2007.06.06

レッチリ、ドームに続いてiTunes Sotre Japanに上陸

Itunes001_1

6月6日、3月からの延期で行なわれた東京ドーム公演を4万人の観客で埋め、17曲熱唱で湧かせたレッドホットチリペッパーズ。
今晩の公演に先駆け、なんとiTunes Storeにも登場した:

ワーナーミュージック・ジャパンの楽曲が日本のiTunes Storeで購入可能に

絢香、コブクロ、リップスライム、リンキン・パーク、マドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど、邦楽と洋楽のトップアーティストがiTunesに登場

先週のiTunes UでのDRMフリー音楽の発表や、
「iPod課金問題」に対しての意見提出など、最近、Macの発表だけでなく、iTunesまわりの動きも活発化している。

林檎の歌:
アップルが「文化庁は著作権行政から手を引け」と主張

CNet Japan:
アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」

Engadget Japanese: アップル激怒、文化庁には著作権行政の資格無し

実はこの話題、書きたかったが、札幌出張でタイミングを逃していた。

普通のやり方でいたら、ニッチもサッチも動かないところを、一気に問題の核心に正論で切り込みを書けた形。日本の音楽業界の問題を根本治療しようとするこのアクションは、(情けないことながら)アップルにしか起こせないものだ。

世の中のしくみは、いろいろと前提が積もり積もっておかしくなってくるところがある。

 例えばアーティスト達が成功する上で、最初のうちはレーベルや著作権団体といったインフラも必要だった側面もあるのかもしれない。

 とはいえ、音楽ビジネスの肝はコンテンツ−−つまり音楽そのもの−−であって、インフラの部分が、そのコンテンツを支配するようになっては本末転倒だ。

 世の中は、技術も、風潮も、構造も常に進化をつづけているので、時にはそれまでの前提をとっぱらって何が最適なのかを考え直す必要がある。

 これは何にもいえることで、例えば建物にしても(工法とかにもよるのかもしれないが)改築の積み重ねだけでは限界があり、ある程度、老朽化が進んだら建て直す必要が出てくる。
 パソコンの基盤のOSもそうで、旧Mac OSは2001年に、それまでの前提に縛られない、まったく異なるベースを持つMac OS Xに入れ替わったことで活力を得た。

 個人でも世界に向けての発信が可能になった今日のコンテンツビジネスでは、本来の焦点であるはずのコンテンツクリエイターを中心に、音楽業界や映像業界を再構築した方がいいのではないか。
 放送業界も、今は放送ライセンスありきで、ビジネスがつくられているが、今日の秩序の元につくれば、まずは映像コンテンツ制作者がいて、その周りを放送インフラを持つ会社や、IPTVの会社、携帯電話向け放送の会社といったものが取り囲むといった形の方が健全なビジネスが生まれる気がする。
 実際、米国の主流な企業は新会社を設立して新しい枠組みの模索を真剣に始めている。

 アップルの意見書提出は、その内容に同意するにせよ、しないにせよ、我々にこうしたことをもう1度、考える重要なきっかけを与えてくれた。
 まさに黒船来航である。

 このニュースについて、もう1つ言うべきことがあるとすれば、この事実を真っ先に発見し、伝えたのが(筆者の知る限りでは)、大手のニュースメディアではなく、「林檎と鼬とオペラとバレエ好きの日記:林檎の歌」というブログだったことで、大手の新聞社などは、まだこのニュースを取り上げていない。

 このあたりも、もうひとつ別のビッグバンの芽生えのようなものを感じさせる一面だ。


 さて、冒頭で紹介したRed Hot Chilli Peppers、米国では音楽ビデオの方もたくさん販売されているのだが、どうやら日本のApple Storeでは、こちらはまだらしい。

 日本のアップル社とアイチューンズ株式会社には、ひきつづきKeep up the good workをして欲しい!

と思ったら、Dani Californiaだけありました。今後も増えることを期待!
 iTunes Store(Japan)

6月 6, 2007 Audio Visual, copy-right or wrong!?, iPod, ニュース, 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (13)

2006.12.25

mixi:さらばJ.B.

マイミク(mixi内の友達)のわんわんさんの日記でショッキングなニュースを知った。
James Brown急逝。享年73歳だったらしい。

J.B.といえば、今年に入ってからも、まだまだいろいろ騒ぎを起こして元気そうだったのに。


麻薬疑惑が浮上した離婚に関するテレビインタビュー


数年前、BMWがJames Brownを登場させたショートフィルムをつくっていた。
最後にJames Brownが若返っちゃう、という内容。
あのショートフィルムの様にJ.B.は永遠に不滅かと思っていたのに...

BMWでは、QuickTimeの高画質版CMをぜひ再掲載して欲しいところ。

ちなみに案の定、YouTubeにあがっていました:
James Brownが登場するBMWのショートフィルム


ニュースのソースはAPで、わんわんさんはこちらのソースを引用していましたので、私も真似をして...
'Godfather of Soul' James Brown dies

記事の中では
「Godfather of Soul," whose rasping vocals and revolutionary rhythms made him a founder of rap, funk and disco as well,」と紹介。
今夜仕事が一段落したら久々にiPodで聴いてみよう。

12月 25, 2006 音楽 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2006.11.20

Beatles Remixed:"Love"購入

**記事修正しました:MacBookは光端子ついていました!!

久々にCDを買った。久々にアップル製品を買ってしまった。
といってもApple Computer, Incではなく、同社を裁判で訴えている方のApple Corp.

今日、たまたま朝のニュース番組で、「Beatlesが久々のアルバムを発売」というニュースを聞いた。
プロデュースは、ファーストアルバムから最後のアビーロードまで、Beatlesサウンドの面倒を見続け、
In My Lifeでもピアノ(オルガン!?)を演奏しているジョージ・マーティン。

そう、前にプレミアに応募し忘れて後悔したCirque de Soleilの
LOVE」のサウンドトラックだ。

朝ちょっと用事で、日比谷方面にいったので、
その足でビックカメラ有楽町館を覗いてみると、大量に置いてあった。
2400円と4200円(だったかな?)、2種類あるのでなんだろうと思ったら、
片方はDVD Audio付きだったんですね(CDもついているので、iTunesへの取り込みはこちらから)。

どっちにするか、散々迷ったあげく「そういえばDVD Audio持っていないや」という理由で後者にしました。
帰り道、DVDプレーヤーの配線を外したままだと思い出してがっかりしていたのですが、
帰宅後、MacBookにDVDを挿入したら普通に再生できました。

MacBook Proなら、光出力端子があるので、そのままサラウンドスピーカー/サラウンドヘッドホンを楽しめるけれど、MacBookにはないのでSonica経由で接続してみたところ、確かにサラウンド!

光端子のついていないMacをお持ちの方は、Sonicaを使えばUSB経由で利用可能です:


(ただし、私が持っているSonicaは、これとは違って、ちょっと古い青い奴です)

収録された26の曲はといえば、すべて12枚の英国版+Hey Judeに収まっているオフィシャルの曲名ばかり。
1曲だけ、「新曲?」と思わせるタイトルにビックリするも「Gnik Nus」、よーく、見ていたら、
曲を聴かずとも、どういう曲かは想像がついてしまった。

26曲とはいっても、結構、メドレーが多いので、お得感はさらに高いかも。
ポール+ギター弾き語り系、ジョージ(・ハリソン)の曲、ヘビーサウンド系みたいな感じでまとめてあったり...
もしかして、MTVで散々見た「Beatles Movie Medley」以来のオフィシャルメドレー!?

ついでに、いろいろな音源をmixしてある。
Beatlesを聞き込んだ人なら「ここはあの音源だ!」、「ここはあれだ!」と結構、楽しめるはず。

これをBGMにCirque de Soleilがどんなパフォーマンスを披露しているのか思いを馳せるのもなかなか楽しい。

それにしても、かつては、ダンボール箱4〜5箱分ほどCDを買い集めていた私も
最近はすっかりiTunes Music Storeだけになって、CDを買わなくなったなぁ。
最後に買ったCDがなんだったかも思い出せない。

だからといって、iTunes Music Storeに曲を出し惜しみするレーベルを応援したいとも思わない。
CNetの「アップル、アルバムにより柔軟な価格設定を導入か?」という記事で、もしかしたら1曲買いした人が、後からフルアルバムにアップグレードできるかもしれない、ということが紹介されていたけれど、いずれさらにCDパッケージにもアップグレード可能にする、という流れができたら、それはそれでいいかも。

なお、Beatlesは高校の時に、親友とハマって、原宿の「Get Back」に通ったり、
新宿で海賊盤の音源を漁ったりしたけれど、
最近はさすがにオリジナル曲は頭の中でほぼ完全再生できてしまうので、聴く気がしなくなっていた。
映画とかのサントラに入ると、それはそれで聴くんだけれど...
remixされたおかげで、懐かしさと新鮮さを持って聴けるかも。

そういえば、ビックカメラの同じコーナーで、大好きなケビン・スペイシー主演の「アメリカン・ビューティー」が600円で売っていた。仮にもアカデミー賞5部門受賞作なのに、ぜんぜん、その威厳がない。
この映画でも、私が個人的に印象に残っているのは、ゴミ袋が中に舞っているビデオを繰り返し見ているシーンと(確か最後に)「Because」(Eliot Smithのカバー)がかかって雲が流れていくシーン。「Because」つながりで、こちらも買ってしまった。


Amazonの価格は3倍でした:

11月 20, 2006 音楽 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006.07.26

太鼓語で「蛇に噛まれた」

今日は森美術館の会員の年に1度のパーティーと「ブログ神の新たな門出を祝うパーティー」を掛け持ち。

前者のパーティーでは、アフリカン・パーカッションの生きた伝説、ドゥドゥ・ニジャエ・ローズのパフォーマンスが行われました。現在、開催中の「アフリカ・リミックス」展の作品が並ぶ中での演奏は、森美術館ならではの趣向。他では味わえない雰囲気です。
MAMC PARTY
ちなみにニジャエさん(百獣の王の意味)は1986年にはマイルス・デイビスのオープニング・アクトで登場、1990年はローリングストーンズのツアーに同行。
今月28日に御歳、76歳になるとは思えないほどのバイタリティーです。
(実際、今日、日本についたばかりだというのに、いきなりのパフォーマンス。息子さんは疲れてどこかで休んでいたというのに...)

パーティーでは演奏もさることながら、楽器の歴史についてのお話も聞くことができました。

曰く「なんとかいう楽器(名前忘れてしまった)というのが伝統的な楽器だけれど、それは12Kgもあって、奏者は皆、猫背になってしまう。だから、私は1955年にコロンババスともう1つ別の楽器(名前忘れた)を発明した。」ーーニジャエさんは楽器の発明者でもあるようです。

曰く、セネガルでは「楽器がコミュニケーションのツールとしても使われている。」やら「25キロほど音が届く。」
突然、コロンババスという楽器を叩いたかと思うと、会場の向こう側から息子さんがやってくる。
これもコロンババスの太鼓の音で、息子さんを呼んでいたようです。

昔はこれらパーカッションの音で、割礼の儀が行われれば、それを報告するタムタムの音が。
そして周りの家からは、割礼式を祝うタムタムの音が。

結婚初夜には新郎がタムタムで、新婦が処女であったことを確認するタムタムを...
って、さすがにこの話には通訳の人も多少引き気味。聞いていた人達からは「そんなことまで報告するのかい」といった雰囲気のざわめきがおきました。
でも、所変わればなんとやらで、おもしろいですよね。

この自分のプライベートなことをなんでもかんでも報告しちゃうあたりは、
ややブログ/SNS的と言えるのかも!?
(でも、後に残らないのがいいですね)

ちなみにタムタムの言葉は結構、細かい表現もできるみたいで、
「蛇に噛まれた」という場合も、
それが黒い蛇なのか、赤い蛇なのか、といったことまで表現できるそうです。
医者も、このタムタムの音を聞いて、準備を変えて飛んでくるとか...

最初は疲れていた上に楽器のチューニングができていなかったようで、やや不調気味だったニジャエさんも、2人の息子さんを壇上に呼んでからは元気を発揮して、「蛇に噛まれた」の音以外にも、何曲か演奏してくれて、最後にはアンコールに答えて、「日本人は魚好きだろうから」と魚の大量を祝うタムタムを振る舞ってくれました。

ニジャエさん、今回の来日では東京で2回、まつもと市で1回、兵庫県で1回、コンサートを行う予定です。
詳細はこちら、「conversation|ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ・パーカッション・オーケストラ

興味がある方はぜひ...

関係ないけれど、ニジャエさんのフランス語、妙に聞き取りやすかった気がしたのは、話し方がゆっくりだったから?それともセネガルの発音がはっきりしているから?フランス語はまったく×な私でも3分の1くらいはわかりました。

7月 26, 2006 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.02

iTMSは今後も99セント

CNet Japanの記事:iTMSの楽曲価格、99セントで据え置き--アップルと主要レーベルが合意
によれば、米国のレーベル各社がiTunes Music Storeでの楽曲販売価格をつりあげようとしていたが、結局は従来通りの99セントに落ち着いたらしい。

実はこうした楽曲販売料金の値上げ交渉の動きは水面下ではあるが、日本のレーベルの方が先行していたといわれている。アメリカでの動きは、日本でのこうした動きや着うたフルなどに影響を受けたものだといわれている。

これについては、一体、日本のレーベルが楽曲にどれほどの値段をつけようとしているのか気になっていたが、これについてはソニーのNetJukeを使い始めてわかった気がする。

NetJukeというのは、ソニーのインターネット接続可能なステレオコンポのことだ。
インターネットにつなげば、パソコンを持っていない人でも簡単に楽曲をオンラインから購入できるという製品。
NASM7HD 【全商品送料無料&カードOK】SONY(ソニー) MDスロット搭載ハードディスクコンポNETJU...
これが使ってみると予想以上にいろいろおもしろい。
実はラジオをHDDに予約録音機能もあり、InterFMのラジオ番組「PC Talk」に出演するようになってからは手放せなくなった。
楽曲販売のサービス、any musicも、iTunes Music Storeとは、まったく異なる文化を持つおもしろいサービスで、だまされたと思って触ってみて欲しいサービスの1つだ。
(これについてはいずれauのサービスも含めiPod対抗製品を紹介する別の記事で書きたい...と、実は2ヶ月以上思いつづけている)。

さて、話しを戻そう。問題はここで販売されている楽曲の価格だ。

iTunes Music Store同様に150円の曲や200円の曲もあるが、高い曲もある。
例えば子供にせがまれた映画公開中のアニメの主題歌は1曲368円というありえない価格だ。

高くても売れそうな曲はできるだけ高く売ろうという発想なのである。これではiTunes Music Storeのように、「検索結果をまとめ買い」といった豪快な買い方はできず、購入時にも慎重にならざるを得ない。

個人的には、どの曲も価格は同じだけれど、人気がある曲は、その分、大勢の人が買い求めるから儲けも大きいというiTMS的発想が好きだ。

たしかに安易につくった曲と、時間をかけお金をかけてレコーディングした曲では、曲の製作にかかるコストも違うかもしれない。でも、コストをかけた曲が売れる曲だとは限らない。聞く側もコストをかけてくれと頼んだわけではなく、アーティストの側が「きっと、その方がいいものがつくれるはず」と勝手にコストをかけただけのはずだ。

まあ、アーティスト本人がこの曲を高く売りたい、この曲を安く売りたいと主張して、それで値段が変わっているのであれば、それはアーティスト側の商才の問題であって、リスナーがどうこういう問題ではない。

しかし、その一方でこんなニュースも報道されている:
ITmedia:「デジタル音楽の売り上げ搾取」でアーティストがSony Musicを提訴

日本のマーケットスケールを考えると、楽曲単価を高くせざるを得なくなるという部分は、まったく理解できないわけではない。でも、なんとかコストをあげずに逆に音楽市場を活性化して売り上げそのものをさらに向上させるという方法もありだと思う。

今はiTMS-Jだけでなく、ソニーのany musicにしても、auのMusic Portal(やEZ FM!)にしても、そうしたポテンシャルを秘めたサービスが次々と登場していると思う。



なお、出版社からも強くいわれているので(言い訳 ;-)改めて宣伝しておくが、「アップル・コンフィデンシャル2.5J」では、iTunes Music Storeの誕生の物語だけでなく、同サービスが不正コピーの蔓延で不況にあえぐ音楽業界をどう救ったのかについても紹介した。



iTunes Music Storeはビデオもおもしろい。
この記事のBGV:Gabin: Into My Soul
Gabinのおもしろカッコいいビデオ、DEE DEE最高!日本ではあまり話題にならないけれど、フィレンツェのレストランでもかかってて思わず興奮(笑)

5月 2, 2006 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.11.29

Goodbye MD, seriously.

最近、最後のDATレコーダー(デジタル・オーディオ・テープ・レコーダー)の発売中止が発表された。
AV WATCH: ソニー、DAT製品の国内出荷を終了
その一方で、そろそろMDにも終わりが見えてきたかもしれない。

共同通信(via Yahoo! News)は「ミニディスクの需要25%減 iPodに市場奪われる」と伝えている。
海外ではまったく人気のないMDプレーヤーは、やはり日本が売り上げの8割強を占めているようだが、iPodやソニーなど国内メーカーも発売を始めたデジタルオーディオプレーヤー(DAP)に取って代わられている、と言う。

でも、今の「携帯型デジタルオーディオプレーヤー」では本当の「Goodbye MD」はできないと、主張するのがトランステクノロジー(長瀬産業株式会社)、今日、都内でかなり力のこもった発表会が開催された。

発表会でトランステクノロジーの平塚氏は、まずMDプレーヤーのパソコン所有率は28%という同社の調査報告を発表した。

iPodなどのDAPは、パソコンから楽曲転送をするのが基本、つまりパソコンを持っていないMDユーザー(全MDユーザーの72%)はそのままでは移行ができないと力説する。

でも、共同通信のニュースによれば「MDからDAPへの移行は進んでいるのでは?」と思う人も多かろう。
だが、平塚氏は、DAPの利用者は男性が中心(86%)で、30-39歳、20-29歳の次に40-49歳とやや高めの年齢層に偏っている、と指摘する。

これに対してMDのユーザー層は20-29歳が一番多く、その次が30-39歳、そして3番目は19歳以下とやや若い年齢層に偏っているというーーつまり、ここにまだGoodbye MDと言い切れない大きなセグメントがあるということだ。
 典型的な例をあげると、高校生や入社仕立てのOLなどはパソコンを持っておらず、MDの利用が中心、ということだろうか。

 いずれにせよ、同社がこれらのマーケティング調査を経て開発したのが「TRANSGEAR HMP-100」。
「Goodbye PC」を唱うパソコン不要のDAPだ。

アナログレコードやCD、MDなどとライン接続して音楽を取り込め、そのまま持ち出せるというハードディスク内蔵DAPだ。

HMP-100
【Transgear HMP-100】12月10日発売。オープン価格(直販価格:2万9400円)。GKインダストリアルデザインはいいけれど、ちょっと文字とか多すぎ?でも、デザイン携帯よりも、見てくれだけのややダサくらいの携帯電話が売れる状況を考えると、これくらいのデザインの方が買いやすい!?


平塚氏は2006年以降、PCレスのDAPが増え始めると語る(の割に出荷台数は10ヶ月で5〜6万台と控えめ)。
実際、PCレスを唱う製品はTransgearが初めてではない、という。
エレコムやパナソニック、ソニー製の家庭用デジタルコンポも紹介した。

しかし、これらの製品は:


  • 曲名などが表示されない
  • イーサネットを通してインターネット接続が必要

のどちらかの問題を抱えているという。

曲名が表示されないと、曲が貯まるにつれ不自由さが増してくることが容易に想像できる。

一方、イーサネットが家庭にあるのはパソコンユーザー。
パソコンを持っていないのにイーサネットだけあるというのは、他の条件に惹かれてインターネット対応マンションに入居してしまった人などごく稀なケースだけだろう。

パソコンがない(=イーサネットもない)環境で、ちゃんと曲名を表示できるようにしたのが、先のTransgearだ。
 これを実現するにあたって米Gracenote社の組み込み型Music IDという技術が使われている。
 現在、auの一部の携帯電話は、曲を聴かせると曲名などを表示してくれる曲認識サービスに対応している。ここで使われているのがMusic IDだ。
 ただし、TransGearではインターネット接続ができない状況でも曲認識をできるようにするため、曲認識に必要な曲のフィンガープリント(指紋)データーをハードディスク上に持っている。

6GBのプレーヤーには約650MB、350万曲分の楽曲のフィンガープリント(指紋)情報が入っており、これから発売される新譜は携帯電話をつないで通信させることで認識できるようになっている。

 このように徹底的にPC無しでの利用にこだわっている(もっとも、実はPCとつなぐこともできるようだ)。

 デモでは曲の認識にそれなりに時間がかかっていた。それだけに使っていない間にまとめて認識させたりできるのかが気になるところだ。
 実機をじっくり試したわけではないので、ちゃんとした評価は下せないが、非パソコン所有のMDユーザーはこの製品をどう受け取るのか気になるところだ。

 ちなみに工業デザインを(株)GKインダストリアルデザインが手掛けるなど、発表会だけでなく、製品開発にもそれなりに力がこもっているようだ。設計と生産を行う香港のPerception Digital社は、今後は長瀬産業を通して、組み込み型Music IDプレーヤーのリファレンス基板の販売やSDK提供も行っていく、という。

 パソコンにつながらないということは、当然、Podcastにも対応していなければ、オーディオブックも楽しめない、音楽専用プレーヤーということになる。

 とはいえ、たしかにMDは持っているけれど、パソコンは持っていない、という層はそれなりに大きそうだ。


 トランステクノロジー社のミッションがそういった層に、パソコン不要のDAPを広げことだとしたら、アップルのミッションは何だろう?

それは、DAPをきっかけにパソコンの売り上げにつなげることだろう。

 そもそもiPod開発のきっかけになった「デジタルライフスタイル戦略」は、「パソコンの時代は終わった」といわれていた2001年に「パソコンの21世紀の使い方」として提案されたものだ。パソコンを使うことの楽しさ、便利さを再認識させるために開発されたもの、といっても過言ではない。

 Apple Store Ginza1階のiPodコーナーではiPodのアクセサリーの1つとしてMac miniが売られている。
 iPod nano+Mac miniをまとめて買うと(さらにこれにCRTなども買うと)、TransGearより高価になるが、それに見合う楽しみが十分訴えられればアップルの勝ちだ。いや、高校生や若手OLとなると、それでも経済的に苦しいかもしれないので、やはり導入価格の圧縮は必要なのかも。

 そこで思いついたんだけれど、Mac miniをテレビ接続可能にする、というのはどうだろう。
 テレビをモニター代わりに使って、無理すればアプリケーションも動くけれど、基本はFront Rowの画面になっている。

 あとでパソコン機能が必要になったら、キーボードとマウス、そしてもうちょっと文字が読みやすい液晶ディスプレイを別途購入すればいい(もっとも、今時だとそもそも自宅のテレビがVGA端子付き液晶テレビ、ということも多そうだが...)。
 どうせなら、iTunes Music Storeでも、リモコンで曲を買えるようにして欲しい。(iTMSの1-Clickならそれも可能だと思う)。

 もっとも、それをやってしまうとパソコンの楽しさ、便利さを知ってもらう、という本来の目的にはつながらないのかな!?

 なんだか話が横道にずれてしまった。

 いずれにせよ2005〜2006年は、「Digital 1.0」とでも言うべき第1世代のデジタル製品(DATやMD)が最期を迎える時期になりそうだ。

 となると、今風にいうとDAP 2.0の時代?

 DAP 1.0で、最期まで頑張るのはおそらくCDだろうけれど、私個人は既にCDからiTMSへ、ほぼ完璧に移行してしまった。iTMSで買えない楽曲があるのは残念だけれど、それはそれで仕方がない、という感じ。
 どうしても聴きたいような超マイナーな楽曲はそもそもCDとしても高価で取り寄せに時間がかかるなど、途中で買う気を失せさせる障壁が多すぎる(本当はそういう曲こそiTMSで買えるようになって欲しいところ)。

Transgeapにはオーディオプレーヤーというよりも、むしろ耳にした曲を内蔵マイクで録音し、それが何の曲だかを調べさせる装置として興味を示している(もっとも、それをやるにはかなりいい条件で録音できないとダメだろうと平塚氏は言っていた)。

これまでオーディオプレーヤーは、iPodの後追い的なものが中心だったけれど、最近になってようやくユニークさを備えた、本当の競合製品(あるいは共存製品)と思えるものが出始めてきた。

 つい先日も某所にてソニー(株)クリエイティブセンターのFineDesignプロジェクトが開発した音楽プレーヤーのプロトタイプ数種類を見てきた(DesignTideで披露されていたもので、いくつかは最新号のAXISでも紹介されている)。携帯型の製品ではないし、そもそも自分で所有できる製品かどうかはわからないけれど、あれはあれでおもしろいので、ぜひとも製品化されることを望んでしまうーーiPodは人と音楽のつきあい方を大きく変えたと思うけれど、このつきあい方はまだまだ大きく変えられる、というか広げられると思う。

progress_bar02
【Progress Bar】手前の部分をスライドさせると、スライドさせた量に応じた量(時間)の音楽がランダム選曲され再生される(バーは曲を再生しながら少しづつ元の状態に戻っていく)。ちょっと大型オルゴール的で楽しい。


mixiから来た人はこちらから戻れます

11月 29, 2005 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.11.27

羽ばたけ日本のアーティスト

APPLE LINKAGEを読んで知ったのですが、米国のiTunes Music Storeが「Music of the World: Japan」というサイトを開設したようです。

坂本龍一さんについては、今更、世界に紹介するまでもないかもしれないけれど...

これで、これまで狭い日本市場でしか活躍できなかったアーティスト達が、世界に市場を広げ、大成できたらいいですよね。

アーティストの方々には、
細かなお金の折り合いのことでいつまでもごたごたしているレーベルにいつまでも居残るべきか、自分自身の力で世界への扉を開いてみるか、検討し直してみてもいいのでは?

もちろん、これは万が一にもそんなひどいレーベルがあったら、という前提の話ですが...

自分の曲をiTunes Music Storeで売って欲しいのに、売られていない...
そんなアーティストは、ぜひレーベル側になんでそうなのかを問い正してみるべきでしょう(もちろん、PVについても)。

 まだ無名でレーベルに頼らずにはやっていけないアーティストの人も大勢いると思いますが、本当に将来のことを考えたら、少しづつ自立の準備も進めていくべきではないでしょうか。

 個人的にiTunes K.K.には、もっとインディーズ系の人を扱って欲しいと思います。彼らの中から世界的サクセスストーリーができれば、もっと自分の売り方を真剣に考えるアーティストが増えるはずです。

 今、見たらiTunes Music StoreのUSだとパフィーとかも大人気でベスト盤みたいなアルバムもちゃんと1曲0.99ドルで売っているんですよね。

でもって、日本のiTMS-Jで調べてみると、これがない。
そのうち下手をすると、日本の曲を買うにも、アメリカのストアから買った方がいいなんていう状況になりそうで心配です。

以前、海外で売られている安い日本の音楽CDを逆輸入することを禁ずる還流防止とかの動きもあったけれど、そういうことを防止する前に、まずは自分達の商品を買いやすくするように工夫することの方が大事なんじゃないかと思います。

 たっぷり儲けたいっていう気持ちはわからないでもないけれど、それよりも今ある勢いや追い風を行かして、市場そのものも活性化するという考え方もあるはず。
 日本の市場規模がどうこうという意見もあるかもしれないけれど、それは企業の論理。
 そうじゃなくって、そもそも消費者に買いやすい形で商品を提供するには、組織をどのようにするべきか、といった方向で発想していかないと...

 何はともあれ、「Music of the World: Japan」が良い成果を出すことを祈っています。

11月 27, 2005 音楽 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.10.25

マイアヒーを超えた?:Electronik Supersonik

Yahoo! Search Blogが、Yahoo! Video Searchを使ったビデオiPod用コンテンツの検索方法を紹介した。
昨日、「ITmedia」がそれを取り上げて話題になっている:
・IT mediaの記事:「Yahoo!ビデオ検索、ビデオiPodコンテンツを自動的に増やす方法を提供
・Yahoo! Search Blogの該当記事(英語):「Video Search To Go!

実際には「m4v」形式のコンテンツはほとんどなく、自分で再エンコードしなければならないケースがほとんどだけれど、これからはiPodを意識したm4vコンテンツも増えてくるはず。インディーズ系のアーティストは、自分のプロモーションビデオをインターネットで無料配布するなどして、「マイアヒー」のように一躍有名になることも可能かも...

ところで、私はこの「マイアヒー」の波には乗り遅れてしまい、(へそ曲がりなので)今更、ちゃんと見よう/聴こうという気もしていないのだけれど、昨晩、おもしろい音楽ビデオを求めて「music video」で検索したら、こんな曲がヒットしました:

Electronik Supersonik -- Zladko "Zlad" Vladcik

(記事書いたら急にサーバー負荷が大きくなってみれなくなってしまったようです。海外では話題みたいで、いろいろなサーバーに掲載されているので、うまく再生できない場合は、こちらから

electronik

これ、かなりキテいます...
ロシア人らしいけれど、必要以上に強調されたロシアなまりと、ややわざとらしい英語の文法間違い、そしてベタなダジャレがたまりません...

ちなみに、まともな音楽コンテンツで気に入ったのは、こちら:

Groove TV: DiscoBiscuits

曲名とかがわからないのが残念だけれど、Chill/groove系で、なかなかたっぷりと楽しませてくれそうです(まだ途中しか聴いていないけれど...)

視聴者数が少ないテレビ番組とかも、発想の転換で、うまくしがらみさえきれればこうやって海賊版が出る前に自ら世界に向けて(場合によっては広告入りで)発信しちゃった方が得だと思うんだけれど...

もちろん、インターネットだと、これまでグレーですまされていたものが、きっちり数字が出ちゃうので、コンテンツによっては必ずしもいいことばかりではないのかもしれないけれど。

10月 25, 2005 音楽 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2005.02.01

携帯で音楽認識

気になる曲が流れたら、携帯電話をかざすと曲名が表示される。
GracenoteのMusic IDを使ったサービスがついに国内でもスタート


PC WATCH:レーベルモバイル、曲を聞かせて着うた検索できるBREWアプリ

ドラマなどで流れたセリフまじりの音からでもちゃんと認識してくれるらしい。

これが今年発売されるMotorola社のiTunes Mobile搭載携帯電話と連動して、認識した曲をそのまま購入予約できたりするとさらにすごいのだけれど...

とりあえずはauと組んだみたいなので、Motorola端末はないかな...

2月 1, 2005 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.11.11

iPod Photo購入

仕事がたまっているのでとりあえずは簡単な報告。

写真の最適化にかかる時間はちょっと想像以上だった。
でも、使い心地も想像以上だった。

これまでiPodほぼ全世代全シリーズ、常に最大容量モデルを購入し続けていたが、
今回、初めて一歩引くことにした。
というか、閉店5分前に飛び込んだショップに(いや、おそらく他の店でも?)
60GBの店頭在庫がなかったのだ。

これはiPhotoアルバムは一部しか持ち歩けないなとあきらめていたのだけれど、
予想以上に入った、いや、それどころかまだまだ入りそうなのでちょっとうれしい。

ただ、iPod Photoには問題がないけれど、iPhotoには問題があるよなぁ。

内蔵ハードディスクにしか記録できないと言う仕様はそろそろ限界でしょう
(個人的には1年近く前からiPhotoの写真を増やせない状態のまま。
 DVD-Rや外付けハードディスクには、容量不足に辛抱貯まらずドラッグコピーしたiPhotoフォルダがいくつもある)。

それにしてもnobilog2にもそろそろiPodというカテゴリーを追加しないといけないなぁ...

BLOGって後からカテゴリーを追加するの面倒ですよね
(以前のエントリーもちゃんと分類しようとすると)

11月 11, 2004 日記, 音楽 | | コメント (9) | トラックバック (4)

2004.11.05

iPodソックス、11月下旬発売開始

iPod Photo、iPod U2 Special Editionと一緒に発売された、もう1つ重要な製品が「iPodソックス」。
iPodを冬の寒さ(!?)と傷から守る入れ物なんだけれど、これがとにかくかわいらしい。
iPod miniから最新のiPod Photoまで全モデルに対応しているのだけれど、どのモデルをいれるかでも微妙に表情が変わってくる。
iPod miniは、そのまますっぽり入って、iPod miniの小ささが協調される感じでかわいらしい(&色のコーディネートが楽しめる)。
初代iPodとかだと逆にびよーんと伸びているソックスの方がかわいらしい。
iPodを持っている全ユーザーにお勧めできる、この冬一番楽しいアイテムかも。
このiPodソックスの正式な価格が決まりました。

メーカー希望小売価格3,570円で11月下旬発売開始のようです。
CRT版iMacを思い出させる5色がセットになっているので、他の色が欲しい仲間を募って買うのもありかもしれないけれど、1人1セット買って気分で使い分ける方が楽しめます。

11月 5, 2004 Mac, 音楽 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2004.11.02

かなり快適そうなiPod Photo、やっぱり欲しいかも!?

AV WATCHデジアルARENAでも報じられていますが、今日はiPod Photo、iPod U2 Special Editionの説明会だった。

私もおそらくApple's EyeやMACPOWER、MacPeopleで記事を書きます。

しかし、今更ながら、外観はほとんどそのまま、仕様の「強化」に重点を置いたiPod Photoと、仕様はそのままで、「(U2と)恊働」による外観変更に重点を置いたiPod U2 Special Editionを同時に発表するというのは取り合わせ的にも面白い。

さて、今日、製品紹介を行ったのはiPodの2人の生みの親の1人とされているStan Ng氏だ。
Ng氏自ら2つの新iPodの魅力をたっぷりと語り、デモも披露してくれた。

iTunes側でサムネールを作成してから同期するようで、写真の表示や切り替えのかなり気持ちのいい速さだった。
あれなら使える。携帯電話よりも低い画面解像度も実際に写真を見てみると、それほど気にならないレベル。
それよりもテレビにつないだ時、iPod側の画面に表示中の写真だけでなく前後のスライド(写真)が表示されるといった凝ったつくりに感動したくらいだ。

iPod Photo登場」というエントリーで「もっとも、本当に大事なのは解像度ではなく、いかにきれいに見せてくれるか、快適に見せてくれるかだろう...」と書いたが、あの快適さは解像度を補ってあまりあるものだろう。

ただ2つ残念な点をあげれば、Belkin Media Readerで取り込んだ写真は一度、パソコンに転送して、iTunesでプロセスしてからでないとiPod Photo上で見れないこと、それから写真の部分拡大表示などができないこと。

前のエントリーで「この製品を生かすも殺すも今後の写真関係アクセサリーの展開次第という気がしてきました」とも書いたが、やはりその通りだ。今後、Belkinなどからサムネール作成などiTunesと同じプロセス(処理)を施してから転送するアクセサリーが登場すれば、この製品の使い道もさらに広がることだろう。アップルが同製品をそうつくっているように祈るばかりだ。

今日の説明会で、もう1つ驚いたのが取材に来ていたプレスの数の多さ。製品によっては半分も埋まらないアップル社のセミナールームが、予備のイスを(かなりたくさん)入れても人が座りきれないほどの大混雑だった。iPodがいかに注目されているかを知るには、あの部屋を埋め尽くす人の多さを見せるのが一番効果がありそうと、私より前の参加者だけだけれど、写真を撮ってしまった。nobilogに掲載していいか、明日広報の人に聞いてみよう。いずれにせよ、そろそろiPod関連の発表会は時間をわけて2回行うか、もっと大きな会場を借りないとできないかもしれない。

Ng氏はWWDCなどでは見かけるけれど、話をするのはかなり久しぶり。実は今年1月のInternational CES会期中、Hiltonホテルのエレベーターから出てくるのを見かけたので「もしかして泊まっていたでしょう?」と聞いたら、やはり「泊まっていた」そうです。

来年はぜひ泊まるだけでなくアップルブースを出展して下さい。

11月 2, 2004 Mac, パソコン・インターネット, 音楽 | | コメント (10) | トラックバック (3)

2004.10.27

iPod Photo登場

[追記@11:16AM:iPod Photo日本語版公式ページもできていました]

アップル社による新製品発表イベントが終わったようだ。

予想には反して、Paul McCartneyやBeatlesと関わる発表は何も行われず、今はただ、おそらく両者の間での話し合いが今なお続けられているんだろう程度の予想をするしかできない...もし、両者が手を組んでiTunes Music StoreでBeatlesの楽曲でも発売すれば、かなりのビッグニュースになると思うのだが...

しかし、一部のWebサイトでも話題になっていたU2 Editionの黒いiPodとiPod Photoは本当に発表された。
また、こちらはApple Expoで予告されていたが、EU版iTunes Music Storeもスタートした
(日本のiTMSについての言及があったのかなど、早くストリーミング放送をみたい限りだ)

今回、一番の目玉はやはりiPod Photoだろう
(執筆時点で日本語版Webページがないので、上は英語版ページへのリンク)

04Ipod Front Library

Photo: Courtesy of Apple

かねてから搭載の噂があった(おそらく)東芝製60GBハードディスクを採用し、220x176ドットのカラー液晶を搭載している。
Mac/PCのiTunes 4.7やiPhoto、さらにはPhotoshop Album、Photoshop Elements、Belkin Media Readerといったサードパーティー製品と連携して、デジタルカメラの写真を取り込んだり、付属のケーブルで画像をテレビに映し出したりできる。国内価格は60GB版が7万140円、40GB版が5万7540円。Apple Store Japanでは早々に予約受付を開始している(出荷予定1−2週間)。

明後日、29日発売のMacPeopleの「シリコンニュースレター」という連載で書いているが、おそらくPortalPlayer社が1月に発表した静止画+Motion JPEG再生に対応した新チップを採用したのだろう。

さて、このiPod Photo、


• 既にBelkin Media Readerを持っている
• Microdriveや512MBのSDカードで写真を撮りまくっている
• 常にPowerBookのハードディスクの空き容量不足に悩まされている

という3条件が揃っている私にはパーフェクトなソリューションかも知れない。いや、少なくともこれまでiPod全モデルを買い続けていたのに、クリックホイール版だけは買わずに我慢した自分がラッキーに思えてならない(クリックホイール版iPod、実はヘッドホンを抜くと自動的に再生が停止するという目立たないながらも気の利いた改良に感銘を受け、危うく何度か買いそうになっていた)。

ただ、もし私が上の条件の1つか、2つしか満たしていなかったとしたら、ちょっと悩んだかも知れない。私のiTunes Music Libraryは、今のところなんとか30GB未満に収まっている(リッピングしていない音楽CDが、まだ段ボールに2箱、3箱あるけれど...)

そういう意味でも音楽再生機能の方ではあわてて+30GBが必要なことはない。
液晶の解像度も微妙だ。220×176ドットというと、携帯電話の液晶サイズでいうところのQCIF+、2002年後半頃に流行した解像度だ(GSM端末とかにはよく使われたけれど、日本ではQVGAやCIF化が進んじゃって、実はそれほど流行らなかった解像度かも?)
蛇足ながら前のエントリーで触れたeggyは557×234ドット。
(もっとも、本当に大事なのは解像度ではなく、いかにきれいに見せてくれるか、快適に見せてくれるかだろう...)

テレビに表示できるのはうれしいが、果たしてどれだけ使う機能かもわからない(それに私の場合はPowerBookを持ち歩いているので、こっちをつないだ方が楽しそうだ)。

スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見ていないので、まだなんとも言えないけれど、今は節約モードだし、とりあえずジョブズの講演を見ずに過ごせばしばらくは我慢できるかも?

とりあえず、この製品を生かすも殺すも今後の写真関係アクセサリーの展開次第という気がしてきました。
今のBelkin Media Readerはちょっと転送速度的にも(512MB超のメモリーカードユーザーには)厳しいし。
でも、iTunes 4.7との連携とか使い心地は、そこそこよくっていずれは買わざるを得ない製品になりそう...

少なくともWindows PMCを買うくらいだったら、こっちを買うだろう。
本当はMPEG-4や3GPP、デジタルカメラ動画の再生もできればよかったのにと思っている。そうすれば、日米の携帯型動画プレーヤー格差が縮まって、一時のFlashアニメーションブームのような現象で、小サイズディスプレイで楽しむ動画コンテンツをつくる文化が広まったかも知れない。せめてMotion JPEG再生機能だけでも今後、enableして欲しい。

10月 27, 2004 Audio Visual, 音楽 | | コメント (5) | トラックバック (5)

2004.10.26

Bose、SoundDockに驚いた理由

のまのしわざを読んで思い出した。
BOSE社からiPod専用スピーカーシステムのSoundDockが発売されている。
この製品を最初に見かけたのはApple Expo Paris。騒々しい会場でしっかりと音質を確認できるようにわざわざ試聴室をつくっての出展だった。
いち早くブースを発見した私は、パリ在住の版画家で最近は版画の手法を取り入れたコラージュ作品をつくっているアーティスト、Rudi金井氏と一緒に試聴した。

高音とかの抜けもよさそうだし低音もしっかりしている気がする。安ヘッドホンとかではぼやけてしまいそうなバックコーラスとかも明瞭に聴き取れるし...でも、これって本当にそれほど音質がいいのだろうか?実は後からデモンストレーターに聞いてみたところデモに用意されていた音源は、決してビットレートも高くないMP3圧縮だった。音質の上限がどのあたりなのかはよくわからなかった...

でも、このSoundDockで音質以上に驚いたのがその展示台のしかけ。
「そこでBOSE社が満を持して発表するのが、このSoundDockです」というデモンストレーターの声の後、BGMのオーケストラー演奏のピッチがだんだんと上がってきて、クライマックスに達したところで、それまでiPodの背景を覆い隠していたベールが取れるというしかけ。

SoundDock
上のサムネールをクリックするとそのムービーが見れます(音無し)

SoundDockとは、その後、CEATECとかWPC Expoで再開できると期待していたけれど、私はどちらでも見かけなかった。
でも、その代わりに見かけたCompanion3にはかなり惹かれ始めている。

そういえばTOKYO GAME SHOWには、ボーズとは別会社というボーズ感性工学リサーチ株式会社が出展して定価60万円くらいのラジカセ(というかラジMD)、BOSE VIAを、「今だけ、ここだけの特別価格、22万円」で限定発売していた。

うるさい会場で、試聴室なしだけれど、側面に手を当てればその音の迫力のすごさが振動で伝わってくる。
こちらもたしかに音はよさそうだったけれど、じっくり聞いていないし、その場で22万円の買い物を即決する勇気もなかったので今回は写真だけ撮ってパスした。

BOSE

帰宅して調べてみたらARTIFACTさんとかでも過去に話題になっていたようだ。しかし、1年前以上前から実売価格20万円台で売っていて、ちっとも限定販売じゃないのに、「限定だ」、「定価60万円だ」はちょっとなしだよなぁ...
押し切られて買わないでよかったと今さらながらちょっと胸を撫で下ろす今日この頃(まあ、もともと買うつもりなしだったけれど...ポイント貯まらないし)

10月 26, 2004 Audio Visual, Mac, パソコン・インターネット, 音楽 | | コメント (5) | トラックバック (3)

2004.10.25

「ポール・マッカートニーがアップル役員」の噂は本当か?

長引くApple Corp対Apple Computer, Inc.の裁判。
先月、この両者が近々、和解するというニュースが米芸能誌バラエティーの情報として読売新聞に掲載されたらしい。
私はJDNのこの記事を読んで知った
ーーしかし、なんでJDNにこんな記事が ;-)

和解案にはアップルコンピュータが巨大な和解金を支払う、ビートルズがアップルコンピュータの大株主になるといった条件が盛り込まれているようだが、これに加えてポール・マッカートニーがアップルの社外役員に加わるというものも含まれている。

スティーブ・ジョブズがジョン・レノン(やボブ・ディラン)のファンという話は聞いたことがあるが、ポールのファンというのは聞いたことがないし、ちょっと眉唾かなとも思っていた。

ところが突然、私の謎の情報網を経由して、あるアップルに近い関係者が昨晩ポール・マッカートニーと握手したと自慢していたという話が流れ込んできた。
このタイミングでポール・マッカートニーと握手というのはあまりに怪しい。

Webでは米時間10月26日にアップル社が音楽関係の発表会を行うと報じられているが、このこともあわせて考えると...

両社の和解案については過去にも何度か噂になっている。
iTunes Music Store Europeが発表された時にも、ちょっとした噂があり、講演中ジョブズがビートルズを皮肉るように放ったジョークがその噂が本当だったのではないかという臭いを漂わせた。

いずれにしても火曜日深夜はU2と黒いiPodだけでなく、それ以外にも何かとてつもなくビッグな発表が控えていそうな気がする。

どうでもいいけれど、この記事を書いていて始めてmplのホームページを見てしまった

10月 25, 2004 Mac, 音楽 | | コメント (8) | トラックバック (4)

2004.10.12

台風もとろけたスイートなソワレ with Sweet Jazz Trio

*先週は(台風も含め)イベント盛りだくさん、
*普段の平日の数倍楽しく忙しい1週間だった。 
*只今、その模様をダイジェストで振り返り中。

sjt2

台風が東京を直撃と言われた9日の土曜日はScandinavian Modernのショールームで北欧料理とワインを楽しみながら、ストックホルム出身のSweet Jazz Trioの演奏を楽しむと言う小パーティーがあった。

台風直撃でTokyo Designers Week/Tokyo Designers Block系のイベントは軒並み中止。暴風が窓ガラスを叩き付ける夕方頃、電話をすると「予定通りやります」とのことで、後ろではリハーサル中の音が。

台風で誰も来ないのではと心配しながらタクシーを飛ばしたが、次第に雨がやみ始め、会場への小道の両脇では小さなろうそくの灯火が出迎えてくれた。入り口で渡された一輪のバラも台風を忘れさせた。

会場は見慣れたスカンジナビアン・モダンのショールームなのだけれど、照明を落とすだけであんなに雰囲気がでるものかとビックリ。

さて、演奏をしたのはストックホルム出身のSweet Jazz Trio。コルネット、ギター、ウッドベースという編成で、来日は3度目(か、5度目?)。
曲はI left my heart in San FranciscoからYou'd be so nice to come home toなど、スタンダードが中心なんだけれど、なんだろう、本当にスイートで雰囲気たっぷりのバンドでした。

ゲストボーカルとして一緒に来日中のMonica Borrforsも1曲だけマイクなしの生声で唱ったけれど、とたんにあたり一面が別世界に変わる。来ていた人も皆、恍惚状態。Monicaの歌ももう1曲くらい聞きたかったけれど、聞きたい人は10月15日渋谷のduo MUSIC EXCHANGEまでとのこと(開演17:30、Start、19:00)。

蛇足ながらScandinavian Modernは、人間中心の使い心地が絶品のSit & Standデスクで知られるフォーナンダー社のブランド。
Sit & Standデスクの威力を信じない人は朝とかに数分でいいので立ったまま作業をして欲しい。電子メールを読んだりとか、素早くこなしたい系の作業は、背骨を伸ばして立ったままやった方がなんかスピーディーにこなせる気分になる。デスクからの見晴らしがいつもと変わるのもちょっと楽しい。私の家は既にシステム系の机をT字型にガチガチに組んでしまっているので導入できないが、もっと機材を減らせたら、ぜひとも導入したいところ。やや高いには高いが、価値に見合う投資だと思う(スカンジナビアンモダンのデスクはその他の机もすべて高さ調整が可能だけれど、やはり電動式っていうのがいい)。

CIMG6657CIMG6660

ついで、
私も撮影していて人のこと言えないけれど、演奏中の撮影はできるだけ静かなデジタルカメラで控えめに撮影しません?少なくとも携帯電話で「ぴろろろ〜ん」と音を鳴らさせながら撮影するのはなしでしょう...

10月 12, 2004 日記, 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.09.19

BLOG的レイアウトのWebページ...

2度目の来日間近のジョアン・ジルベルトの情報を探しにUniversal Jazzのサイトを訪問。
お、もしかしてBLOG?と思うような外観なのだが、残念ながらBLOGでもなければRSSフィードもなし...

なんだ、がっかり...

9月 19, 2004 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.07.12

iTunes Music Store1億曲

1oku.jpg

iTunes Music Storeがついに1億曲を発売しました。

自分の曲は他の曲とセットで高いプラスチックケースにお金を払う人しか聞く権利がないという人もいるかも知れませんが、自分の曲を1人でも多くの人に手軽に楽しんで欲しいと思うアーティスト、人に聞いてもらうことによって初めて魂を得るという人も大勢いると思います。

Windowsを使うことを強制されないでも、外出しないでも、欲しい曲を欲しいタイミングで気軽に買いたい、という消費者も大勢いるはずです。

iTunes Music Storeは、このどちらにとってもベストなソリューションだと思います。

そしてアーティストと消費者の間に立っている大勢の人達も、このiTunes Music Storeを基盤に新しいビジネス、より勢いのあるビジネスができると信じています。想像力と実現性は必要だし、最初は大変かも知れません。アップルの側がもう少しオープンかつ柔軟になる必要もあるでしょう。

しかし、この21世紀に、ものすごく便利な技術、サービスが、それを拒もうとする一部の人達の圧力で実現しないのだとすれば、それは残念でなりません。

P.S.
ちょっと話題がずれますが、今日からWindows PMCの発売も始まったようです。

7月 12, 2004 Mac, copy-right or wrong!?, 音楽 | | コメント (6) | トラックバック (1)

2004.05.25

AmazonはCD輸入販売を継続


仕事に戻る前に軽くブログ巡回。久々にGoing My Wayさんを覗いて見つけたのがこの記事:
Going My Way: Avril Lavigne 「Under My Skin」

CD輸入規制法案に関しては、実はあまりちゃんと追っていなかった。

記者説明会があった時も運悪く別の取材が入ってしまったりで、なかなか縁がなかった。

それなので、Amazon.co.jpが、輸入CDの規制に反対しており、今後も販売を継続していく意向表明をしている、というのは初耳だった。
 この姿勢は応援したいし、欲しいCDを扱ってくれてさえいれば(輸入版に限らず)amazon.co.jpで買おうかという気になりました(でも、マイナーなCDだと扱っていないことも多い...)

最近、CDはオンラインショップで買うか、NADiffなどのアートショップで買うか、はたまた年に数回の海外出張中に買うかだ(たいていはHear MusicかVirgin Megastoreで購入)。

 でも、私が聞くようなMPB(ブラジル音楽)を含むワールドミュージック系やマイナーなCDって、よく考えてみたら国内版がなくて輸入版が規制されると日本ではまったく買えなくなる。これって実は切実な問題だったんだとあらためて気がついた。

しかし、輸入CD規制法って、著作者の権利を保護する著作権ではなく、仲介者の権利を著作者の権利よりも優先させる仲介権法に思えてくる。

5月 25, 2004 copy-right or wrong!?, 音楽 | | コメント (4) | トラックバック (0)