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2008.07.12

「080711」ストーリー・プロジェクト

P1160855.JPG

*訂正:世界22カ国→フランスが遅れたので世界21カ国

予想はしていたけれど、
ここ数日、iPhone関係の記事一色の状態だ。
これは日本だけの話しではない。
ぜひパラダイス鎖国にならずに海外の(IT系ではない)一般ニュースサイトも、ぜひ見てみて欲しい。

これは世界的現象なのだ。
ちょっと古い世代の人が、なんだかわからず、思いを一つにしながら、一晩寝れずにいた昔の24時間テレビ現象が、世界21カ国で(そして、おそらく今年後半にiPhone 3Gを迎える70-21=49カ国でも)
同時に起きていた。目的こそ商業的だけれど、規模はLIVE AIDやらLIVE 8以上かもしれない。

この「お祭り」の表参道での様子を見た人は、一生そのことが忘れられなくなるだろう。

あれだけ大勢の人が、携帯電話を買うために列をつくったことは日本ではないはず。
ソフトバンクは、今月も売り上げNo.1は確実だ。
だが、それを統計上の数字で見たり、テレビのCMで聞いたりすることと、
実際に原宿から渋谷までつづく人の列で見せられるのでは、インパクトがぜんぜん違う。

1500人、840メートル(Google Earthで計測)ほどの行列。
数字を見ただけでもスゴイものを感じずにいられないが、
それ以上にスゴイと思うのが、そこに並んでいる一人一人に、
生々しい人間としての存在感があることだ。

3日間限定で生まれ変わった「ソフトバンク表参道」での発表の瞬間を、
私は入り口の真っ正面、最前列で見届けていた。

オープン開始から15分くらい経った頃、ある友人が入店していく姿を見かけた。

iPhone launch Softbank Omotesando

彼は今からちょうど10年前、アップルが発売した最初の携帯型端末、Newtonを、
日本に広げようと全力を尽くしていた人物だ。
アップルから子会社として独立したNewton社と組んで、
その素晴らしいデバイスを日本中に広げようと、日本語入力環境を開発し、マニュアルを作成し...
その後、スティーブ・ジョブズがNewton社を潰したことで、
彼が数年の歳月の1日1日の情熱のすべてを注ぎ込んでいた計画ははかなくも夢と消えた。

しばらくアップル関係の一切のことから交流を断っていた彼。

10年後、Newtonと比べるとずいぶんと現実的な機能だが、
10年の月日に加え、「iPhone」がNewtonと同じ夢を、
Newtonとは違った、よりスタイリッシュで洗練された形で
実現していることで再び興味を持ったのか。
彼はいったいどんな気持ちで、あの店に足を踏み入れたのだろう。

午前3時40分頃、私は行列最後尾まで移動し、そこからEye-Fi Explorerを入れたカメラを片手に、
ソフトバンク表参道入り口までを歩いた。

行列の末尾は渋谷の消防署とSHIDAXとの間。
3時20分が運命の分かれ道だった。

ソフトバンクは、1400人(1500人との情報も)並んだのを確認したところで、
「初日販売分は終了」の決断をし、札を立てた。そこから後ろに並んでいた6人は、2日目の販売に向けて徹夜の行列をつくり始めていた(そうだ、今日もあのドラマが繰り返されているのだ)。

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10分ほど歩いていくと、drikinらの姿が見えた。
「今回は買いませんよ。iPod touch買っちゃったばかりだし」と言っていたdrikinは、
深夜までのパーティーと2次会の後、「友達が並ぶから、つきあわなきゃならない」を言い訳に列に並んだ。
その12時間後、彼は自分の少し手前で16GB版のiPhoneが売り切れた、という衝撃の事実を知る。
でも、ここから、彼は「(血液型)B型」力を発揮。

Twitterより「drikin そうだ僕は8Gが欲しかったんだ」と思い直している。

P1160808.JPG


drikinのいたところからさらに原宿方面に向かった。

実は行列のどこに陣取ったかで、かなり雰囲気は変わってくる。
代々木第一体育館の前あたりは、街灯がなく、真っ暗なため、
「寝」に入る人が多い。
携帯電話で時間をつぶす人達の液晶の明かりが点々と光っている。


P1160820.JPG

そこからさらに先に行くと、iPhoneのガイドビデオにも登場する某新聞社の名物記者で
世界的VIPを取材したり、ヘリで取材したりと派手に活躍していた人が、
友達と一緒に並んでいた(笑)

さらに進むと、経産省の役人で最近、これからのWebのトレンドを伝える
ベストセラー本を出した人が、息子さんと一緒に並んでいた。

そのさらに先には、「iPhone 応援企画:SBS 表参道でiPhone の行列に0歳児が並んでみたよ ...」で一躍有名になった0歳児のお父さんが。
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歩道橋をわたったところには有名なMac私設エバンジェリストのあの方が、テレビチャンピオン文具王や、iPhone用アクセサリーメーカーの方も並んでいた。
 2007年6月29日の初代iPhone発売された時、発売と同時にApple Storeで売られていたiPhone用アクセサリーは、わずか20数種類。アップル社から認められたメーカーだけが、製品を置くことを許された。実はその中に1社だけ、日本の会社があり、彼はその会社の中心人物の1人である。
 昨年の米国版iPhone発売のときには「その場にいられなかった」が、今回は自ら、その場に足を踏み入れる。

そのさらに先には、カメラと自転車とフットサルが好きな友人の一団が陣取っていた。
アウトドア派の彼らは用意も周到。
「たまにこういうのも楽しいよ」と言いながら、
「行列の中の人、ときどきプレス」という立場を楽しんでいた。

行列の先頭の方には、iPhoneの発売と同時に
App Store経由で世界進出をもくろんでいた、あの人もいた。
彼は7.11の私に一番力をくれた一人でもある(後述、次の記事にするかも)
直前のいろいろなトラブルでオープン同日は無理だったが、
彼の会社がつくるソフトは、常に他とはひと味違うおもしろさがある。


行列の先頭は、あのあまりにも有名になった名古屋の大学院生、佐野博之さん。
最前列の3、4人と、たまたまその前を通り過ぎ彼らの写真を撮っていたアメリカ人で
夜中の2時に、iPhoneの魅力やアップルのものづくり、その経済効果なんかについて語り合った。

P1160780.JPGP1160894.JPG


この佐野さんと、彼を取材しようとするプレスの間には、
さらにドラマがある。

大々的なカウントダウンのイベントの後、iPhone購入者第1号が店から出てきて
孫さんと握手をし、軽いインタビューを受け、何十というマスコミのカメラで撮影される予定だった。
ところが、佐野さんが、契約に時間がかかっていたため、順番が入れ替わってしまった。

P1160926.JPG

店内でしばらく大騒動があった後、佐野さんの許可を得て、
4番目だったiPongの作者の近藤誠さんが
「先頭の人に悪い」と遠慮しながらも、早くプレスを解散させなければならないという
プレッシャーに押されつつ「iPhone購入第1号」の栄誉を得て、
孫さんとの握手と、大量のフラッシュを浴びた。

iPhone launch Softbank Omotesando

もう警察も呼ばれていた。
集まった想定数をはるかに上回るプレスを早く解散させないと、
1km弱1500人の行列そのものが「解散」させられる危険があった。

このためソフトバンクの広報は、とにかく苦情がでないように
少しでも早くプレスを解散させようとしていた。
しかし、それにも関わらず多くのプレスが佐野さんをあきらめなかった。

佐野さんが店をでてくると、その後ろには、まるで大名行列のように、
数十人のプレスが後を追いかけた。

そしてソフトバンクの店舗の裏で、彼の撮影と短い取材を行っていた。
iPhone launch Softbank Omotesando

このバカ騒ぎの横を「おかしいよね?」、「ただの携帯だよ」、「今日は平日なのに」と
冷たい視線を送りながら、通り過ぎていく人も何人も見かけた。

もちろん、そうやって昨日と同じ毎日をこなすことの方が、99%の常識で正しいけれど、
他の人とは違った考えを持つ1%の人々は、この日、一生忘れられない体験をしたんじゃないかと思う。

同じ体験を共有した戦友をつくった人も大勢いるし、
たっぷりの時間を使って、夜空の下、これからの自分やiPhoneで広がる夢をたっぷり考えた人も
大勢いたはずだ。

私が全然知らないドラマもたくさんあったはずだ。

私はといえば、別のエントリーでも書くが、
神田さんのイベントで話した後、
ゲストの都合でどうしてもこの日でないと開催できないイベントを仕切って、
プロジェクターと重さ7Kg近くはあるバッグを持ちながら原宿と渋谷と
そして代々木上原の往復を繰り返していた。

徹夜の取材があけた後、
一昨日、私にここ数年で最大のショックを与えていた方々と会うことになり、
shi3zさん(あ、言っちゃった)と話して一時は元気になっていたところが、
正直、再び、ちょっとトゲトゲした気持ちと落ち込んだ気分に陥れられた。
疲れきって、有楽町の取材もあきらめた。
下を向いて副都心線に乗ろうとしたその時、
ナタリーの方々がゴミ拾いしている現場に出会った。
彼女らと旧知の友人とで、談笑をしているうちに、また少し元気が蘇ってきた。
iPhone launch Softbank OmotesandoiPhone launch Softbank Omotesando
(そういえば、誰もiPhone 3G用のQRコード解析アプリケーションはつくっていないんだろうか?300円までなら買います!)


人間って、こうした「生の存在感」や「他の人との関わり」こそが一番おもしろい。

7月11日、行列に並んだ一人一人の体験談やストーリーは、
いろいろなブログで読むことができるが、なんとかこれを
ポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」のような本にまとめることはできないだろうか。

そうだ、私のストーリーは、別立ての記事ではなく、ここのコメント欄に書き込もう。
ブログで自分のストーリーを書いた人は、トラックバック下さい。
あるいは「はてなブックマーク」や「del.icio.us」で「080711story」というタグをつけましょう!


ナショナル・ストーリー・プロジェクト
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nobi評:もの凄く分厚いですが、目についたエピソードを拾い読みして楽しめる一冊。
奇跡というものが、世界中で毎日のように起きているんだ、ということが実感できる一冊。
そして、これも小さな奇跡か、日本語版発売日が、アメリカのiPhoneの発売日と一緒(2年前だけど)

7月 12, 2008 iPhone |

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受信: 2008/07/12 16:00:07

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受信: 2008/07/13 10:46:51

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受信: 2008/07/13 19:23:41

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受信: 2008/07/19 20:30:38

コメント

すみません。また私です
QRコードの解析ソフト、ありましたよ。
(要Jailbreakだったかも)
ただ、レンズがマクロに対応していないので
マクロ(風)にするフィルム(?)みたいなのを貼らないと使えないと聞いたような気も...
あ、これかな
http://www.imatrix.lt/

iPhoneストーリーですが、昨日のFlickrも面白かったですよー
いろいろな国の記録がありました。
「おれと、友達のアンディ。2人しか並んでないぜ so sad」とか(笑)

投稿: yuki | 2008.07.12 14:31

岸記念体育館の近くで nobiさんとお話させていただいた水色のiPodTシャツを来ていたオジサンです。ついにnobiさんとお話させていただいて 光栄であるとともに 大感激です。(*^_^*)
一緒にならんだ見ず知らずの方々とわいわいやって、夜はすぐに明けてしまいました。昼間は日差しできつかったですが・・
20年に一度のイノベーションの場に自分をおくことができて とても嬉しいです。明日から中国出張ですが、これからiPhoneといつも一緒です。
ありがとうございました。

p.s.
iPhone購入記をアップしました。良かった見てみてください
m(__)m

投稿: chandra | 2008.07.12 14:48

QRコード、「iMatrix」がありますよー!
http://iphonewiki.info/index.php?iMatrix

投稿: | 2008.07.12 14:52

私の7月11日。前半は原稿書きで終了した。
3時からの予定は、原稿書きのためにあきらめた。

そして7時、神田さん主催のKNN Nightに出演すべく、代々木上原に向かった。
できたばかりのプラグインカフェという場所で、1階には焦がしみそラーメンで有名なラーメンの「五行」があった。

KNN Nightは、神田さんのイベントらしい派手だけど、どこかゆるくてアットホームなオープニングで始まった。
明るく、楽しくいい雰囲気だったところに、質問をふられるなり、「マジメ一辺倒」エンジンのスイッチが入ってしまい、会場の雰囲気を堅苦しくしてしまったんじゃないかと、ちょっと反省している。
iPhoneが、これからの日本に与える影響なんかを軽く話した後、アスキー(正式にはアスキーメディアワークスでしたっけ?面倒なのでアスキーと略します)の遠藤さんが遅刻して登場し「iPhoneは秋葉原だ」論を展開。私とは描き方が違うけれど、同じことを言わんとしているところも多い。
 話しはだんだんカオス化していっているけれど、内容はさらにマジメな方向に。
(会場もシーンとしていたけれど、大丈夫だろうか....)

気がつくと、次の会が始まる時間で、いくつかのテレビインタビューを受け、十数人と名刺交換をした後、お宝鑑定団のDANBOさんと一緒にタクシーに乗り込んで、次のイベントの会場に向かった。

実はこのイベント、私が企画者の1人であり、主催者の1人でもあるのだけれど、
ちょっとした罪悪感を感じていた。神田さんのイベントの話とほぼ同時に進めなければならなかったからだ。

イベントで、ぜひ呼びたい人が何人かいる。
外村さん、古川さん、前刀さん、そして日本にいるiPhoneアプリの開発者の方々。
これらの人々の都合や予定を考えると(特に11日に福岡で講演がある外村さん)の都合上、
この日以外、予定を立てられなかった。

神田さんのイベントの出演依頼が「1時間ほど」ということだったので、
1時間が終わってかけつけられる時間からの開演にした(が、結局、小田急線のあかずのふみりいのせいで30分遅刻した)。

ついてみると会場は大盛況で、その場でボランティアで受付をしてくれた方なんかも多く
いい雰囲気でもりあがっていた。
主催者は悲しいもので、なかなかイベントの本編はみれないもの。
会場の奥では、私が持ち込んだプロジェクターを使って、
みんなでApp Storeオープンの瞬間を楽しんだり
各開発者が持ち込んだ、アプリケーションの実演や解説を楽しんでいたようだ。

私がこの会をやりたかった理由は2つ。
iPhoneに熱意を感じ初代iPhoneまで購入した人々の最後の宴をしたかったこともあるが、
もう1つ、これからとてつもなく急成長する「日本のiPhone業界」の顔見せの場をつくりたかった。
これからApp Storeでライバル同士になる人達も、お互いの存在を、ただApp Storeの
アイコンを通してだけ知るのではなく、実際に語り合って、協力できるところは協力し、
競合するところは競合する、そんなきっかけを与える場所にして欲しかった。

会は予定を25人上回る大盛況ぶりで終了。
その後、前刀組は、近くのじゃんがらラーメンへ。
そして外村組は代々木上原の「五行」に流れた。
そう、私が神田さんのイベントでいっていた場所の1階にある、あの五行だ。

五行では、外村さんが店長にラーメンにかける情熱を熱弁。
そして五行のラーメンのつくりかたの解説などを細かく聞いた。
五行の人達も、あまりに細かい話になったし、
外村さんがあまりにラーメン業界の人脈に詳しいので、
きっと、ライバルの偵察かと思ったに違いない。
しかし、実は日本のマイクロソフトをつくった古川さんとか、シリコンバレーの日本人ベンチャーネットワークをつくった外村さんとか、ぜんぜん関係ない人間の集まりなのだから、おもしろい。

その後、タクシーで原宿に戻ると、矢作さんはdrikinらと合流して徹夜の行列に並んだ。
私は、パーティーの清算とかで、行列の先頭の人達と話せなかったので、
まずは行列の先頭に行った。

すると、そこには神田さんの会で一緒だった遠藤さんがいて、
何やらshi3zさんと語り合っている。

shi3zさんは自信をもってつくったアプリがひどくいわれるは、
App Storeの当日に売ることができないは、でめちゃくちゃ怒り、凹んでいた。

実はこの日、私も、ここ数年で最大のショッキングなできごとのせいで、
とてつもなく凹んでいた。忙しさと怒りでなんとかまぎらわしていたものの、
気を抜いたら崩れ落ちそうな感じだ。

でも、人ってそういう時、他の弱っている人を見て、
その人を勇気づけることで、自分も勇気を得られる。

喉も乾いていたので、清水さんをさそってジョナサンで、一緒にいろいろ話をした。
日本でウケるソフトと海外でウケるソフトが実は違うこと。
Newtonがでたときの日本と海外での反応の違い。
何より清水さんがアイディアの宝庫で、頭の回転も早いことに凄く勇気づけられた。
タイミングの話しもした。

彼には、あのとき、あのジョナサンで語り合った戦略で、
ぜひ世界をあっといわせるiPhoneアプリをつくって、ユビキタス・エンターテイメントの名前を世界にとどろかせて欲しい。

その後、ソフトバンクショプに戻ってから
行列の先頭の3人の方々との会話をたっぷり楽しんだ。
通りがかりのアメリカ人も交えて、いろいろ楽しい会話を楽しんだ。
いったい、俺はこの日、何人と話しをしたのだろう?

そこから列の後方にいくと、この日、パーティー参加をあきらめて列に並んだ
sasurauの三井さんや荻窪さんに遭遇。
まるでキャンプでもしているかのように楽しんでいた。
重すぎる荷物を、彼らのところに置かせてもらって、
さらに列の後ろへ。

3時20分頃、11日分の受付は終了という立て看板を持っている人が登場。
「それって、列の後ろはどうなっているんだろう」とタクシーに飛び乗って、渋谷署の前の列のしっぽから、先頭までの長い旅を始めた。

5時半ころくらいから正式なプレスの受付が開始。
私は、たまたまそこにいたおかげで、カメラ位置2番を獲得した。

大勢いたカメラマンの中には、結構、口汚い人も多かったけれど、
どこのメディアかなんかには関係なく、
順番とかルールはきっちり守っているのが好印象だった。
これは取材して記事を書く記者達とは大違いの文化だ。

6時半くらいになると、大御所のプレス達が登場。
いち早くiPhoneのレビューを書いていたライターの一団も
(昨日パーティーで受付をして疲れた宮本朱美以外は)勢揃いしていた。

カウントダウンが始まってからのドラマは、上に書いた通りだ。

ナタリーに勇気づけられた私には2つの選択肢があった。
家に帰って疲れを癒す道と、
朝6時の時点で2人しか並んでいなかったというソフトバンクショプ虎ノ門に向かう手だ。

DANBOさんに相談したら、「渋谷地下街が4人しか並んでいないらしい」という情報。
そこで、しぶちかを目指した。
副都心線の出口がわからず、かなり遠くの出口にでてしまったが、
おかげでソフトバンクショプ渋谷東口店の15人くらいの行列と、ビックカメラの行列をみることができた。
しぶちかの店は、私が大分遅れて到着した時も、5人しか並んでいなかった。
私の前がウノウの山田進太郎さん。

私がそこで並んでいることをTwitterに書き込むと、
いろいろな人が会いにきてくれた。
sasurauが表参道店で買ったiPhone 3Gを持って登場し、そこで白と黒を比較した結果。
行列の先頭にいた6〜7人は、全員、「指紋が目立たない白がいい」で合意した。

10:30整理券の配布が始まった。

まだ、店にはiPhone 3Gが届いていないという。

しかし、しばらくして電話で連絡があって、何が何台入荷するかだけが判明した。
白が5台と黒の8GBが1台。

ウノウの山田さんと私の間が運命の分かれ道だった。

でも、残念な気持ちはなく(借り物のiPhone 3Gはあるし)、
次の順番の権利をもらって家に向かった。


こうして私の長い1日が終了した。

投稿: nobi | 2008.07.12 15:02

yukiさん、無記名さん、iMatrixの情報ありがとうございます。
それでは、ぜひ、上の記事でナタリーのURLをゲットしてください!

chandraさん、レポートいいですね。
孫さんは本当に偉いですね。孫さん自身がソフトバンクの最大の武器ですね。

投稿: nobi | 2008.07.12 15:08

先日MacOSでYahoo!動画を見れないのはおかしい!と書き込んだものです。(iPhone向けには改善されましたね)
無事初日の7/11に16GB黒ゲットしました。京都在住なのですが、京都では結構容易く入手できました。
ターミナル駅近くの某家電量販店に8時半頃に出向き、9時頃に整理券をゲット。番号順に順次時間を指定され14時半頃に無事現物を渡されました。こちらでは自宅アクチでした。

週末ずっといじっての使用感は、
「よい点」
・やっぱりタッチパネルでの使用感がよく、ずっと指で触っていたくなる
・AppStoreの今後に期待できる
・Safariがいい感じ

「悪い点」
・日本語入力が反応が遅くイライラさせられることが多い
・GPSが京都なのに東京の自由が丘を指し示した(→初日だけで今現在はちゃんと現地点を示してます)
・フリーズする(→ホームボタンが効かなくなったが、リセットしたら復活)
・電話機能で名前をタッチするとすぐ電話をかけてしまう
・メールで返信する時、必ずメール内容を引用してしまい、相手側のパケット節約の為に毎回Deleteしなければならないので、チョー面倒
・他多数

と書いてみると「よい点」より「悪い点」の方が多くなってしまいましたが、それでもかなり満足しています。
上記の「フリーズしたこと」でiPhoneは良くも悪くもケータイでなくコンピュータなんだな、と実感しました。ケータイではフリーズなんてしたことなかったですから。
しかし、Safariのおかげで出先でタウンページから直接電話かけられますし、気に入っている子どものムービー、写真を「苦にならないサイズ、重量」で持ち運べますしいいことずくめです。写真なんかについては今までのケータイでももちろんできましたが、画面の大きさ、キレイさでは雲泥の差です。

また私のiPhone、個体での悪い点はドット抜けがあったこと。実はこれが一番堪えてます・・・
ソフトウェア的な部分はアップデートでどうにかなったりするんでしょうが、こればかりはどうにもならないので。
交換してもらえないかなー、と悶々としてます。

投稿: ぽっぽ | 2008.07.15 09:57

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