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2007.11.21

MAKE・ミーツ・学研

MAKE MEETS GAKKEN
科学好きな人にとっては、今日は歴史的な一日だった。

少なくとも一部の科学好き、工作好きな人にとっては、アップル社スティーブ・ジョブズのゼロックス社パロアルト研究所の訪問、Google創業者ラリー・ページとセルゲイ・ブリンとの出会い、いや、もっと幅広くジョン・レノンとポール・マッカートニーの出会いにも匹敵するくらいの事件の現場に居合わせることができた。

 科学好き、工作好きの人々の間で絶大な人気を誇る、米オライリー社の雑誌「MAKE」。そのカリスマ副編集長のPhillip Torroneさんと、日本中の子供達に科学の楽しさを教えてきた学研の「科学」のカリスマ、湯本博文さんの2人を引き合わせることができたのだ!!

 あの、1時間半だか2時間の訪問の間に溢れ出たポジティブなエネルギーの強さ、人々の感情を心のそこから大きく揺さぶるエモーショナルなエネルギーのスゴさ。
 こんな素晴らしい日は、滅多にあるものじゃない!!

 あのアドレナリンが止まらない興奮の一瞬一瞬を、世界中のすべての人々と共有したかった。
 特にFirst Compassの外村仁さんと、O'ReillyのChris Stoneの2人が、居合わせることができなかったのは残念でならない。
 私たち3人は、本当に前から「MAKE」と「学研」をひきあわせることを夢にまで描いていたからだ。
MAKE MEETS GAKKEN


 すべては1通のメールで決まった。
 Joi Ito Lab山崎富美さんが「MAKEのPhillips Torroneが日本に来ている。月曜日にJoi Ito Labに来るので来ないか」と誘ってくれた。
 しかし、私はその日、(こちらも、また楽しみな)、techstyle社の本社会議室で、「群衆の叡智サミット」の打ち上げに参加する予定があった。

 ちなみに、私は月曜日、その打ち上げで、どんな話をしていたかというと、ブルースター株式会社 代表取締役社長の坂本光正さんや、IPA OSSセンター長の田代秀一さんらと「学研の科学」の話題で異様に盛り上がっていたのだ(あとZ80や68000の機械語のコーディングの話とか、そういう懐かし話で ;-) )。

 その後、帰宅してから何度か、山崎さんやPhillipとメールのやりとりがあり、Phillipが学研にものすごく行きたがっているのに、学研訪問が予定に入っていないということを知った。おまけに忙しい滞在だが、水曜日なら、予定が空いているということもわかった。
 (Foo Campでも、あれだけ引き合わせようと、いろいろ言っていたのに...話した相手がPhillipではなかったのが失敗だったのか!?)

 そこで火曜日の朝は、一番にメールで、(外村さんに引き合わせてもらった)学研の近藤さんに連絡。
 「なんとか、学研の科学の人達を、MAKEの人達と引き合わせられないか?」

 でも、連日予定がびっちり+来月発売の書籍2冊のゲラ読みで、連日、睡眠2〜3時間の日々でクタクタ。そこで、山崎さんと近藤さんをメールで紹介し、そこにPhillipと、彼と一緒に来日中のLimor FriedをCCに混ぜて、なんとか夜6時からの学研訪問が実現することになった!

 実は私が学研を訪問するのは2度目。
 前回は九州大学知的財産本部の坂本剛さんが、「どうしても学研に行きたい!」といっているのを、来日中の外村さんが聞きつけて、訪問をアレンジ。そこに運よく私も混ぜてもらった。

 その時の訪問の様子は、坂本さんが自身のブログに詳しく書いている:

学研シリーズその1(キッカケ編)
学研シリーズその2(入館編)
学研シリーズその3(湯川秀樹編)

 なんか、前置きが長くなりすぎたけれど、五反田駅で集合して、そこからタクシーで行ったのだけれど、学研につくまでのタクシーの中でもPhillipは興奮気味。

 つくや否やメインエントランスは閉まっていたけれど、とりあえず記念撮影をして、それからロビーの展示で、5分程釘付け、写真大撮影大会の状態。

 そして、いよいよ学研の2階にある夢のワンダーランドな部屋へ通される。
MAKE MEETS GAKKEN
 あの入った瞬間の、まるで、子供がおもちゃの国にきたおtきのようなPhillipとLimorの表情が忘れられない。
MAKE MEETS GAKKEN
 しかし、この歴史的ミーティングが終わる頃には、まったく別の人が童心にかえって1人大興奮モードになっているのだ。
 学研のカリスマ、湯本博文さんがだ。
 もう興奮しっぱなしで、「MAKE」のページを1ページめくっては、「これって〜〜〜じゃない?」「これ動力はどうなっているの?」「ハハハ、俺もこれ子供の頃にやったよ」「ちょっと、これ見てご覧」と、抑えきれずに、私ごときに、やたらと語りかけてくる。

MAKE MEETS GAKKEN

 世の中、素敵な出会い、ってなんで、こんなにも素晴らしいのか、本当にその表情を見ているだけで、今月1ヶ月を乗り切れるほど幸せになれた。

 西洋と東洋の科学工作のカリスマの遭遇は、まさにそんな場だった。


 書きたいことは、まだまだ、まだまだ山ほどあるが、明日の予定から逆算すると、そろそろ睡眠時間が危うくなってくる(おまけに金曜日はMOSAのイベントでMozilla Japanの瀧田さんと一緒にスピーチ+対談を行う--Mozilla 3.0β版出ました!)。

 残念だけれど、この話のつづきは、また次回のブログ投稿にわけなければならないようだ。
 その時まで、忙しさに負けて今の瞬間の感動が薄れていないこと、薄れていても、また蘇ってくることを祈る。
 両者のミーティングの中に出てきた、日本中(世界中)の科学好きを勇気づける、会話の断片を、できるかぎり再現したいと思っている。
MAKE MEETS GAKKEN
 なお、ブログをこれ以上書く余裕はないが、原稿書きのバックグラウンドで、YouTubeに動画をあげることならできそうなので、今からいくつかアップロードしようと思っている。
 この記事を掲載したのは11/21の23:55だが、2時間後くらいに、もう1度チェックしてもらえば、いくつか写真や動画が追加されているはずなので、科学好きの人は、ぜひ、もう1度、読みにきて欲しい!
 
 いやー、それにしても本当に素晴らしい1日だった。
 インターネットばかりをしていると、ネガティブな意見や情報もいっぱい目にして、そのうちだんだんと心がささくれてきたり、意気消沈したり、諦めやすくなったり、「どうせ〜」と言ってみたり、なんかハスに構えたものの見方をすることが増えてくる。
 でも、素晴らしいこと、人々がハッピーになれること、うれしいと思うことをやり始めると、そこからどんどんポジティブなvibeがでてきて、もう興奮状態が止まらなくなってきて、ちょっとやそっとの苦労を乗り越えて、がんばって生きようという活力がどんどん溢れ出す。これって本当に素晴らしいことだ!

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冒頭でなんでジョブズとPARCの例を出そうと思ったのかようやく思い出した@1:46AM
あったばかりなのに、どちらも、お互いの考えていることや、やりたいこと、苦労の跡とかを完璧に理解しあっていて、会っていきなりツーカー状態なのだ。

ジョブズらアップルの一行がPARCを訪れたとき、ラリー・テスラーら、PARCのスタッフは、アップルの連中がこれまでのどの訪問者よりも自分たちのテクノロジーの本質を理解していた、と喜んでいた。


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11月 21, 2007 |

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» 人力ヘリコプター:Xコプター トラックバック いい感じ
nobiさんが数日前に書いた MAKE・ミーツ・学研 という素晴らしいエントリーで紹介されていた、手回し発電による人力ヘリコプターXコプター。... 前にも エアロソアラ というお手軽リモコン飛行機をポチッとしてしまったし..。 Xコプターは、2つのローター(回転翼)を持っていて、それがクロス(ハの字)になっていることで2つの揚力が合わさってまっすぐに浮き上がる。 通常のローターが一つのヘリコプターには主ローターの回転の反動を押さえるためのもう一つのローターがついているがXコプターの... [続きを読む]

受信: 2007/11/24 12:01:22

コメント

nobiさんご無沙汰しています。
今日、ひょんなことからBrooklynのDIY音楽イベントでMakeのPhillips Torroneさんとお会いしました。そういえば以前nobiさんのブログでMake Magazinと学研のすばらしい出会いについて読んだなあと思って読み返してみたら、彼の写真がしっかり写っていたので、少しうれしくなって以前の記事にコメントします。
http://blog.kosukefujitaka.com/2008/07/diy-music-tech-in-brooklyn-78.html

とうとうiphone上陸でnobiさんのブログ頻度が異常に上がっていることもなんだか影響したような気がします。

投稿: 藤高 | 2008.07.09 14:27

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