱなしで、「MAKE」のページを1ページめくっては、「これって〜〜〜じゃない?」「これ動力はどうなっているの?」「ハハハ、俺もこれ子供の頃にやったよ」「ちょっと、これ見てご覧」と、抑えきれずに、私ごときに、やたらと語りかけてくる。

MAKE MEETS GAKKEN

 世の中、素敵な出会い、ってなんで、こんなにも素晴らしいのか、本当にその表情を見ているだけで、今月1ヶ月を乗り切れるほど幸せになれた。

 西洋と東洋の科学工作のカリスマの遭遇は、まさにそんな場だった。


 書きたいことは、まだまだ、まだまだ山ほどあるが、明日の予定から逆算すると、そろそろ睡眠時間が危うくなってくる(おまけに金曜日はMOSAのイベントでMozilla Japanの瀧田さんと一緒にスピーチ+対談を行う--Mozilla 3.0β版出ました!)。

 残念だけれど、この話のつづきは、また次回のブログ投稿にわけなければならないようだ。
 その時まで、忙しさに負けて今の瞬間の感動が薄れていないこと、薄れていても、また蘇ってくることを祈る。
 両者のミーティングの中に出てきた、日本中(世界中)の科学好きを勇気づける、会話の断片を、できるかぎり再現したいと思っている。
MAKE MEETS GAKKEN
 なお、ブログをこれ以上書く余裕はないが、原稿書きのバックグラウンドで、YouTubeに動画をあげることならできそうなので、今からいくつかアップロードしようと思っている。
 この記事を掲載したのは11/21の23:55だが、2時間後くらいに、もう1度チェックしてもらえば、いくつか写真や動画が追加されているはずなので、科学好きの人は、ぜひ、もう1度、読みにきて欲しい!
 
 いやー、それにしても本当に素晴らしい1日だった。
 インターネットばかりをしていると、ネガティブな意見や情報もいっぱい目にして、そのうちだんだんと心がささくれてきたり、意気消沈したり、諦めやすくなったり、「どうせ〜」と言ってみたり、なんかハスに構えたものの見方をすることが増えてくる。
 でも、素晴らしいこと、人々がハッピーになれること、うれしいと思うことをやり始めると、そこからどんどんポジティブなvibeがでてきて、もう興奮状態が止まらなくなってきて、ちょっとやそっとの苦労を乗り越えて、がんばって生きようという活力がどんどん溢れ出す。これって本当に素晴らしいことだ!

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冒頭でなんでジョブズとPARCの例を出そうと思ったのかようやく思い出した@1:46AM
あったばかりなのに、どちらも、お互いの考えていることや、やりたいこと、苦労の跡とかを完璧に理解しあっていて、会っていきなりツーカー状態なのだ。

ジョブズらアップルの一行がPARCを訪れたとき、ラリー・テスラーら、PARCのスタッフは、アップルの連中がこれまでのどの訪問者よりも自分たちのテクノロジーの本質を理解していた、と喜んでいた。


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11月 21, 2007 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2007.11.11

SIer 2.0

Dai-ichi jisho bldg

はてなブックマークをみたら江島さんのブログエントリーにすごい注目が集まっている。

江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance:ニッポンIT業界絶望論

読んでみてハッとした。これはまさに私が(今、書いている本が一段落したら)取り上げようとしていたテーマそのものだったからだ。
でも、仕事が遅れていたり、体調不良だったので、何もアクションを起こせずにいると、同じくはてなに、こんなエントリーが注目を集めていた:

[みんなの回答]IT業界進化論: 絶望する前に”SIer 2.0”を目指せ

「SIer 2.0」ーーこれこそ私が秋頃、アクションをスタートした時にキーワードにしようと思っていた言葉だからで、ブログディナーなどで何人かの親しい友人には話していた。
 先を越された!という悔しさは正直ちょっぴりあるけれど、うれしいのは同じことを問題に感じている人が他にもいるとわかったこと。
 しかも、それぞれがまったく別のルートから同じ結論にたどり着いたことだ。

 まだ、あまり時間に余裕がないので、ここでは私がどういうルートで、この問題にたどり着いたかを書かせてもらおう。

 ご存知の通り、私はアップル関係、Mac関係の記事でよく知られている(それ以外にもブログ関連の記事や携帯電話関係の記事、SNS関係の記事などもよく書いてはいるのだけれど...)。

 現在、MacPeopleというMac専門誌で、bizMacという連載コーナーを持っているが、このコーナーを始めたそもそものきっかけは、ここの2〜3年、仕事で本格的にMacを使っている人が増えている感触があったからだ。

 特にシリコンバレーでは顕著だ。例えばGoogle社などもIPO前は、ThinkPadユーザーが圧倒的に多かったが、昨年訪問したときはそこら中にMacユーザーがいる。会議室にも必ずMagSafeの電源アダプターがあって助かるくらいだ。
IMG_5687.JPG

 今年、Foo Campにいった時も、WikipediaのJimmy WalesもMacユーザーなら、Tim O'Reillyも、Twitter創業者のEvan Williamsも、その他の多くの人もMacを使っている。友達になった人でMacを使っていなかった人と言えば、マルチタッチのデモで有名なJeff HanPhotoSynthのデモで有名なBlaise Aguera y Arcasくらいしか思い浮かばない。
FOO CAMP
 彼らの中には、元々、Windowsを使っていたが、最近になってMacに乗り換えた人も実に多い。
 Macにひかれた理由はというと、Macの外観だったり、Expose機能だったり、ただ単に新しいものをつかってみたかったからだったり、UNIXベースで開発中のコードをすぐに試せるのに本物のOfficeが使えるという点だったり、さまざまだ。

 だが、彼らをMacに移行させた要因として大きいのは、


  • UNIXベースであること
  • インテルベースでWIndowsも動き、しかも、Bootcampを使えばWindowsマシンとしてのパフォーマンスも高いこと(PC WORLD誌は、MacBook Proを今年レビューした中で最速のWindows Vista対応ノートと評している)
  • 今や米国の多くのIT企業の社内システムはWebアプリケーションベースに移行しており、Webブラウザさえちゃんと動けば、もはやマシンのOSなんてなんでも構わなくなっていること

といった理由があると思う。しかし、この最後の社内システムがWebアプリケーションベース、という部分の進化が日本ではなかなか進んでいない。

 こうしたIT系企業と、いわゆるエンタープライズをごっちゃにするのは多少無理があることは認めるが、ここで日本の仕事ユーザーがMacになかなか移行できない理由を考えていくと...

 「無料なもの、オープンソースなものが多いWebアプリケーションを紹介しても、我々の儲けにつながらない、サポートも仕切れない」といって、ガチガチに組まれたカスタムアプリケーション、カスタム・ソリューションを提供し続けるSIerがボトルネックになっている気がし始めていた。

 すべてのSIerがそうだとは言わない。中にはWebアプリの動向にも注意を払い、そうしたものを適材適所で取り入れようとしているところもある。
 しかし、多くの影響力を持つSIerはSier 1.0で、ここが日本でのMac普及のボトルネックにもなっていれば、海外で誕生した優秀なWebアプリケーションが日本市場に進出する際の防波堤にもなっている気がする。

 実は先日、アメリカでデビューしたばかりの非常におもしろいソフトについての説明を受けた。
 米Serena Software社の「Serena Mashup Composer」というソフトで、ビジネス向けのマッシュアップを構築できる。
 マッシュアップというと、同じWebページにGoogle Mapと、del.icio.usの情報が一緒に表示される、といったデータのマッシュアップばかりが思い浮かぶが、この「Serena Mashup Composer」がやろうとしているのはビジネスロジックのマッシュアップだ。
 例えばSalesforce.comが公開している情報やクレジットカードの承認サービスのAPIを公開してるサービス、くいった公開されているAPIをうまく組み合わせてカスタムのビジネスソリューションが簡単につくれてしまう(deploymentにはお金がかかるが、試しに開発する分には無料なので、ぜひ試してみて欲しい:Serena Mashup)。

関連記事:
アプリ開発のマッシュアップで日本市場に期待――SerenaのバートンCEO
米Serena SoftwareのCEOが“ビジネス・マッシュアップ事業”への意欲を語る
(私も余裕がなくて記事化していないけれど、インタビューはしています)

 '90年代に流行ったRADツール同様にロジックとロジックを線でつないでいくだけで、簡単にソリューションがつくれてしまうので、社内にITに詳しいエクスパートが1人いれば、もしかしたらSIerに頼む必要もないかも知れない。
 だが、その後、このソフトについて話をしたIT業界の重鎮の方々から、今の日本のSIerのベースがある以上、こうしたものを日本で普及させるのは難しいのではないか、という議論になった。
 このお話を伺った方の1人は日本のIT業界に並々ならぬ影響を与えたスゴイ方で、これまでの経験を踏まえたお話には説得力があった。
 その彼が、やはり、今のままのSIer達をそのままにしていたのでは、日本のIT業界に大きな進展は臨めないという話をしていて、ものすごく共感し、感銘を受けた。

 そしてそこで日本でMacが普及しないのも、SIerにコネがあるWebアプリは広まっても海外の優秀なWebアプリが広まらないのも、すべてSIer 1.0のせいなのではないかという考えが高まってきていたところだ。
 いずれ、本の仕事が落ち着いたらどこの媒体になるかはわからないが、その重鎮の方のインタビューも含め、どこかのエンタープライズコンピューティング系媒体で、たっぷり取材をして記事にできればと思っている(もっとも、私の専門分野ではないので、私が書けるのはほんの一部だが...)

 江島さんや吉澤さんの記事を見たのは、ちょうどそんな気持ちが高ぶり始めているときで、実は外から見たSIerのあり方も問題なら、内側から見たSIerのあり方も問題だらけで、でも、誰かがイノベーションや変化を恐れて、問題があるまま突っ走っている人が多いんじゃないかと実感した次第だ(ちなみに江島さんにはMacを仕事でバリバリに使っているユーザーの実例としてbiz Macの第1回目で登場してもらった)。

 私はSerenaの製品を見て、社内に会社規模に応じた人数のパワーユーザーを用意し、彼らにシステムを任せれば、SIerはいらないんじゃないか、という気にもなったが、その一方で、どこかにもっとうまいSIerの居場所や役割もつくれるんじゃないか、という気もしている。

 これまで、私が「SIer 2.0」のアイディアを話した相手からも、「それはなかなか(経営者のメンタリティーを変えないと)難しい」といった意見も含め、いろいろな意見をもらったが、いろいろ話すうちに、「SIer」という言葉が、日本の音楽ビジネスの発展を阻む権利団体などと重なって見えてきた。

 今年は津田さんや小寺さんが奮闘し、日本のコンテンツのあり方についての激しい議論をつづけてきたが(まだまだほんのスタートポイントだけれど)、来年はその議論をさらに企業のあり方にも広げていければと思う。

 それまでに企業のトップの方々には、何も考えずに、これまで通りのSIerに任せてしまうのではなく、少なくとも社内のIT系に詳しい人材に、今のSIerの仕事ぶりを評価、再考してもらう、くらいのことを始めてもらってもいいのかもしれない。

 とりあえず、今日はお腹を壊してダウン中ですが、本が一段落したら年末から来年前半にかけては、このテーマをさらに詳しく追ってみようと思っています。


[要するに外側から見たときのSIerの問題は、クライアント企業のベネフィットを本当に最優先させてくれるか、それとも自分たちの限られたノウハウの中で、自分たちのビジネスを最優先させてシステムを組んでしまうか、そこのところにある気がしてならない]

11月 11, 2007 opinion | | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.11.08

古賀さん、バルマーを食う

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今朝はマイクロソフト社CEO、スティーブ・バルマーの来日にあわせて、
「Windows Liveサービス」正式版の発表が行なわれた。

さすがのバルマーも日本のプレスを前にして「マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!マスミディア!...マスミディア!」などと言うわけもなく、プレゼンテーションは、ところどころ強気を見せながらも淡々とした様子。

マイクロソフトも箱売りのアプリケーションビジネスだけでなく、サービスにも本格的に取り組んでいるとアピールするものだった:
MSのバルマーCEOが来日。「Windows Liveでソフト+サービスを実現」
「Androidを評価するのは難しい」--MSのバルマーCEO来日
Windows Liveが「ソフトウェア+サービス」の方向性を示す、バルマーCEO
ソフト+サービスはGoogleより上──MSバルマーCEOが来日

そんな中、バルマー氏よりも個人的にインパクトが強かったのがパートナー企業の代表としてただ1人登壇したNTT東日本の古賀さん。
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私には今でもフレッツADSLの発表をした古賀さんのイメージが強く、あまりいい印象はなかったけれど、マイクロソフトの発表会にきてバルマーの前で、あれだけ強気で好き勝手言える心臓は「さすが」というか頼もしく思った。

 録音していなかったので正確なQuoteはできないが...

マイクロソフトさんも、パッケージにCDと緩衝剤と空気を詰めて、何万円を巻き上げるビジネスをやめて、世界でもトップレベルの光ファイバーインフラの上で提供されるアプリケーションの1つとして料金を徴収するようなモデルに徐々にシフトしていって欲しい

といった内容(と口ぶり)。ちょっと痛快だった。

 少なくとも今のところ日本ほど光ファイバーのインフラが整備されている国はないので、それを使って頑張って欲しい。

 この部分も大きくうなずける。

 実際、過去数年にあってきたアメリカ人のベンチャー達も、「日本にはこれだけ整備されたインフラがあるのに、それをうまく生かそうとするようなベンチャーがなかなかない。だから、我々がやってやる」くらいの強気の姿勢でいた。
 今年、日本法人をつくったBitTorrentにも、同じ考えがあるのだと思うし、実際にそういっていた
(すみません。インタビューの原稿、もう少しだけ待ってください。某担当編集者様。書籍の方の原稿、もうあとヒトイキです)。

 彼らが実際に成功したかどうかというと別問題だが、そんなことは関係ない。

 この恵まれた環境をいかして、世界がこのレベルに達した時にスゴいことになりそうなビジネスを築き、それを(長い目で)育てて、いずれアメリカなどでも光ファイバーが普及した時に、「世界の〜〜〜社」といえるような会社。そろそろ日本からでてきて欲しいと思う。

 今日、感じた熱い思いがさめないうちに、とりあえず久々にブログ更新(仕事の息抜き&気分転換&眠気覚ましに....)

11月 8, 2007 | | コメント (1) | トラックバック (5)

2007.11.06

Android/Open Handset Alliance:ベールを脱いだGoogle Phoneの正体

Gphone_2

これまで「Google Phone」、「gPhone」と噂されていた技術がついに発表された。
大方の予想通り特定の製品ではなく、世界のすべての携帯電話のためのオープンなプラットフォームだった。

Android
Open Handset Alliance

 残念ながら初期のメンバーに、日本の携帯電話メーカーは入っていないが、NTT DoCoMoとauの2社は参加しており、日本でもOHAの標準に準じた端末が登場することは十分期待できそうだ(ソフトバンクモバイルは、まずはiPhoneを獲得して、しばらくOHAについては様子見、ということだろうか)。
 ただ、オープンというからには、ぜひ、日本のメーカーにも直接、参加してもらって、キャリア経由ではなく、自らの足で立って真のイノベーションを目指して欲しいところだ。

 私としては、iPhoneの登場と、Android/OHAの登場で、世界の携帯電話が一気にスマートフォン時代に突入するのではないかと予想しているのだが、どうだろう。
 ちなみにここでいうスマートフォントは、フルキーボード内蔵端末といったカタチの上でのスマートフォンではなく、これまでの通話専用端末から徐々に進化してきた携帯電話ではなく、パソコン世界の文化を背景に携帯通信機能を融合した製品のことだ。

 日本市場でAndroid/OHAが受け入れられるということは、世界市場で成功している海外の携帯が、今後、ますます勢い良く日本市場に傾れ込んでくる可能性もある。
 2008年にはWiMAXなどの動きもあるし、来年は携帯電話業界激動の1年になりそうだ。

 Android/OHAについては追って、どこかの媒体に詳報を書くつもりでいる。

 なお、日本の携帯電話メーカーに、この激動の時代の生き抜いて欲しいという思いで、ITproにて「iPhoneの衝撃」という連載を書いてきた。興味のある人はぜひとも目を通してみて欲しい。
 (世界中が注目するiPhoneの凄さを例にして、日本のメーカーにそこから何か学べるものがないかというつもりで書き綴った連載だが、コメントを読むと、心配していた通り「それはアップルだからできること」といった具合に最初からあきらめムードの意見も目立つのが少々残念)。

 連載を書いた身としては、このAndroid/OHAとiPhoneが、どのような関係を築いていくのかも気になる関係だ(Safariと、Googleも開発に関わっているFirefoxのような関係?)。

 軽く近況報告をすると、現在、遅れに遅れている書籍の原稿の最後の追い込みで、とにかく、前もって予定が入っていた取材(と急遽、入ったAndroidの取材)以外は何もできない状態。

 ただ、最近のGoogleの動きは面白い。

 オープンSNSの開発は今年から来年にかけて、もっとも重要なトレンドの1つになるだろうと思って、このような記事を書いてきた:


  1. 米国で盛り上がる“OpenID”
  2. SNS化するブログ
  3. SNSに変革をもたらす“ソーシャルグラフ”
  4. 技術者なら今すぐ参加すべし──SNSの最先端「Facebook」

 しかし、まさかそのオープンSNSの実現でGoogleが一肌脱ぎ、想像以上の連携が可能になりそうなのには本当に驚かされている。

 Googleは、一気にこれから重要になる基盤技術に狙いを定めて、そこを奪いに来たようだ。
 実際、そうすることは、彼らの絶対のミッションである:
「世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすることです」
 の観点から見ても非常に理に適っているし、さすがだと思う。

 ただ、今回の一連の動きで、Googleは、また1つ新しいフェーズに入り会社としての性格も変わってしまった印象があるなぁ。
 もっとも「Open Social」にしても「Open Handset Alliance」にしても、どちらもあえて「Open」と唱っているのだし、うまく他のパートナーと連携して、全員にとって使い心地がいい新しいインターネット世界を築いてくれればうれしいけれど...

11月 6, 2007 Google | | コメント (1) | トラックバック (6)