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2008.06.06

「頑張れニッポン」の思いを抱いてWWDCへ出発

SF MoMA
ブログ、書きたいことはいっぱいあるが、時間切れ。

3G版iPhoneの詳細や次期Mac OS Xなどの話題が発表されるアップル社のWorldwide Developers Conferenceに出発します。
出発ギリギリまで数ヶ月遅れの原稿を書いていたのですが、結局、これは検証が間に合わず、さきほど品川駅のホームに自分が乗る成田エクスプレスと同時に到着。
現在、飛行場に向かっています。
(こうしてブログが更新できるのはWM WifiRouterと、E-MOBILEのネットワーク、そして極度に電源は入れにくいが長時間バッテリのオプションが豊富なEM-ONEのおかげ。この電源スイッチだけは、今後、絶対に使わないか、かなり使い方を工夫してくださいね)。

飛行場につくまでのわずかな間で、
この数週間、ブログに書こうと思っていたことを駆け足でいくつか...

1つめは、日本発のものが結構、海外で頑張っているという話。

日本生まれのアート情報サイト、Tokyo Art Beatのシステムは、その後、関西に進出してKansai Art Beatを生み出し、ついには海外にも進出。
New York Art Beat
が(今や数ヶ月前ですが)誕生しています。
これって凄いですよね。もっと応援してあげていい。
共同設立者はフランス人+日本人だけれど、東京のアパートの(うるさいからという理由で)トイレに置いてあったサーバーから始まったサービスが、今や世界進出。
これ、もっといろいろなメディアで応援してあげて欲しい(スポンサーという形での協力もぜひ!今、彼らはWebだけでなく、Tokyo Art Mapという紙の配りものもつくっていますー隔月刊)。

最近、週刊ダイアモンドが、これからの日本ではいかに外人客をつかむかが大事かといった記事を書いていたけれど、Tokyo Art Beatは、そういう視点からも注目。

最初からバイリンガルのサイトとして運営されているだけに、これまでのAnniversary partyも、本当にいい日本人と日本在住外国人のmixが集まっている。

TAB First Anniversary Party@Roppongi Super Deluxe, '05/10/09

ちなみに、もはやスタートアップとは呼べないけれど、Googleでも、日本の六本木ヒルズで始まったiGoogle Cafeの試みが、その後になってからアメリカとかでも行われているので、あれも「日本発」っていっていいんじゃないかなぁ...

と、本当は長く書くつもりの記事をあっさりと書いてしまった(実はこれくらいがちょうどいい?)。

2つ目は日本での「iPhone」について。

ソフトバンクから日本でのiPhoneの取り扱いが発表された、ちょうど30分後、実はJEITAにて、iPhoneとGoogle Androidに関する講演をしました。

おかげさまで、売り切れ満員御礼だったようで、講演が終わった後でも、うちの会社の中のカルチャーを変えていきたい、といったことや、どうやってキャリアと渡り合っていけばいいかなど、いろいとと白熱した話ができました。

iPhoneは素晴らしい端末ですし、絶対に売れます。
ただ、おサイフケータイなど、日本のケータイの便利なところがついていないこともあり、どの程度、売れるかは、売ってみなければわからないし、そもそもパソコンが使っている人にしか使えない携帯電話なので、すぐにiPod以上に売れるかというと、そうはならないでしょう(ジワジワは来ると思うけれど)。iPhoneがどれくらい売れるかを見て初めて、これからの日本市場で必要とされる携帯はどんなものなのかが見えてくるのだと思います。
 ただ、いきなりこれがメインストリームになることはないでしょう。

 JEITAの講演でも話したのですが、携帯関連のメーカーの方々にいくつか言いたいことを言わせてください。

 これからの携帯電話業界では、販売奨励金もなくなって、端末の買い替えサイクルも長くなるし、これまでの延長で製品開発をつづけるわけにはいきません。
 いずれ立ち止まって、自分の会社が何をすべきなのか、熟考するときが来ますが、「iPhone」という黒船が来航した今がそれをするのにベストなタイミングだと思います。
 携帯電話は数ある電子機器の中でも、唯一、ほぼ1人が1台、肌身離さず持ち歩く製品で、これを押さえることは、今後、他の機器との連携の上でも重要になります。

 今、ちょうどiPhoneにあわせて米国でも3G網が急ピッチで敷設されるなど、大きな変化が起きているので、ぜひグローバルな視点も含めて、もう1度、自分の会社でできる携帯への取り組みを考えてみてください。

 講演の後、何人かに聞かれたので、こちらにまとめておきます。
 私のiPhone関連のメッセージは、以下で読めます:

・書籍
 「iPhoneショック−− ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり」(日経BP社刊)
 「アップルの法則 」(青春出版社)
 「アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者」(小川浩氏との共著、インプレスR&D社)

どれもキャッチーなタイトルであおっていますが、今の日本企業がアップルやグーグルから学べることはたくさんあると思います。その一方で、日本の携帯も海外に持っていくと、みんなが「凄い」と驚く。海外の人には「日本の携帯は世界一進んでいるから、日本でiPhoneが売れるわけなんかない」という人もいます(もっとも、それは日本の携帯の凄いデモばかりを私が見せているからで、UIを触っていないからいえることだと思いますが)。でも、今はまだ日本のメーカーというだけで、注目を集めることができる時期。日本のメーカーの方々には、本当に今のタイミングで、今後のことを熟考して欲しいと思います。


本を買うのは、「ちょっと...」という人は、以下のWebの記事で、本に書いた内容の半分くらいまでは無料で読めます:

・ascii.jpのいくつかの記事:
林信行に聞く「ソフトバンク、iPhone発売」
(上の記事に他のascii.jpの記事へのリンクがあるので、そちらも参照してください)

 ITproの連載「iPhoneの衝撃」
iPhoneの衝撃

そして日本時間の来週火曜日未明からITmediaにて、3G iPhoneの最新情報を書く予定です。

PRADA Phone vs iPhone


3つ目...

出発前、三脚のハンドルを探してドタバタしていたら(結局、見つからず現地で三脚を調達予定。貸してくれる方がいればうれしいです...)、懐かしい初期のFOMAを発見してしまいました:「P2102V」

P1160557.JPG
(左は、まだ結構新しいと言えるP905i。気がつけばどちらもPanasonic)

 アップルがQuickTimeで3GPPに対応したことと、三井さんにだまされてこの端末を買ったのがきっかけで、私は携帯電話関係の取材を始めました。

 ところで、この古い携帯電話を見つけ出して、久しぶりに電源を入れる、という行為を通して思い出したのが「春と秋のカエルの王子」というケータイで楽しめる本格長編Webドラマ。
 ドコモが始めた動画サービス。「ホームU」のコンテンツの1つです。
 最初の方が、やや暗めだけれど、最後まで見ると、結構いいストーリーでしたよ(ちゃんと携帯でみるようにバストアップ中心のショットにするとか映像も工夫しているし。これからは日本でもモバイル映像コンテンツ製作がもりあがるかな)。

 ブログパーツ貼っちゃうと、いきなり音が出るので、予告編ブログパーツへのリンクだけ....

予告編ブログパーツ

 個人的にはauびいきな私で、今はなきAmp'd mobileも応援していたけれど、auは動画の再生時間が短いのが弱点ですよね。
 YouTubeも再生時間が短くて、なかなか使い物になりません。
 携帯電話からのYouTubeはiPhoneがベストですが、YouTubeってコンテンツが多いので、とりあえず検索してみるとなんでもでてくるので、実は結構、楽しいんです。

 そう考えると、今のところ動画コンテンツはドコモが充実していますね。

 でも、ソフトバンクがiPhoneを獲得したので、それを機にiTunes Storeで動画を売るところがふえてきたら、そこからまた一気に変わりそうな気も...

 いずれにしても、今年から来年にかけてはポータブル動画が盛り上がりそうですね。

 私がSONYの重役なら、絶対に駅のレンタルDVDマシンに、映画をPSPにダウンロードできる機能をつけさせるんだけれどなぁ...(いろいろなしがらみでできないのかなぁ...)。
 やるなら、iPhoneが出てくる前の、今しかないと思うのだけれど...


あと2分で搭乗開始。

それでは行ってきまーす。

6月 6, 2008 iPhone |

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