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2007.12.19

未踏ソフト第1回オフ会に行ってきました!

先週の金曜日から風邪でダウン、週末は一切、起き上がれず、今もまだ微熱が残る状態ながら、
今日1日に伺った素晴らしい話しの数々に、ついつい病人であることを忘れさせられ、
終電近くまで、日本のIT業界の将来やら、中国系エンジニアの台頭、グローバル市場といった話しでもりあがってしまいました。

 今日、行なわれたイベントというのはSam古川こと、古川 享PM主催の「第一回 未踏ソフトウェア創造事業オフ会」というイベントです。

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 開催と同時に、古川さんが「古川 享ブログ」も顔負けの情報量で、日本のパソコン業界の黎明から、記憶に残るプロダクト、アスキーの思い出やビル・ゲイツとの思い出などを熱く語った上で、日本のソフト事業に期待することや、自らが学んだ教訓についても熱弁してくださいました。

 アスキーを去り、マイクロソフトに移籍したときの苦々しい思い出についても、赤裸裸かつ正直に話してくださり、心を打つものがありました。マイクロソフトに行くと決心したからには、公開前のアスキーの株をすべて返済したところ、アスキーの側も、一緒に旅立つ社員選びについてフェアな姿勢で応じてくれた、という話ですーーだから、若い方々にも「相手には常にフェアな態度で臨め」というお話でした。

 個人的にもう1つおもしろかったのは、古川さんがテープという形でBSDのソースコードをもらい、その日本語化を手がけたという話。その後、これがSONYのワークステーション「NEWS」に使われたことまでは聞いたことがありましたが、よく考えたら、現在のMac OS X "Leopard"にも、もしかしたら、この時代の痕跡が残っているかもしれません。そう考えると、ちょっとおもしろいですよね。

 古川さんと言えば、現在、月刊asciiで、Life is beautifulの中島聡さんと、2号にわたるぶっちゃけ対談をして大きな話題となっていますが、この中島さんについても、「私のであった天才プログラマ」の1人として、詳しく話してくれました(ビル・ゲイツとの大げんかなど)。
 ちなみに、私は、以前、中島さんの、こちらのブログ記事を読んでT林編集者に「絶対におもしろいから、声をかけて欲しい」と勧め、その結果、「bossa mac」のこちらの記事が誕生しました。それ以後も、中島さんの記事はいくつも拝見しているのですが、おそらく一度もちゃんと挨拶していません。ぜひ、今度、ご本人に紹介してください(といっても、今はSVですね)>古川さん

 ちなみに、CANDYには、私も衝撃を受けました。実家を探せば、晴海で行なわれていたビジネスショーでもらった、初期のCANDYのカタログがあるかもしれません。

 講演で、古川さんの人格の素晴らしさがにじみ出ていていいな、と思ったのが、IPAの方々や私など、会場にいる、とりあえず知っておくと役に立ちそうな「おじさん」世代の人達を、講演中に次々と予告もなしに紹介してしまうところ。
 私ごとき、大したことはないが、これでもメディアのはしくれ、何かの役には立てるかもしれないし、これからの未来を背負った若い方々にはどんどん利用して欲しいところ(それにしても、今日はあんなに素晴らしいイベントだったのに、プレスとして参加していたのは、私ただ1人だけでした)。
 この「紹介」のおかげで、かなり多めに持っていった名刺も、帰る頃には、完全になくなってしまいましたが、それまたそれでよし。

 最近、遅れている仕事に追われてばかりでキャパ不足気味だが、なんとか年内中に状況を解消して、来年には若い方々の手助けができる体制に持っていくように頑張らろうと、ちょっとだけ心を引き締めることができました。

 ただ、できれば、日本のメディアで紹介するのもいいけれど、海外のメディアで紹介して、グローバル市場に展開する手助けができるようにしていきたいですね(その際、どうすれば連邦法に触れず、ジャーナリストビザ申請の妨げにもならないか、ご存知の方がいたら教えて欲しいです)。

 Lunascape社の近藤さんが、言っていましたが、未踏ソフトウェアの場所(あるいは人の集まり)には、非常に価値があると思います。せっかく、素晴らしい人々が集まってきたのだから、それぞれの得意分野をうまく生かして、いいシナジーを生み出していけるといいですよね。

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 未踏オフ会、非常に楽しかったですし、また、今後も参加させて頂ければと思っています。

なお、このイベントについては、こちらでも読めます:
古川享ブログ「未踏ソフトウェア創造事業のオフ会に参加、その1
勝屋久の日々是々「Exciting BEAT「未踏ソフトウエア創造事業オフ会 & Venture BEAT Project」
Drift Diary12「未踏オフ会に参加してきました。」>講演の全模様をビデオ収録しています。必見!

早くソフト産業の「野茂投手」が出て来てくれることに期待しています!


P.S.未踏ソフトウェアつながりであと2つ。2006年度上半期の未踏ソフトウェアでスーパークリエイター認定された遠藤拓己さんの作品で、このブログでも何度か紹介し、大好評のTypeTraceが、恵比寿の東京都写真美術館で始まった新展覧会「文学の触覚」で展示されています。しかも、今回は同作品と対になっているKineticKeyboardが、日本では初めて展示されることになりました。


(こちらはパリ、シャイヨー宮に展示されていたときの模様です)

 Type Traceとは、思考の痕跡が残るライティング/プレイバックソフト。
 今や芥川龍之介やら谷崎潤一郎らの作品は活字でしか読むことができませんが、もし、彼らがTypeTraceを使ってくれていたらとつくづく思います。このソフトを使えば、もしかしたら、有名な作品がどのように推敲されていったのかを、書き手が書くのに費やしたのと同じスピードで再生できるーーつまり、作家の「書く」という行為を擬似的に追体験できるのです。
 もしかしたら、有名作品に最初はまったく別の結末が用意されていた、なんていうこともわかったかもしれません。
 これが紙の本になってしまうと、最終的な結末しか読めませんが、TypeTraceなら、最初の結末を呼んだ上で、それが消され、別の結末が上書きされていく様をみることができるのです。
 これまでのTypeTraceの展示は、来場者に文字を入力してもらう、という展示をしてきましたが、今回は展覧会のテーマに合わせて作家、舞城王太郎さんというプロの方に、作品を日々、追記してもらっています。つまり、2月17日までの開催期間、足を運ぶたびに、新しいエピソードを読む/見ることができるのです。
 まだ、TypeTraceを見たことがない人は、ぜひ1度、足を運んでみてください。
 その他にも、手のひらに短歌が映し出される作品など、おもしろい作品が多数あります(同時開催の「土田ヒロミのニッポン」もお勧め)

TypeTrace
(館内は撮影禁止です。こちらは許可をいただいて撮りました)

未踏ソフトウェアつながり、もう1つは、2004年度第2回未踏ソフトウェア受賞者の清水亮さんが、以前からやりたがっていたハッカー大会「天下一カウボーイ大会」が、今度の日曜日に開催されます。私も頑張っていけるようにしたいところ...


そうそう、最後にOne more thingを忘れていました。
昨日は書籍「スティーブ・ジョブズ〜偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡」の発売開始日でもありました。たくさんの方からメールありがとうございます(夜中過ぎまでメールチェックできず、スミマセン)。
いわゆる文字がビッチリの本を想像して買われると、期待を裏切られるかもしれません。
昨日からは全国の書店でも売られているはずなので、ぜひ、じっくりご覧になってから購入してください。
なお、Amazon先行発売中の「iPhoneショック」も20日には書店に並ぶ予定です。

12月 19, 2007 日記 |

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古川享PM(プログラム・マネージャ)の未踏ソフトウェア創造事業(長いな、以下未踏と称す)のオフ会に参加した。 古川さんの事は30年くらい前から、わたしは一方的に名前を存じあげていたのだけど、直接名刺交換をするのは初めてである。それはともかく、1970年代のマイコン世代の懐しいお話... [続きを読む]

受信: 2007/12/19 9:51:54

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