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2008.03.21

夢を描く力

帰国後も風邪を治す間がなく悪化している。昨日は丸一日、一歩も家からで図静養したが、まだ本調子ではない(体力つけないと、本当にマズイ)。

火曜日のセミナーはなんとか乗り切れたけれど、よく考えたら来週も講演が...

『ユーザーインタフェース(UI)新潮流』
〜携帯・スマートフォン・カーナビ・PND市場へのインパクト〜

なんとか、それまでには声を取り戻そう!

Computer History Museum
[ENIAC]


さて、そんな中、突然だがイベントのお知らせ(ただし、先約があり私は参加できず)。

最近、オライリー社から発売された『CORE MEMORY - ヴィンテージコンピュータの美』という本の出版記念トーク。開催は今夜!

■「ヴィンテージコンピュータの美を語る」
『CORE MEMORY - ヴィンテージコンピュータの美』出版記念 トーク
マーク・リチャーズ(写真家) × ジョン・ア ル ダーマン(編集者)
通訳:鴨澤 眞夫(翻訳家)

●2008年3月21日(金)18:30開 場  19:00開演
会場:ジュンク堂書店 新宿店8F喫茶 
入場料:1,000円(1ドリンク付き) 定員40名
●お申込:ジュンク堂書店新宿店7Fカウンター 
お電話(03-5363-1300)でもご予約を承ります。

この「CORE MEMORY」、ヴィンテージというより、前パソコン時代のコンピューターを中心としたコンピューターの写真集。初期の特撮版バットマンに登場しそうな大型コンピューターの中に潜む「美」を驚くほどきれいな写真で描き出している。

Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美
Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美John Alderman Mark Richards 鴨澤 眞夫


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by G-Tools

実は先週、古川さんがアップル増井さん宅を訪問するときにプレゼントしているのを目撃した(ということは古川さん自身もこの本を気に入って持っているはず!?)。

この写真集を見た後、IPA未踏ツアーで、「The Computer History Museum」を訪問する機会があったので、大感激をした。そして自分でも、この写真集に挑戦とばかりに何枚か写真を撮ってきた。


ほとんどの、コンピューターはグレーでボタンだらけなんだけれど、その中に、たまにこんなコンピューターがあると、「これは'70年代のiMac?」とか思ってしまう。

Computer History Museum

Museumに飾ってあったコンピューターの中でも、とびきり好きなのが、
高級デパートのNieman Marcusがつくったというこちらの「The Kitchen Computer」。

Computer History Museum
Computer History Museum
Computer History Museum

1969年につくられたもので、価格は1万600ドル。レシピを記録したり、表示したりするコンピュータということだけれど、スイッチと2進数表示のライトしかない。
これでどうやってレシピを管理するのか、ちょっと疑問に思うところもあるけれど、それでも、とにかく新しいライフスタイルを誰よりも早く提案しようとした姿勢を高く評価したい。

実は私がこのコンピューターを見て思い出したのが、telefunken社のピクニック用ラジオだ。

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2008.03.17

未踏ツアーのプレゼンがYouTubeに

土曜日、無事に帰国したものの、そのまま風邪でダウン。
明日の講演までに、なんとしても声を取り戻さなければと格闘している林です。
ascii.jpでの未踏ツアーのレポートは本日掲載される4日目のレポートで、
あるいは明日、開催される「未踏ツアー報告会」のレポートでおしまいの予定だ。

しかし、このツアーについては、
その後もいくつかの媒体で、レポートする予定だ。
記事が掲載されるごとに、どこの媒体か明かして行こう。

mitoh @ google

もっとも、記事掲載が待ちきれないという人には、
古川さんのブログを参照して欲しい。

古川享ブログ
私なんかが、いろいろなしがらみで書けないツアーの秘密部分も、そのままスパっと気持ちよく書いてくれている。

ちなみにツアー参加者では他にマッシュマトリクスの富田慎一氏がブログレポートを行っている:
snippets from shinichitomita’s journal

さて、未踏ツアーの最終日(正確には最終日前日)は、選ばれた4社がグーグル社でのプレゼンテーションを行ったが、その様子がYouTubeにあがっていたので紹介しよう。

最初に挨拶を行っているのはグーグルの日本人社員の方。

 本当はこれとの比較用に2日目のVCを前に、皆が緊張してカチカチになっていたプレゼンテーションの様子も掲載したいところ。

 この2日目と比べてあまり進歩のないプレゼンテーションもあるが、驚くほどの進化を遂げたプレゼンテーターもいる(今回、失敗を繰り返さず、大きな前進を果たしたヒーローはなんといってもAltPaperの鎌田長明さんだろう)。
 アメリカの大学に行っていた経験がある人は、この光景をみて懐かしいと思うかもしれない。多くの大学で必須のCommunicationの授業で、毎回、こういったプレゼンテーションをさせられていたからだ。おそらく自分が壇上に立ったら彼らほど立派にプレゼンテーションはできないかもしれないが、彼らのプレゼンテーションを聞いていると授業で聞いていた注意事項を思い出す。

最初に結論を持ってくること(それをやらないことは、プログレスバーを表示せずに時間のかかる処理をしてしまうようなものだ)。アイコンタクトを取ること、自信を持って話すこと、などなど...

日本の大学でこうした特訓をどの程度受けるかはよく知らないが、
これからグローバル市場で活躍して行く起業家を育てるなら、こうした授業は必須。
ぜひとも、日本の大学でも少しずつとりいれていってもらえたらと思う。

そして、今回、未踏に参加した人達には、ぜひともYouTubeなどを使って、
他のアメリカ人達のプレゼンをよく見て学んで欲しい。

2日目のErnst & Youngの方々の特訓で、プレゼンテーションの基本の論理は学んだはず。
ただし、論理だけ頭に叩き込んで、うまくなるというのはなかなか大変だ。
一番いい勉強方法は、うまい人のプレゼンを何度も何度も見ることだろう。

個人的にはGoogle TechTalkもいいが、TEDTalksExplanation in Plain Englishシリーズもかなりお勧めだ。


また、今回の未踏ツアーは、日本人の日本人による日本人のためのイベントだったが、今回のツアーに参加した人達には、ぜひ次は本場シリコンバレーのベンチャー起業家達が参加するイベントに体当たりで参加してみて欲しい。

ちょうど、いい具合に私が昨年参加したFoo Campのレポートがインターネットマガジンに掲載されたので、こちらで雰囲気を掴んでもらうといいかもしれない:

Foo Camp―GoogleやWikipedia創業者も参加するオライリー主催プライベートイベントの全貌【前編】

さて、今回の未踏ツアーを通して、何人かの人とメールを通してやりとりがあった。
これから書く未踏レポートでも書かなさそうな話題なので、以下で取り上げよう。

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2008.03.15

密度の濃かった一週間

Apple I
途中から風邪をひき体調ぼろぼろ。
それでも朝6時までは原稿を書き、
2時間睡眠で取材をつづけた未踏プロジェクト海外支援ツアーもまもなく終わりを告げる。
私を含めメンバーの多くは今から6時間後の飛行機で日本へと帰る。
初日スタンフォードに集まったときと、今とを見比べると、みんな驚くほど表情が変わっているはずだ。
参加者がこの4日間で経験したことの量は半端ではなく、中にはこの間に急成長を遂げた人もいる。

私が6時まで書いていたのはascii.jpのライブレポートだが、
初日以降、私の体調悪化など諸々の事情が重なって遅れが生じ
現在、2日遅れでの掲載となっている。
とはいえ、毎回、日本にいる人にも役立つ知識をできるかぎり盛り込むように心がけたのでよければチェックしてみて欲しい。

本ブログ執筆中に公開済みの2日目の記事はこちらから読める:
「未踏ソフトウェア」海外進出支援事業(その2)
「失敗を恐れるな」──日本の若き才能、シリコンバレーでベンチャーを学ぶ


既にあまり体力が残っていないので、ブログの方はおもしろかったことだけいくつか書きます。

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2008.03.12

失敗に学べ

Stanford University
未踏海外遠征1日目が終わり、ascii.jpに最初のレポート記事をあげた(ほとんど徹夜だー泣)。

IT再生の「のろし」を上げよ!──シリコンバレーに切り込んだ八人の侍

レポートにある通り、1日目はスタンフォード大学にて、
古川享さん外村仁さん、そして日本語も流暢なスタンフォード大学工学部のリチャード・ダッシャー博士の講演を聞いた。

どの講演も本当に素晴らしかった。

みんな、バラバラのことをいっているようで、
実は共通している部分をいっている部分もかなり多い。

こちらの記事でも書いたが、同じことを異なる視点で聞き直すのは非常に重要なことだと思っている。
違う視点の意見を1つ聞くたびに、ボヤけたものの輪郭が少しずつ浮かび上がってくる。

今日の話の中で、1つ重要だったのが「失敗」をどう捉えるか。

外村氏が「失敗」をしてもやり直すチャンスがある、という話をしたが、
その後、ダッシャー氏がそれを補足するように、
「それは失敗を受け入れているのではなく、失敗を分析しているからだ」と語っていた。

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2008.03.11

未踏の天才達が米国市場にチャレンジ

sun rise in San Francisco
日本のITベンチャーは世界に通用するのか?
これまで日本では、さまざまな話題をつくりつづけてきた
IPA(情報処理推進機構)の「未踏ソフトウェア創造事業」が米国でその実力を試す。
(本ブログによく登場するTypeTrace、dividualの遠藤拓己さんも未踏の参加者だ)

昨年、マイクロソフト元会長の古川享さんが、
この未踏事業のPAに加わったことは、昨年のこちらの記事で紹介した:
未踏ソフト第1回オフ会に行ってきました!

日本から世界に通用するスター的ITベンチャーが登場して欲しいと思うのは、
古川さんや私だけでなく、日本中の多くの人の夢だろう。
実際、「パラダイス鎖国」の日本だが、パラダイス状態にならされて、国内市場だけをみていると携帯電話メーカー同様にいずれ頭打ちになる時が来る。

しかし、これまで日本発で、海外にいっても成功しているベンチャーはほとんどない。

そんな中、イチロー(というよりは野茂?)のように海外に切り込んで後続の人達のための道をあけてくれるとしたら、
やはり「天才」の称号を与えられた「未踏」の「スーパークリエイター」しかないだろう。

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2008.03.10

【図解】私の複雑な電話事情

6時間ほど前にサンフランシスコに到着した。
今回の訪米については次のブログ記事で詳しく書くつもりだが、その前にちょっと私の電話事情の話。

海外に行くとき、毎回、忘れ物をする私だが、今回は準備万端、
忘れたと思っていたグルーミングキットもラゲッジの方にちゃんと入っていた。

我ながら「優秀、優秀」と褒めていたのはよかったが、
実はいつも空港でやってくる大事な大事なことを忘れてきてしまった。
メインで使っているauの電話の転送設定をし忘れてきてしまったのだ。

私は海外にいる間は、auにかかってきた電話を
VodafoneソフトバンクのV702NKIIに転送している。
V702NKIIだと、転送先の電話番号が日本の電話番号なので転送しやすい。

ちなみに名刺にはオフィスの電話番号も印刷しているが、
取材や気分転換に外で仕事していることも多いので、このオフィスの電話は常にauに転送している。
つまり、私が海外にいる間に、誰かがオフィスの番号に電話をかけてくると、これがauに転送され、そこからさらにソフトバンク端末に転送されてかかってくるのだ。

なんか、文字で書いていると、自分でも訳がわからなくなってくるので、図でまとめてみよう。
こんな感じだ。

Denwa

この図を見てもらうとわかるように。
auの転送設定をし忘れたということは、日本のメインの携帯番号の電話と日本のオフィスの電話が、
同時に受けられなくなる、ということだ。

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2008.03.09

Welcome to the future (of wireless)!

2008030913190000.jpg
実はこのブログ記事は、成田エクスプレス(NEX)の中で書いている。
写真の方は、携帯で撮影しFlickrに投稿したものを、取り込んでいるだけだが、
記事の文章の方は、NEXの席で、
膝の上においたMacBook Airのキーボードを使ってタイプしている。

NEXがインターネット接続に対応したわけではない。
私がこの電車にインターネットを持ち込んだのだ。

これまで何人もの人が夢見てきた、「いつでも、どこでもインターネット」。
この未来が突然、やってきた。
E-MOBILEの回線とWindows Mobile、そしてdrikinのおかげだ。
彼がこちらの記事で紹介している「WMWifiRouter」を、私のEM-ONEでセットアップしてくれた。

driftdiary12:世界はどんどん変っていく:続EM・ONEでどこでもフリースポット化

それ以来、本当に世界が変わった。
何せ、いつでも、どこでもそれなり高速にインターネットにつながるのだ。
MacBook Airを取り出しても、iPhoneを取り出してもつながる。

ハードや付属アプリケーションは、あまり褒められないEM-ONEだが、
それも関係ない、一度、このWMWifiRouterを起動したら、後は本体をキーロックして、
USB出力付きeneloopリチウムイオンバッテリーとUSB充電ケーブルでつないで、あとは鞄の中に入れっぱなし。家に帰るまで取り出すことはない。

(追記.「ハード」というよりは「OS」といった方がいいのかな。ただし、液晶はそれなりにきれいだけれど、うろこっぽい模様で出てくるし、入ったのか入っていないのかわからない電源スイッチやあまり使うことのない2方向スライドなど、やっぱりハードもいまひとつなところが多いよなぁ。)

これでMacでも、Windowsでも、iPhoneでも、iPod touchでも、自分の半径数m以内にいるものすべてがインターネットにつながる。

なんという時代だろう!

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2008.03.08

近況報告:08/03/08

sfo
明日から1週間アメリカに行く。
その直前、2度、何度か〆切を延ばしてもらって、
もうこれ以上はというギリギリのところで今朝、次の本の原稿を仕上げた。
今度の本は久々の共著で、共著者は1ヶ月近く前に原稿を仕上げている。
編集者の方、共著者の方、ご迷惑をおかけしました。

ブログに書きたいことは、日々、たくさんあるが、こうした状況でなかなか更新できずにいた。
とりあえず出発前に近況の報告をいくつか。

まずは今晩の話から:


  1. STYLEBOOK/BS Asahi
    今日、3月8日の23:30からテレビのBS放送、BS Asahiの番組「STYLEBOOK」に出演予定だ。
    GoodsPressやEsquireの編集者をしてきた渋谷康人さんが監修している番組。制作はイースト。
    イーストは以前は青山の骨董通りにあったのだけれど、いつの間にか外苑前にものすごくかっこいいオフィスを構えていてビックリした。勢いのある会社は凄い!
  2. nobi-taro cast
    米アップル社のWebページにもスクリーンショットが掲載されたPodcast番組の「nobi-taro cast」
    遅れていた3月分のnobi-taro castも、無事収録が終了。今回は奥沢にある中国茶のお店、「迎茶」で、めちゃくちゃ怪しまれながら収録(ちなみに前回は青山の「AtoZ cafe」だが、実はこの「AtoZ cafe」が、後述のPenの編集者とちょっとしたつながりがあったりして驚いた)。次回の収録は桜の名所の近くにある黒豆茶のおいしいあのギャラリーだろうか?nobi-taro castは昨日から配信が始まっている。
  3. Apple Tips
    Podcastといえばもう1つ。大塚商会のPodcast番組、「Apple Tips」にも来週から何回かにわたって登場する。佐藤豊彦さんとは何度かワインの会などでお会いしていたが、もしかしたら酔っていない佐藤さんと話をするのは今回が初めてかも?
  4. Pen
    今月中頃発売の雑誌「Pen」でも記事を書かせてもらった。
    最近、「茶の湯」とか「和紙」とか、「ロンドン」とか「モロッコ」と、気になるところをピンポイントでついてくる同誌で書かさせてもらえたのはなんとも栄誉なこと。
  5. アカデミーヒルズノート
    六本木ライブラリーの公式ブログであるアカデミーヒルズノートに近々、登場予定だ。
    先日、同ライブラリーのディレクター、小林麻美さんのインタビューを受けたが、あのライブラリーの裏に秘められた深い考えや構想、そして夢を伺っているうちにこちらの方が興奮してきた。

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2008.03.03

「アップルの法則」、本日発売

ブログを更新している時間が、ぜんぜんつくれませんが、ちょっとだけ宣伝。

実は今日、3月4日(火)、初の新書本となる
アップルの法則〜驚きのアイデアと戦略の秘密」が青春出版社から発売となります。
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このブログ常連でアップルをよく知っている人が読んでも、あまり真新しい情報はないかもしれません。

ただ、そうでない方々にiMac、iPod、iPhoneとヒット製品を出し続けるアップル社がどのような会社で、どのように発想し、どのように製品をつくっているのかのヒントを与えられればと思って書きました。
767円と、私が出した本の中ではもっとも手頃なので、アップルという会社について知って欲しい友人に贈る本として最適かも?

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