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2008.04.21

これなんだかわかります?

Can you guess what it is?

さて問題、これはなんでしょう?

答えはこちらを参照:

家電WATCH:欧州キッチン家電、トレンド最前線レポート

やっぱり、こういう製品コンセプトのプロトタイプってみていて楽しいですよね。
夢が湧いてくる。

先週1週間取材していたミラノサローネは家具のイベントですが、今年は2年に1回開催のEurocucinaというキッチン関係の展示会もあって、そちらを中心に回り、家電WATCHに記事を書いています。

ミラノサローネ2008 レポートリンク集

普通のデザイン家具やデザイナー系イベントのレポートは、おそらく
JDNなどで見てもらった方がいいかもしれませんが、キッチン周りと水回りのことはぜひ家電WATCHも!

私は最後にどうしても、行きたくて「TOKYO WONDER」にもう1度だけ行って

nobilog2:Fuorisaloneで必見の「TOKYO WONDER」

そこから、CassinaやKartellらが展示しているTriennale美術館でコーヒーをしてから、空港に向かいました。

帰りの成田エクスプレスで、隣が英国人、後ろがやや英語なイタリア人。
EM-ONEの接続をWMWifirouterで共有して仲良く、メールチェック。

イギリス人は、頻繁に日本に来るみたいで、データローミングの料金が、毎回、目玉が飛び出る額になるそうなので、E-MOBILEの月額基本料0円プランがかなり気になっていたようです。

一方のイタリア人は、初めての日本旅行だけれど、日本語はもちろん英語も、ややおぼつかず、私のインチキイタリア語(イタリア語風スペイン語)で、路線と観光ポイントをチェック。
ちょっと心配なので「何かあったら」と携帯の番号を教えて来たけれど、大丈夫かな?
なんか、明日の5時ころに築地にいったら会えそうな予感。

旅って、この見ず知らずの人との対話が楽しいですよね。

ミラノでも、居候させてもらった義理の弟のお気に入りの隠れ家レストランの店主とすっかり仲良くなって来ました。いや、いい思い出(有名サッカー選手も大勢来るらしいのですが、どんな有名人でも、店主の甥っ子でも、予約は一切受けず。来た順番。雨が降っていても外に並ばせる。そしてPRIMO PIATTOのパスタも出した後、確認しに来て、ちゃんとかき混ぜていないとおばさんに怒られる...そんな頑固おじさん&おばさんのレストランです。名前は内緒。でも、日本の雑誌でも既に紹介されてしまったとか...)。

サローネの会場や、その途中の道々でも、イタリア気質の明るい素敵な人達と多くの出会いがあって、そうした素晴らしい人がいるからこそ、その土地に、また行きたい気持ちが強くなってくるもの。

 でも、成田エクスプレスでの、出会いもあって、すっかり上機嫌で品川からタクシーに乗ろうとすると、前のスペイン人おばさん3人組が、荷物が重くてなかなか積み込めないでいるのに、大○タクシーの運転手。ムスっと「外人はイヤ」という顔をして、どんなにおばさん達が困っていても、ぜんぜん知らんぷり、運転席から出ようとしない。決して、歳でもないのに。

あれで一気に不愉快になりました。

 私が乗ったタクシーの運転手の方は、それなりに年配であるにも関わらず、私の半端なく重い荷物の積み込みを手伝ってくれたのに...

hatsu taxi

 その運転手の方と、話していたけれど、最近はそういう質の低いタクシーも増えているらしい。「そういうタクシーには品川駅とかには入って来て欲しくない」といっていたけれど、本当にそう思う。

 でも、文句言ってばかりいてもしょうがないので、思ったんだけれど、タクシー向けに、無線で通訳のサービスをやれば、もしかしたらダメ・タクシー運転手の外人嫌いも緩和されるのかな、などとボーっと考えていました。
 「タクシーも大変」とかいうなら「うちは10カ国語OK」とか「うちは20カ国語」とか、多少付加価値をつけても、外人をターゲットにして、観光ガイド付きのタクシーをやるとか、もっと積極的にイノベートしてもいいと思うんだけれど...

 ただ、やはり、その場合でも、最大の障害はタクシー乗り場。
 基本的にタクシーはEdy対応のANZENか中央無線を狙って乗っているけれど、タクシー乗り場に並んでしまうと、なかなかそうもできない(それでも、自分の順番が来て、2〜3台後ろにEdy対応タクシーがあれば、乗ってしまうけれど)。
 あと、タクシーの運転手って、その後、2〜3時間の気分を左右してしまうくらい重要な存在だし、できればAmazon的に、乗った人が星いくつ、とかいって採点できるといいんじゃないかと思う。
 そういうのがあれば、いい運転手へのはげみにもなるし、ダメな運転手に気づきをもたらすだろうし...

 というわけで、キッチンの未来を見て来た後は、日本でタクシーの未来について考えてみました。

4月 21, 2008 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2008.04.20

Fuorisaloneで必見の「TOKYO WONDER」

今年のミラノサローネ取材も今日で終わり(サローネ自体は、今日の夜までやっていますが、私は午後2時半の飛行機で帰国します)。
長いようで、過ぎ去ってみると、とても短く感じます。

家電WATCHのレポートでも書いたけれど、メイン会場のRho FieraのEurocucinaの展示では、日本企業が少なくて、がっかりだけれど、Salone SatelliteやFuorisaloni(展示会場ではなく町中の展示)は、日本のデザイナーがいっぱい展示していて、ちょっと誇りに思えました。

でも、一番、誇りに思えるのは、今回、見たすべての展示の中で、一番、美しかったのが、日本発の展示、「TOKYO WONDER」だったこと。

もし、サローネでミラノにきているなら、出展者も、プレスも、観光客も関係なしで、ぜひ「TOKYO WONDER」だけは行ってください。

グエナエル・ニコラさんの「LIGHT-LIGHT」という作品が、半端じゃないほど美しいです。


(映像は「TOKYO WONDER」の「LIGHT-LIGHT」。本物見ないと感動伝わりきらないです)

そしてWOWの映像作品「LIGHT & SHADOW」も、おそらく1回見ただけでは満足できず、最低3回はみたくなるはずです。トネリコが入り口にしかけた「SNOW」も水滴の形をしたハンモックチェアの「WATER DROP」も美しいです。

最終日、まだ回りきれていないところがいくつかあって、駆け足で全部回ろうと思っていたんですが、KartellやCassina、そしてKarim Rashidがデザインを手がけている「Abet Laminati」を見た後、「TOKYO WONDER」を見てしまったのが失敗で、あの美しい作品の余韻を消したくなくって、そのあと見に行ったdroogとかも、ほとんどスルーしてしまいました。

photo.jpg
(写真はTriennaleのKartellの展示)

というか、そうでなくてもミラノにきていて、あまりまじめに仕事するのがバカバカしい気がし始めていたところにきて、TOKYO WONDERの美しい作品をみたら、Fuorisaloniも所詮はコマーシャルベースで、どこも結局、似たり寄ったりに見えて来てしまって、他を回るのがバカバカしくなってしまいました。


もし、これから「TOKYO WONDER」に行かれる方はぜひ、最後にみるようにしてください。
そして、ぜひたっぷり余韻を楽しんでください。

そしてグエナエルさんやWOWの於保さんにも頼み込んで来たけれど、ぜひ、あれを東京で再現して下さい。通います。
KUSAMATRIXも、幻想的な雰囲気が好きで5回行ったけれど、TOKYO WONDERも7回は行けると思います。

4月 20, 2008 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2008.04.14

ミラノ・サローネ取材、波瀾万丈の幕開け...

ココログが調子が悪くて、投稿できていないと思っていたのですが、搭乗直前にiPhoneでチェックしたら、このエントリが四重投稿されていました(汗)。

ーーー
VIA BRERA

 今日からミラノサローネの取材で、イタリアに行ってきます。出発前に仕上げる原稿が山積みで、先週のパーティーのお礼(やお詫び)も書けないままの旅立ちになってしまったのが悔やまれる(遅れに遅れている、ある原稿の後編も、これでまた1週間は書けなくなってしまった)。

 せめて機上で電子メールの礼状を書こうと思っていたら、京浜東北線の人身事故による遅れで成田エクスプレスの渋谷駅到着が、10分以上遅れた。
 その上、連結予定の車両が、さらに遅れている、とかで、どこかわからない場所で、さらに20分ほど足止め。
 結構、ぎりぎりの時間での到着だったけれど、そこからさらに30分遅れでの到着。
 果たして大丈夫なのだろうか。
 東京駅で待っていた人達、もしかして他の電車に振り替えてもらった方がよかったんじゃないだろうか?
 と、書いていたら、ものすごい数の人が乗って来た。
 どうやら、ちょうど次の成田エクスプレスの到着時間に東京駅についたとかで、同じシートのチケットを持った人が大量に乗り込んできたようで、周りは「ダブルブッキングでは?」という会話の渦?

 久々に波瀾万丈な旅のスタートだ。

IMG_8294.JPG

 ミラノサローネの取材はかねてからの念願。ただし、このユーロ高では、バックアップしてくれる媒体がなければ、実現しなかった。
 インプレス社のdesktop、ライフスタイル雑誌になったMACPOWERなどで、企画があがっては、潰れていた念願のサローネ取材。今回、家電WATCHのおかげで実現しました。なので、レポートは家電WATCHをご覧ください。

 1年以上前からホテルの予約が必要というほど取材が大変なイベントですが、私は妹夫婦がミラノ在住なので、そちらにお邪魔する予定。
 かなり楽しみにしています。

4月 14, 2008 旅行・地域 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.04.10

世の中に貢献したい(これからはもう少し冷静に)

P1060578.JPG
昨年12月から「スティーブ・ジョブズ〜偉大なるクリエイティブディレクターの軌跡」、「iPhoneショック」そして「アップルの法則」と立て続けに本を出したこともあり、
友人が私の「出版記念パーティー」を企画、昨晩、それが開催された。

企画してくれた友人や私の海外取材の都合の兼ね合いから今月の開催となった。
ちょうど今月は、ほとんど小川浩さん著の共著「アップルとグーグル」が出版されることもあり、
その本もあわせた4冊の出版記念パーティーとなった。
(もちろん、これまでの本の編集者の方々にも参加していただいた)。

「『出版記念パーティー』なんて、行ったこともないし、映画『ブリジット・ジョーンズ』くらいでしかみたことないよね」と妻とも話していた。
自分はあまり「主役」という柄でもないし、私がこれまでの本で お世話になった方々、刺激をくださった方々を相互につなぎあわせて、来てくださった方々の新しいコラボレーション、新しい仕事のつながりを生む場にしていただければと思った。もし、私の本が世の中の役に立ったのなら、この場での新しい出会いは、さらに世の中に貢献するだろうからと思ったからだ。

大勢の方が来てくださり、大勢の方がお祝いをいただき、大勢の方に無償の協力をしていただいた。
遠方はサンフランシスコや九州から来ていただいた方、
記者発表やイベントの準備で忙しい最中お祝いの準備をしていただいた方、
食事どころか飲み物を飲む暇もなくスタッフに徹してくださった方々。

まったく持ってどう感謝の言葉を返せばいいのかわからず、
メールソフトで新規メールのウィンドウを開いたまま1時間悩みっぱなしだ。
(そして、そろそろ今晩のプレゼンの準備をしあげなければならないので、
 メールの送信は夜まで持ち越しになりそうだ)。

これからじっくり時間をかけて1通1通、
お礼のメールを書かせてもらうつもりだが、
本当のお礼は行動で返すしかない。

それも、今や過去となったパーティーについてのお礼よりも、
むしろ、皆さんのこれからに貢献する行動の方がいいだろう。

私なりの方法で、少しでも世の中の役に立つことを考え、奉仕し、
少なくとも67億分の1くらいだけでも、
住み心地がよかったり、便利だったり、安心できたり、次の行動につながるいい刺激を受けられる世の中になるように貢献できればと思う。

duomo, milano
(Duomo-ミラノ:来週月曜日から1週間ミラノに行きます。ミラノサローネについて「家電WATCH」でレポート予定)

Google社のモットーに「Don't be evilー邪悪になるな。悪いことをしないでも成功はできる」というのがある。
会にビデオメッセージもくれたWiredのリアンダー・カーニーが、最近、アップルは「Be evil」しているというコラムを書き話題になっている(記事の詳細は池田信夫さんのブログでも読むことができる:Be Evil)。
しかし、アップルはそうやって自身に経済的体力をつけ、結局はそれを社会を変える、次の新しいモノづくりに活かして、世の中を動かしている。
実際、グーグルの社員にしても、アップルの社員にしても、話を突き詰めて行くとお金ではなく、自分の出せる限りの力と、自分が所属する会社というプラットフォームを使って、「いかに世の中に貢献できるのか」というのが本心であることが浮かび上がってくる。

これはこの2社に限らず、最近、話題になっているマイクロソフトとヤフーにしてもそうだし、シリコンバレーや東京で活躍する社員10人以下の小さなベンチャーにしても、NGOでも、独立行政法人でも同じだ。

もちろん「貢献」の形は、それぞれ違う。
何も暮らしを便利にすることだけが貢献ではなく、
その日の通勤時間の間だけ壮快な気分にしてくれるというやり方もあれば、
ゴミを拾ってゴミ箱に持って行くまでの数秒の間の気持ちをちょっとだけ変えてくれるという形、
静寂の中で自分を振り返ってみたときに何かヒントを与えてくれる刺激、
世の中を変えようとしている方を後方支援するという形、
世の中を変えようとしている他の人を批判し正しい方向にアジャストさせるという形、
そしてあえて突き放し放置をしておくことで自ら考える機会を与えてあげるという形などなど...

だんだん、長くなってきて焦点がボヤけてきた。
(この当たりで切り上げて、皆さんを解放してあげることも貢献かもしれないー笑)

「貢献したい」という思いを、あまり強く出しすぎないのも貢献かもしれない
と「マイクの声がきんきんで大き過ぎて、うるさかった」と妻に言われて少し思った。
(来てくださった方全員が会を楽しんでくれているか、考えると実は気が気でなく、それが焦りとなって出てしまったようだ。デンと構えて主役になることは私の性格ではないようだが、そうした落ち着きがかえってみんなのためになることもあるーーこの当たりは、これから身につけていきたいところだ)。

最後にもう1度
昨日の会にいらっしゃることができた方も、来れなかった方にもお礼を言いたい。

そしてこちらの不手際で連絡が行き届かなかった方々には心からお詫びを申し上げたい。

皆、本業を持ちながらーーそして私は編集者を待たせながらーー寝る時間を削って準備をしたため、人の招待については本当に混乱をきした。案内をだそうと思ったが、連絡をし忘れた方もいれば、電子メールを送ったがアドレスが間違っていて送り返されてしまいそのままになってしまった人も実は『かなり』大勢いる。「招待しなければダメでしょう!」というような人にも、実はちゃんと出せていなかったり、連絡できていなかったケースもあり、本当にこちらは恐縮の限りだ。

昨日のような大きな会は、なかなかできないと思うが、これからももう少し小さく焦点を絞った会は、いろいろ自ら企画して行きたいと思っている。
昨日の会で反省したことは、「わずか3時間ほどの場で、すべてのものを一堂に集め、相互に紹介するというのは、そもそも無理があった」ということ(その点では、本当に大勢の方にご迷惑をかけて、頭が上がらない)。

ジャンルやトピックを絞り込んだ場にして、そこに「ぜんぜん業界や職種は別ですが、実はこの人がやっているこんなことも、ちょっとだけ接点があるんですよ」と紹介した方が、あきらかに効率がいい(実はこの当たりはThink the Earthの方々が本当にうまくやっていることで、アートや科学や環境の問題を、本当にスマートで、押し付けがましくなく、自然にやっている。それを私がついつい無理に宣伝して、迷惑をかけているのではないかと反省してしまうこともある。これは未来派図画工作のZugaさんやTypeTraceをつくるdividualなんかにしても同じで、今後はもう少し静かに、そして『粋』に応援する技を身につけたい。「マイナスのデザイン」の重要性を説きながら、この文を読んでもわかるように、どうしても私は熱がこもると「プラス」、「プラス」しすぎてしまうところがある。本当は「think the earth。アレ、いいよ」のヒトコトで済ませた方が、検索して調べるなど、聞いた側のparticipationもでてくるし、本当はいい。そして、たった一言『いいよ』というだけでも、聞いた人をそこまでparticipateさせるのは「主役級」の態度だということはわかっているのだが、まだそれを実践するには至れておらず、「粋」な人にまで、まるで「大特価!!」、「さらに割引!!」、「出血大放出」という札のような、「ありがたくない」声援を送ってしてしまうことが多い。実は昨夜いくつかあったプレゼンの中で、1度しかあったことがないのにプレゼンをお願いしてしまった福原志保さんの作品、「biopresence」の最後のスライドで、孫が曾祖父のDNAの入った木を抱いている写真にちょっとジーンとしてしまった。あの静かなプレゼンス、静かな存在感がなかなかいい)。

皆さんのお役に立てることは目指すが、こちらもまだまだ成長過程で、
「下手」も多いことはお詫びしたいと思う。


ーー
一度は、ここまで書いて投稿した。
そこに「プラス」した方がいいのか、思い悩んだが、やはり、これだけは書かずにいられない。

昨日の会についてはお詫びをする人も大勢いる一方で(しかも、悔しいことに、大量のエラー返信のせいで、その対象も全体像が把握できていない)、お礼をしなければならない人もたくさんいる。

あまりに大勢過ぎて、とてもではないが、ここで全員の名前をあげることはできない。1人あげたら、また次の人も、そしてこの人もと、来れた人、来れなかった人も含めて相当な数の人の名前をあげなければならないからだ。

でも、5人の幹事ということで、別格扱いで、この場でお礼を言わせてもらえればと思う。

特に一緒に夜を徹してすべてを仕切ってくれた幹事のhidenom。彼がいなければ、彼の行動がなければ、この会は、とてもではないが形になっていなかった。
 そして、たくさんのビデオメッセージを届け、私が至らないところで、人と人の新しい回路づくりに奔走してくれた外村さん。
 今回、完全な裏方に徹して、名刺交換が不要になる参加者登録システムづくりやPAに徹してくれたdrikin。
 そして、本当に忙しい中、司会をしてくれた松永有子さん(彼女の絶妙トークに惚れてしまった人は、12日から24日までオープンしている「iGoogle アートカフェ」であえます!)。

 その他、お花をくださった方々、参加者へのプレゼントをくださった方々、本業とはかけ離れた裏方の重労働を文句一つ言わずにしてくれた方々、プレゼンや展示をしてくださった方々(この会のために特別版をつくってくれた方々)、ビデオメッセージをくれた方々、おみやげをくださった方々、プレゼンを熱心に聞き、拍手でもりあげてくださった方々)、本当に、本当にありがとうございました!

4月 10, 2008 About Myself | | コメント (1) | トラックバック (4)

2008.04.06

最終日と素晴らしい本の話

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101tokyo

今日はいろいろなものの最終日だ。

3月7日から期間限定でオープンしていた「Think the Earth SHOP」のリアルショップ(@ルミネ荻窪店4階)も今日が最後なら、Kosuke Fujitakaさんの活動の1つ「101Tokyo.com」の「101Tokyo Contemporary Art Fair 2008」も今日が最後。オープニングには頑張ったが行けなかったので、今日こそ行こうと思っている(Fujitakaさんは、Tokyoで誕生した人気のWebサイト、Tokyo Art Beatの海外版第1号「New York Art Beat」の立ち上げで、現在はNY在住なので、できれば11時からの彼が司会のセッションに出たい。

やはり今日が最終日となる森美術館の「アートは心のためにある : UBSアートコレクションより」のオープニングの時、南條館長は「みなさん、アートを買いましょう。飾りましょう」と言っていた。

そのアートを変える場所、「Tokyo Art Fair」も、実は今日が最終日。こちらもオープニングを逃した。ブースはたくさんあるが、果たして回れるのだろうか。本当は今日、国際フォーラムの前を通り過ぎたのだが、時間がなかったので素通りになってしまった。

 素通りしたのは、冒頭で紹介した「Think the Earth shop」のあるルミネ荻窪で、Think the Earthの上田壮一さんによるトークイベントがあったからだ。
 とにかく本の大好きな上田さんのトークイベントは、ルミネ内の八重洲ブックセンターのど真ん中で行われた。

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「Think the Earth」といえば、つい最近、「みずものがたり」という素晴らしい本を出したばかり。

みずものがたり―水をめぐる7の話
みずものがたり―水をめぐる7の話山本 良一【企画監修】 Think the Earthプロジェクト 山本 良一


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Amazonより詳しくみたい人は、こちらの公式ページからー> 公式ページ


水の不思議な性質(この不思議な性質がなければ生命は生まれなかったかもしれない)、琵琶湖のほとりで行われている「かばた」など水をうまく活用する人間の知恵など水にまつわる7つのストーリーが大人も子供も関係なく楽しめる形で並べられている。
 何よりもところどころにはさまれている写真が、なんとも素晴らしい(ツバルの写真は、きれいだけれどやはりちょっとショッキング)。この本をつくり、全国の小中学校や高校に配ったというダイアモンド社も素晴らしいと思う。

 で、今日はこの本の話が聞けるかと思ったら「自分の本の話をするのもなんか無粋だし」と、「みずものがたり」の紹介は簡単に済ませて、あとはひたすら「みずものがたり」のヒントにもなった他の人達の写真集や絵本を紹介し続けた。
 上田さんの、こういう姿勢がカッコいい。自分も同じようには感じる部分はあり、自分の本を宣伝するのは、あまり得意ではない。とはいえ、「そうも言っていられないか」と、自分の姿勢を貫けないあたりが、なんともカッコ悪くて悔しい部分だ。

 イベントはまず、絵本の紹介から始まったポーランドの絵本『しずくのぼうけん』の紹介で始まった。実はこの本へのオマージュと呼べる部分は「みずものがたり」にもある。
 つづいてネタバレ付きで紹介されたのがレオ・レオーニの『スイミー』。これ、どこかで聞いたことがあると思ったけれど、たぶん、以前の「みんなの会」で聞いたんだな。上田さんからはレオ・レオーニの名前は少なくとも10回は聞いていると思う。
つづいて紹介された写真絵本の『くものかたち』。これもかなり欲しい1冊!「これ本当にレタッチしていないの?」と疑いたくなるような凄い雲の写真が登場する。
 つづいてアーティスティックな絵本で『魚がすいすい』と『小さな池』(これもめちゃくちゃ絵がきれい)、『エリセラさんご』(資料性もあってよさそう)。
 そして、科学好きの心をくすぐる『おしっこの研究』、『せいめいのれきし』(Classic!)。
 解説を聞いていて感動した。『クジラの跳躍』(DVDも出ているそうだ。この本は絶対に買いたい)。
 さらに日本では売っていない飛び出す絵本の『wide-mouthed frog』。
 そして「「みずものがたり」を書いている間に出会いたかった」という『水の大研究』。
 『マッコウの歌』。かばたの話が出てくる『おじいちゃんは水のにおいがした』。
 『ひとしずくの水』、『砂漠の虫の水さがし』。
 飾らない海の姿をひたすら写し続けた美しい写真集の『New Waves』。
海中顔面博物館』、『空の名前』、『水のことのは』。雪の結晶の写真ばかり2453個も集めた『SNOW CRYSTAL』。
 これら、どの本をとっても、1つ1つ素晴らしく、すべてが欲しいくなってしまう。
 特に欲しい1冊も、いらない1冊も選べないくらいに、すべてが素晴らしいーーきっと上田さんの熱意のこもった解説を聞いたからなおさらそう思うのだろう。

 あのトーク、録音してあったようだけれど、ぜひ、Podcastにして流して欲しいな。
 もし、私でよければボランティアで、編集しに伺いますよ!

 本当は、あの場所、あの時間を共有した人だけが知っているのが「粋」であって、それをわざわざこうやってまとめてしまうのは「無粋」という気はしているのだけれど、友達で来たかったけれど、これなかった人のことや、後でトークの内容を話したら、「もっと知りたい」と言って来た人達だけにでも、共有したくて、こうやってブログの記事にしてしまう。

 でも、さすがに、上田さんから教えてもらった素敵な本すべてにamazonのアフィリエイトを入れる無粋はちょっとできない(と、意識しすぎることも無粋かもしれないが...実は単純に面倒というのもある。なので、アフィリエイトをいれるのは、「みずものがたり」とあとで紹介する2冊だけにして、その収益は「バングラデッシュサイクロン」など、このページのトップの項目に寄付することにしようーー>この手間を自動化して欲しい)。
 本当はNGOとかの活動をサポートしたい人のために、NGOのアフィリエイトのアカウントを用意してもらって、自分のブログのアフィリエイトを通して直接、寄付とかのサポートができれば美しいと思う。これはNGOにやってもらうべきなのか、amazonにやってもらうべきなのか?

 というわけで、上で紹介した本はリンクも何も入っていませんが、ぜひ、検索エンジンを使って、他の人達の評判もみながら、じっくり探してみてください。

 いや、インターネットに頼らず、本屋でも図書館でも、リアルな場所で、その手にとって確かめてみて欲しい。
 おそらく、ここで名前だけ聞くよりも、実物を手に取ってみた方が数倍欲しくなるはずだ。
 そして、それだけ「欲しい度」が高まったところで、買った方が絶対に満足度も高い。

 さらによければブログなどで、このトークイベントのことを話題にして、上田さんの紹介本を本屋に揃えてもらう、Think the Earthの本を揃えてもらう、といった本屋に対してのアクションにもつなげていけたらいいのかもしれない。
 同じようなトークを、ぜひ、今後、他の場所でもやって欲しいし、もっと大勢の人にも聞いてもらいたいと思う。

 上の本で気に入った本が多ければ、あなたは絶対に「Think the Earth」の活動も好きなので、彼らのサイトも訪問してみてください:

Think the Earth

 「アースリウム」やauの携帯電話で楽しめる「live earth」も、本当にいいですよ!


 さて、今、数えてみたら上の本だけでも20冊あったのだけれど、実はこれがすべてではない。
 最後に紹介された2冊は特に心に焼き付いた。
 1つはRobert Weingartenの『6:30 A.m.』。

Robert Weingarten, 6:30 A.m.Robert Weingarten, 6:30 A.m.
Robert Weingarten

Cantz 2005-04


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自分の家の窓から見える海。地球の自転と公転によって、そして日々の天候によって、1度として同じ表情を見せない海を毎朝6:30に撮り続けた一冊。

写真家のホームページに、その一部が掲載されているが、なんとも美しい。

6:30AM Gallery

そして最後はまるで映画のようなドラマチックなページづくりと(写真の絵づくり)が感動を呼ぶPhilip Plissonの「La Mer」。

La Mer
La MerPhilip Plisson Yann Queffélec


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これだけ素晴らしい本を知っている上田さんの特にお気に入りの一冊だ。

 日本のAmazonでも、同じ本かはわからないが英語の「The Sea: Day by Day」という本ならある。

ただ、個人的にはフランス語版が欲しく、こちらはアメリカやフランスのAmazonにしかないようだ。ただし、この写真集、かなり立派で(上田さん曰く)5kgはありそうなので送料が心配だが。

The Sea
The SeaPhilip Plisson Yann Queffelec

おすすめ平均
stars海と共に生きていこう。

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ちなみにPlissonさんのホームページも見つけた(こちらも英語とスペイン語版ある):
Plisson.com

 このサイト、ちゃんとオンラインショップがあって、本はもちろん、カレンダーやポスターも売っている。

 ここで冒頭の話に戻るわけだが、このPlissonさんやWeingartenさんの作品は、私にとって買いたいアート、飾りたいアートなのだと思う(できればPlissonさんは「La Mer」のあの豪華本を本棚に飾りたい。そしてWeingartenさんはプリントを壁に飾りたい)。

 この海という好きなモチーフに、悠久の時間という概念を掛け合わせた杉本博司の「Seascape」もそうだ(あのオープニングのときにポスターを買いそびれたのが悔しいなぁ。)

 トークでは、上田さんが「日本ではなぜかこういう写真集の人気がない」と話していたのが印象的だった。たしかにそうだよな、と思う。最寄り駅にある小さな本屋でも、素敵な写真集を見ようと思うと洋書コーナーにいかなければならない。
 もっと、こういう写真集が日本でも売れるようになって、「こういう素晴らしい写真家を撮れるカメラマンが増えればいいのに」と上田さんは言っていたけれど、これも同感だ。
 私の友人にも素晴らしい写真を撮っているカメラマンは多いが、そういう本が受け入れられる文化が育てば、彼らの活躍の場も増えるはず。

 自分が実用書しか書いてないで、こんなことを言うのもなんだけれど、実用書ばかりでなく、もっとみんなに右脳のための本や、心のための本にも投資して欲しいと思う。

 実用書でつめこんだ知識ばかりで世界をつくろうとしても、果たしてそれでみんなが幸せな世の中になるんだろうか。
 パソコンが世の中を便利にした割に、人々が相変わらず忙しいのと同じで、なんか、「頭でっかち」でアンバランスな進化をしてしまうんじゃないか。
 そうならないためには、狭い視野で目の前の問題を理詰めで考えるのではなく、もっと広い視野で、自分がどんな世界を美しいと思って、自分の子供だったり後世の人達だったりに残したいかを考えるのも重要なんじゃないか。
 人間は左脳だけでなく、右脳とか感性とか、そういうものとのバランスが保ててこそ健全な思考ができると信じている。
 エキサイトの竹本朝直さんは、しばらくデジタルな仕事をやると、今度はしばらくアナログな仕事をやるという。私もそんな感じを目指して、デコボコながらデジタルとアナログ、実用と感性のバランスをとって行きたい。

 

 それにしてもルミネ荻窪のThink the Earth shopはかなり危険だ。

 Webのショップもそうだが、思わず欲しくなる「いい感じ」のものが、たくさん揃っている。それをリアルで見せられてしまうと、買わずにはいられない。

 気がつくと、前から気になっていた「Sound bum: Traveling with Sounds」をはじめ、気になっていたものを買い込んでしまった。

 ついでに、気になっていた「地球時計」の第2弾、「wn-2」もしっかりチェックしてきた。ここのコーナーは思いっきり上田さんの世界になっていた。
上田さんの活動の原点とも言える1冊「地球/母なる星」がwn-2の後ろに飾られているのが印象的だった。


さぁ、今日は101TokyoとArt Fairだ。

4月 6, 2008 アート, 旅行・地域 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2008.04.05

YouTubeにRolling Stonesが登場[YouTube Living Legends第1弾]

YouTubeにRolling Stonesが登場した!


Livinglegend

Living Legends


これは世界的なミュージシャンやスポーツ選手など、「レジェンド(伝説)」と呼べるような「超」がつくクラスの著名人にチャンネルを提供し、コンテンツを集約、公開するだけでなく、一般ユーザーとの動画によるインタラクションを促そうとする試みで、このRolling Stonesは、まだ第1弾に過ぎず、今後も毎月のように新しいチャンネルが追加されていくようだ。
 第1弾のRolling Stonesでは、ライブ映像、舞台裏のクリップ、メッセージ動画のほかにも貴重
なバスルームでの撮影シーンなど、YouTubeに独占的に公開される映像なども順次、公開予定とのことだが、先にも書いた「対話」の部分を重視すべく、ユーザーからの動画による質問のアップロードを受け付ける。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは、そうして受け付けた動画からいくつかを選んで、質問に応える動画を掲載する予定だと言う。
 つまり、本物のマスコミでもなかなかできないミックとキースのインタビューをするチャンスが、誰にでも公平にやってくる、というわけだ。
 でも、「言葉の壁」があるよね?と思ったのだが、なんと今回、日本語で質問された動画についても「YouTubeスタッフが英訳をサポートしてミックとキースにお届けします。」とのこと!
 むしろ、日本語で質問するとYouTubeの英訳サービスの実例としてピックアップされる可能性も高いかも?(想像なので保証はしません。とりあえず、どんどん質問動画をアップしてみましょう! ;-) )

 この新しいチャンネルの詳細は、こちらのYouTube公式ブログに書かれています:

Introducing Living Legends

このサービス、すごい!

「iTunes Storeの動画販売サービス(の無料版)」とも言えるし、たまにしかあがらない「iTunes Exclusiveコンテンツ(の動画版)」とも言えるし、「超がつくリジェンドのビデオPodcast(のYouTube版)」とも言えるかもしれません。


 この「超」がつくすごい新サービスについて、思うことをいくつか...

1.ミッションステートメントの解釈の変更?

Googleといえば、いろいろな事業をしているけれど、それらはすべて1つのミッションステートメントでくくられている:
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする 」というもの。

 ただし、その解釈は過去に何度か変わってきている。

 もともとはGoogleは、既にインターネット上にある情報を整理し、検索によってアクセスできるようにする、というだけのものだったけれど、その後は電子メールによる会話や、ハードディスク上の情報、紙として印刷された書籍などもどんどん扱えるようにしていった。
 そしてPicasaやYouTubeなど、これまでバラバラのサイトに、バラバラな形式でアップロードされていた動画も、体系立てて整理し、アクセスしやすくした。

 でも、一方で自前のコンテンツを持つYahoo!と、自前のコンテンツは持たないGoogleという区別があったのだが、今回の試みはYouTube独自のコンテンツだと思う人も多いかもしれない。

 しかし、おそらくそれは違って、Googleは、そんなつもりはなくって、これは、これまで「需要があったにも関わらず、実現していなかったコミュニケーション」を可能にし、可視化+検索可能にした、というつもりなのだろう。

 「伝説」として、あまりにもユーザー達から遠く切り離されてしまったスター達にも、自分のファンと直接触れ合う場所は欲しいと思うし、ファンだってこれまで夢の中でしか会話できなかったスターと動画経由とはいえ半直接対話ができるならうれしいはずだ。
 この「対話」が実現すれば、そのスターを取り囲むコミュニティーの文化とか、オーラとかそういったものが、時代を超えて残すことができるかもしれない。


(これも....対話!?)


2.存在アーカイビング

 今は亡き、昔のアーティスト達の作品。プロモーションビデオでみると、その人の作品はわかるけれど、ライブの映像を見ると、その人のファンのコミュニティーというのがどんなもので、どんな熱狂ぶりだったかがよくわかる(例えばDeep Purpleの『Deep Purple & Royal Philharmonic Orchestra』のビデオなんかをみると、前の方で黒人のファンが完全に陶酔しきって踊っている姿なんかが見えて、それがまたそれで当時の「Deep Purple」っていうのが、どんなバンドか見えておもしろい)。
 
 スターの側から一方的に発信する情報だけでも、ある程度、その人となりはわかるが、周りのコミュニティーの文化がわかることで、より「輪郭」がハッキリするように思うのは私だけではないだろう。

 この話と、1つ前の記事で書いた「手技」や「思考のプロセス」の記録って、決して無関係ではなく、おそらくこれらの話に、最近、流行の「ライフログ」も絡めて、人間の「存在アーカイビング」が少しずつ可能になってくるのかもしれない。

 それにしても、YouTubeのリジェンドシリーズ、次はどんなリジェンドが登場するのか楽しみでならない!

3.ユビキタス・リジェンド

 そうそう、今回の発表で、もう1つ忘れてはならないのが、実はこのキラーコンテンツともいえる凄いコンテンツが、ドコモの携帯を使って、あるいはさらに高画質を臨むならiPhoneやiPod touch(+WMWifiRouter)を使って、いつでもどこでも楽しめるというのだからすごい時代だ。
 電車の中で、「リジェンド」の「今日のコンテンツ」なんていうのが当たり前になるのかもしれない(リビングでApple TVを使ってハイビジョンで、リジェンドの挨拶っていうのも悪くないけれど...)

4.Google(and Apple) will get you in the end!

YouTubeといえば、最近、の著作権管理団体「ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)」との提携を発表したけれど、これも重要な発表だ。

ミスチルの曲を歌ってもOK--YouTube、国内の音楽著作権管理団体「JRC」と契約
YouTubeとJRCが音楽著作権の包括利用許諾契約を締結
YouTubeに初の音楽著作権包括許諾・JRC スピッツやラルクもOK

このJRCのように「文化」が広まっていく(より多くの人にという意味+より多彩な方法での意味)勢いを重視する著作権管理団体がいる一方で、文化の広まりを今いる場所に引き戻しつづけることをよしとする著作権団体もいる。

私みたいな前者のファンは、Google/YouTubeのこういう発表を聞くと「いいぞ!」と思ってしまう。
後述の新刊の中で「アップルとグーグル」は結局、どんなに大変でも本質的な解決方法を実践する、といったことを書いたけれど、これなんかもまさにその例だと思う。

 多くのコンテンツサービスは「ことなかれ主義」的に、後者の著作権団体を納得させる方向ばかりに気を使ってしまうわけだけれど、Google/YouTubeみたいな大きくて力もあるところが、「道は、考え方はそれだけではない」ということを率先して示してくれるのは、非常に勇気づけられることだと思う。「環境へのとりくみ」ばかりではなく、こういうのだって重要なCSR(Corporate Social Responsibility)だし、Noblesse Obligeなんじゃないだろうか...

なお、今回の発表内容は、新刊「アップルとグーグル」では、さすがにとりあげることができなかったが、この当たりは10日のイベントでフォローアップしましょうね>小川さん

10日のイベントの情報はこちらから:
Web Business Shuffle2.0
Nobuyuki Hayashi:ITジャーナリスト
HIRO ogawa : MODIPHI, Inc.
開催日時 :2008年4月10日(木)
開演時間 :18時30分
受付開始時間: 18:00
終了時間 :20時30分
場所 :アップルストア銀座
料金 :無料
定員 :80名


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(P.S.なんで、自分の本にアフィリエイト?と思った、チェックの厳しいnobilog2読者はこちらの下の方を参照:Google謹製の紙飛行機(期間限定!?)

4月 5, 2008 Audio Visual, Google, copy-right or wrong!?, iPhone, iPod, innovation, opinion, パソコン・インターネット, 文化・芸術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.04.02

次の刺激を生み出す「いい刺激」

先週はいろいろといいことが続いたが、まずはその1つ目。
3月の未踏ツアーの記事を作成する関係で、古川享さんのオフィスを訪問しました。
私が撮った写真は汚くて使えないものが多いので、フォトグラファー古川さんに頼ろうとしたわけです。

(これは一応、私が撮った写真)

未踏ツアー中、ほぼずっと古川さんと一緒でした。しかし、私はせっかくの機会なので、参加している未踏のエンジニアにもっと話をして欲しいと一歩ひいていることが多かったのです。
 ただ1度だけ、カフェで2人きりの時間があったが、あの時は実は風邪で相当参っていて、あまり声も出ませんでした。

訪問時、忙しい古川さんの手間を取らせては行けないと、いろいろ用意はして行ったのですが、古川さんはさらに用意が周到で「はい、選んだ写真はこのUSBメモリに入っているので、今度、返してね」とやさしく手を差し出します。
予想外の展開で少し時間があまったので、古川さんの眺めのいいオフィスで、少しだけ話をさせてもらいました。

そもそも未踏の用事で伺ったので、まず話題に出たのは「未踏」についてでした。

このブログでもさんざん紹介している「TypeTrace」は、実は2006年に「未踏ソフトウェア事業」で採択されスーパークリエイターの称号を受けた作品でもあります。
そこで古川さんにTypeTraceがどんなソフトか、そしてdividualの2人が、このソフトで、どう世界を変えようとしているのかを話しました。

 「文章を鉛筆や筆で書いていた時代の作家には生原稿、というものがあります。でも、デジタルの時代になってからは、誰が書いた文章も同じデジタルの文字データ。そんな時代に筆者の思考の痕跡の部分を残そうとしているのが彼ら...」

 そう、言うまでもなく古川さんはTypeTraceの本質を掴んでいました。

 「いやー、それを聞いて思い出したのは、坂本龍一教授の〜〜というコンサート」
 坂本龍一さんがMIDIピアノを使っていたので、どうせならそのMIDIデータをインターネット中継して、音だけならすのではなく、そのピアノの鍵盤を動かして、あたかも、そこに透明人間坂本さんがいて本当にピアノを弾いているような状況を再現すること。それをやってみたらおもしろくて、アーティストの日比野克彦さんが坂本さんのピアノの横で寝てみたり、透明人間の坂本さんと一緒に連弾をしてみたり...」
 今、探してみたら、この話ちゃんと古川さんのブログにも書かれていました:

古川 享 ブログ:坂本龍一さんのコンサートに行ってきました

 dividualの2人がやろうとしているのも、まさにこれだと思います。
 

実際、2人によればTypeTraceプロジェクトはそもそもKinetic Keyboardのプロジェクトから始まったといいます。Kinetic Keyboardとは、TypeTrace連動型のHappy Hacking Keyboardを改造したキーボードなのですが、Type Traceによる文字入力の記録をそのまま再現できるキーボード。つまり、記録情報に応じてキーが自動的に打鍵されるのです。

 2月まで、東京都写真美術館で開催されていた「文学の触角展」に出展されたン《タイプトレース道〜舞城王太郎之巻》という作品は、まさにこのTypeTrace+Kinetic Keyboardを使って、ある意味、本当に存在するのかも、存在したとしても男なのかも女なのかもわからない覆面作家の舞城王太郎さんを透明人間として出現させる試みをしていました。

TypeTrace

 毎日、舞城さんから送られてくるTypeTrace形式の生原稿が書かれる様子を再生することによって、そこに舞城氏が意思と思考だけの透明人間として現れ、それをソファに腰掛けながら堪能するという作品。

 その話をしたら古川さんも盛り上がって、これからは思考や技の記録の時代かもしれない、という話になりました。
 古川さんによれば、文楽(人形浄瑠璃)の技をデジタルアーカイブしようといった試みもあったようです。これかな?
 手術などの医療技術の情報の記録もたまに話題になりますし、これからは人間の能力の再現もそうですが、まずはその前に記録/アーカイブ化が重要になってくるんじゃないでしょうか?
 そういわれてみれば、指圧などの技術の遠隔伝達や記録も度々、話題になるし、実際にいくつかのメーカーが研究も行っているみたいだし...

 この話をしている間、古川さんも脳のシナップスがつながりまくっていたようで、「そしたら、手術の失敗例とかを統計的に分析して、成功の確率をあげるようにできる云々」と、そっちの方に想像が膨らんでいたようですし、私は私で偉人達の存在感をいかにして、次の世代に残すかという方向に想像が膨らんでいってとまらなくなってしまいました。

 (たしか)つきあい始めた頃の、ジョンとヨーコが、よく自分らのアイディアのトッピングを始めると、止まらなくなるというようなことを言っていましたが、本当にこういう興奮状態に入ると、楽しいし、気持ちいいですよね。

 昔、MACWORLDで講演をしたステファン・ホーキング博士は、「生物はそもそもDNAを交換しあって進化をしてきたが、我々、人間は情報を交換しあって進化する」といっていたけれど、まさにその通りだと思います。
 でも、これがただ「情報」を左から右に流すだけだと、何も気持ちよさもなくて、大した変化も起きないけれど、ここに心地よい刺激が加わると、そこから一気に何かすごいものが生まれるきっかけになるような気がします。

 いいアイディアが次のアイディアを生み出し、それが基盤となってさらにすごいアイディアが次々と...
 実は、このときの脳の状態も、いつでも記録しておいて、スイッチ1つで再現できると、本当はすごくありがたいような気がします。

 あっという間に過ぎた20分ほどでしたが、他にも共々、1週間のテレビ番組をまるまる録画するSpider Proの話や、感銘を受けたComputer History Museumの日本版をつくりたい、という話でも盛り上がりました。
 この話は、新しくできた慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科のパーティーのときに、古川さんや出版社系の人で盛り上がっていた話題。これまでにも何度か話題にあがっては実現せずにいますが、ぜひ本当に実現させたいところです。

 ちょっと前のエントリーで、「and up」の'50-'60年代のラジオを見ていると、発想力が豊かで、作り手がラジオという製品を通して、さまざまなライフスタイルのシーンを想像して、それを提案していた、といったことを書きました(ちなみに「and up」の話も坂本龍一さんにつながりますね。。坂本さん、かなり前に一度、MACWORLD EXPOで見かけたことがあるけど、今度、じっくり話してみたいです。Creative Commonsの話も含めて)。
 8ビット時代のパソコンにも、それと近いものがありました。音楽パソコンを提案した製品もあれば、テレビとの融合を目指した製品もあったし、究極のゲーム機を目指したパソコンもありました。
 そういった、なんの束縛も受けない自由な発想が、製品の形や仕様を通してにじみ出ていた。
 あの時代のパワーって、なんだか、今ものすごく必要とされている気がします。
 パソコンって言うのは、だいたいこんなような形で、こんな仕様で、とにかく安いのか速いのがうれているんだ、というコモディティ化に陥りつつある今の世界で...

 さて、冒頭でいいことがいくつかあったと書いたけれど、最近は時間の経つのが早くてなかなか思い出せないのですが、あまり花見らしい場所に花見をしに行く時間がなかったのですが、記事用に桜の写真が欲しかったので、田園調布の駅に桜を撮りに行きました。
 パーっと並んでいる桜もいいけれど、建物や並木道にまぎれてポツポツと個性豊かな桜が顔を出すのもなかなか良いものです。

printemps de denenchofu

 で、駅前のロータリーから駅校舎もいれて写真を撮っていると、なんだか2階の窓から、カメラを持って外を覗いている人がいます。
 「え!?中入れるの?」
 おそるおそる建物に近づくと、同じようにして近づいてきた人達がいたので、その人達と一緒にグレーの扉の向こうにある階段を登ると...
 「いやー、いつもはここは開放していないのですが、今日は特別にここで町内会を開くことになって使っていました。滅多に入れることはないですが、特別で...どうぞどうぞ...」と中へ勧められて、町内会関係者でもないのに、他の方、3〜4人と一緒にパシャパシャ写真を撮ってきました。

Printemps de Denenchofuprintemps de denenchofu

 ちなみに部屋の中は普通の会議室のようでした。
printemps de denenchofu

 せっかくのいい経験を他人とも共有するーー町内会の方々が示してくれた態度は、まさに私の仕事の原点でもあります。古川さんとの話が、今度はdividualの2人や、その他の方に新たな刺激を与えてくれるのではないかと思って、この記事を書きました。

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田園調布駅の歴史:
田園調布床や談義

4月 2, 2008 opinion | | コメント (1) | トラックバック (0)

Google謹製の紙飛行機(期間限定!?)

書きたいネタは溜まりに溜まっているのですが、またしても忙しいループで、
ブログを更新できずにいます。

ブログ更新のリズムを取り戻すために、まずは軽いネタから。
日本の4月1日には、エイプリルフールで、nobi-taro castで「エイプリルフール」ネタを披露させてもらったところ、日本最強のWebウォッチャー、otsune氏にも捕捉していただけたようです。
016: アップル春の新製品!MacBook Air Doc?

さて、日本のエイプリルフールがほぼ終わると同時に太平洋の向こう側アメリカでも、そこかしこで「ウィット」と「クリエイティビティー」が試されるエイプリルフールネタがあがっているようです。

そうしたジョークを読み歩いていたわけではないのですが、仕事でGoogle Docsを使っていて、滅多に使わない「File」メニューをたまたまプルダウンしてみたら、こんな項目が....

Kamihikouki_menu

そして実行してみると、
なんとこんな画面が...

Kamihikouki

Copy_of_airplane

どうやら紙飛行機を折るためのテンプレートを印刷してくれるようです。
もしかしたら、アメリカ時間でエイプリルフール中だけ利用できる期間限定の機能かも知れません。
気がついた方は、ぜひお試しを!(そしてPDFなどで取っておきましょう)
これって企業ユーザーのメニューにも現れるのかなぁ?

と、1つの話題を書いて、そこから
「そうそう」といって別の話に展開するのがnobilog2のパターンですが、今回も関連した話が2つ。

1つは、「そうそう、エイプリルフールといえば...」
そうそう、エイプリルフールといえば...
昔は(株)アスキーが年刊Ah Ski!(ア・スキ)という丸ごと1冊エイプリルフールジョークの雑誌を出していて、これが大好きでした。独立した雑誌で売られる前は月刊アスキーの最後の方のページに上下逆さまになった表紙があって、ここにEarth Trekというゲームやら、表参道アドベンチャーというゲームのプログラムリストが印刷されていた。
 特に感動したのがEarth Trekというソフトのプログラムリスト。おそらくジョークのためにさけるページ数が限られていたけれど、そこにEarth Trekという歴史に残る名プログラムが来てしまい、どうしてもプログラムリストが収まりきらない、そこで何をしたかというと、(今の時代風にいうと)行番号付きのソースコードで1行あたりの文字数が一番長い行と短い行を上下逆さまにして同じ行に印刷、つまり行の並びの順番が行の長さの順になっているという、ものすごく画期的なプログラミリストの掲載方法をしたのだ。
 万が一、どこかでエラーが起きたときどうしたらいいかというと、エラーが発生した行の文字数を数えて、それを頼りにプログラムリストの該当箇所を調べる、というしくみ。

 大好きだった年刊Ah!Ski(ア・スキ)が発行されなくなってしばらくたちますが、この年刊Ah! Skiの創刊数十周年目に当たる4月1日の前日、日本のIT業界を代表するベンチャー企業が、この世から消えました。
 そう、私をパソコンの道へと導いた(株)アスキーが、アスキー・メディアワークスという新会社になったのです。それにあわせて社員の方のメールアドレスも一斉に変わったようです。

 アメリカのパソコンメーカーがガレージで起業した直後、日本の学生ベンチャーは青山のマンションで起業し、日本中のマイコン少年にコンピューターの世界の夢を伝えていた。
 そんな文化をつくってきた会社のブランドをなくしてしまう、というのは残念でなりません(以前、同社の経営が変わり、アスキーライブラリーというコンピューター関連書籍を集めた図書館をなくしてしまった時も、もったいなく残念でなりませんでした)。
  今ではアスキーに限らず、毎日コミュニケーションズや日経BP、Computer World、インプレスR&D、ITmedia、CNet Japan、家電WATCHなど幅広い出版社とつきあっている私ですが、そもそもITジャーナリストとして活躍するようになったのも、アスキーの月刊アスキーや創刊してまもない頃のMACPOWERがきっかけでした。
 そう考えると、アスキーという会社がなくなるというのは、それはそれで残念でなりません。
 ぜひ、新会社には、これまでの30年を超える、日本のIT業界を変え、新しい30年の文化を築く企業としての高い志を持って頑張って欲しいところです。

 「そうそう」の第2弾、「そうそう、冒頭の紙飛行機話で出てきたGoogleといえば」。
 今月、久々の共著本を出します。

 「Web 2.0 Book」などのベストセラーを持つ、Modiphi社CEO、小川浩さんとの共著でタイトルは:
 「アップルとグーグル」。

 本の発売に先駆けて、Apple Storeにてイベントも行います。

 詳細はぜひ、小川さんのこちらのブログから:
WBS2.0 Vol.28 feat. Nobi Hayashi - 『アップルとグーグル』出版記念


「アップルとグーグル」の関係といえば、最近の私の携帯電話関連のセミナーでの講演でも一番重要なテーマの1つですが、今、このブログを書くために改めて検索をかけてみると、ここ数年で本当に両社の関係が大きな話題になっていますよね:

アップルとグーグル


「アップルとグーグル」、AmazonでのURLはこちら(今回は、これまでの方針を変えて、アフィリエイトをいれています。細かいことですが、興味がある人は※以下を参照。意見求めています)。

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Ah Skiの一部は、こちらに再収録されているようです:

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※どうでもいい、Amazonアフィリエイトに対する私の考えの些末な変遷:
これを読んでくれている人がどれくらいいるんでしょうね(笑)。
アメリカの著者は、本の売り上げによる印税以上に、自分の本を自分のブログで紹介して、そのアフィリエイトによる収入の方が大きい、という話を聞きました。
その話を聞いたときは、ちょっとだけ「しまった!」と思ったけれど(笑)、私はこれまでnobilog2では基本的に自分の本にはアフィリエイトを入れないようにしてきました。
自分のアフィリエイト経由で買うよりは、私の本の感想を書いてくれた人のブログ経由で買ってもらった方が、個人的にもうれしいし、なんだか本で印税をもらって、その上、アフィリエイトでも儲けるというのは「自分の性に合わない」と感じていたからです。これは例えば、外出から帰ってきたときに、どれくらい丁寧に手を洗えば気持ちが収まるのかとか、回しのみをするのは気持ち悪いとか、飛行機でおてふきをもらうと誰が触ったかわからないリモコンとかをおてふきでふいてしまう、というのと同じで人によって違う「気持ち悪さ」の感覚の違いみたいなものだと思います。
 なので、人が自分の本でアフィリエイトをもらっていても、ぜんぜんどうとも思いません(Joi Itoさんがよく話しをするのですが、著作権やCreative Commonsとかを、どう使うのがいいかも、最終的には、「何を気持ち悪いと感じるか」が最終的なよりどころになるという話をしていますが、これもそうだと思います。外村仁さんがよく講演で大事にしろ、といっている「直感」とも関係あるかもしれません)。
 で、その自分の「気持ち悪さかげん」で自分の本にはアフィリエイトをいれていなかったのだけれど、「出版社の公式ページとかにリンクを貼っていたけれど、結局、ブログ読者に検索とかをさせたり2度手間をとらせていただけではないか」と感じ始めていました。
 しかし、それよりも深刻だったのは、せっかく、アフィリエイトをいれずに紹介したのに、それでも自分のアフィリエイトの売り上げを見ると、その中に必ず毎月数冊自分の本が入っているのです。
 そう、Amazonって、リンクを貼った本だけでなくって、そこからAmazonに行って買った本すべての売り上げが収入として入るんですよね。
 そう考えたら、無理に遠回りをさせないで、どんどん自分の本でもアフィリエイトを入れていって、その代わり集計ページでキチっと調べて、自分の本によるアフィリエイトの収入は、どこかのNPOとかに寄付した方がいいのかも、と思うようになってきたのです(数百円とか、せいぜい数千円のレベルです。あまり期待しないでくださいー笑)。というわけで、今回は共著ということも、Googleで探しにくいということもあり、自分アフィリエイトを入れてみました!

4月 2, 2008 Google | | コメント (1) | トラックバック (1)