2008.02.24

直感力こそ大事

Japanese Garden@Ohori Park
月曜日、九州大学で行った学生向けセミナーで、外村仁さんが非常に重要なことを言っていた。

「直感力を大事にしろ」

こういうことを言うと「当てずっぽうということですか?」とか「そんないいかげんな!」という人がいるという。だが、実際、最後にモノを言うのは、この直感力ではないだろか。

私の知る人で、この直感力が鋭い人と言えば外村さんもそうだが、
元アップルの前刀さんもスゴい。
例えば彼が昔いた某メーカーの新製品なんかについて意見を求めると、すぐに「あ、あれはいいね」とか「いや、あれはダメでしょう」といった答えが返ってくる。

 返答があまりに早いので、適当に答えているのかな?と思うと、「〜〜の部分のつくりがしっかりしている」とか「あれはきっと製品イメージをよくしようとして、初期のロットはかなり部品もいいものを使っているんだろう」といったことをスラスラと答える。そして、それを聞いているそのメーカーの人が「その通り」となる。
メーカー品だけに限らず、ちょっと野生の勘のようなものを感じることがある。

それに例のあの人、スティーブ・ジョブズが、まさにこの直感の人である。
 Mac OSチームに古くからいるエンジニアの友人も「言われて悔しいこともあるけれど、確かに彼の直感の通りにすると、なるほどそれが正しい、と思わされることが多い」と語っていた。
 最近の著書でも書いた開発中の部屋にズカズカズカっとジョブズが入ってきて「このボタンをもう少し大きくして真ん中に置いた方がいい」と言われた人物だ。


以前、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)がApple Store Ginzaで「知デリ」というイベントを開催した。
某雑誌でレポートする予定が、新製品のニュースで流れてしまった。
ただし、このセミナーの内容は、非常におもしろく今でも深く記憶に残っている。
特に京都大学大学院理学研究科教授でゴリラの研究をしている山極寿一さんのお話は、ぜひまたお聞きしたい。

セッションが終わった後、どういうコンテクストだか忘れたが、ゴリラにとって「善悪」、「好き嫌い」それから何かもう1つの中では、どれが一番反応が早いかと聞かれた。答えは「好き嫌い」だという。何故なら「好き嫌い」は直感であって、頭で理由を考えたりする必要もないからだ。
直感というのは、DNAに組み込まれた記憶だったり、過去の積み重ねられたリアルの経験から生み出されてくるのではないだろうかと思っている。

 ある程度、世の中の摂理や法則も、ある程度、リアルの経験を重ねていくと、脳だか体だかの細胞に、それに対する反応のプログラムが組み込まれていき、そこから直感力が生まれてくるんじゃないか。

ただ、そう考えると、ちょっと絶望的な気分にもなってくる。
日本での教育というと、この21世紀になっても、未だに対受験戦争の詰め込み教育なのだ。

 教科書に書かれた図と文章だけで、多角形の内角の和が何度とか、高気圧から低気圧に向かって風が流れるとか、そういうことを教えようとしている。

 子供たちに真剣に学んでもらおうと考えているカリキュラムなら、実際に紙とハサミで多角形をつくらせ、それをバラバラに分解して角を集めて「ホラ、何度」とやってみたり、
実際に高気圧と低気圧をつくりだして、空気の流れを可視化するとか、そういった教育をしていることだろう。

 でも、この国ではそうした本質を見誤って、日本という狭い社会で、それも1〜2回限りしか通用しない受験というくだらないもののために、相変わらず、くだらない詰め込み教育をしている。

 受験、詰め込み教育がくだらないという議論は、私が子供の時分からあったのに、この少子で学校が生徒を欲しがる時代になっても、まだ続いているのだから、この問題は相当に根が深い。

 政府もロクでもないと思うし、学歴でしか判断できない人事の人間もどうしようもないと思う。
 ただただ与えられたカリキュラムをこなすことが教育だと思っている教育者にも困ったものだし、「ことなかれ主義」で現場の教員の工夫の芽を摘もうとする学校運営者にも困ったものだ。
 それに、なんとか生き延びようと、あの手この手をつくす塾産業との癒着とかもあるのかもしれない。
 だが、もはやそんな連中が更生するのを待っている猶予はない。
 世界は着々と進化を続けていて、日本だけがそこからどんどん取り残され、すべてのコンテクストが変わった今でも昭和を引きずり続けている。
 もはや、政府だ官僚だは頼れない、と十分わかってもいいはずなのに、完全に思考停止をしていて、とりあえず教育費だけ払って後はお任せにしている親が多いのも大きな問題なのだろう。

 日本がそうした状態で停止している一方で、コロラド州の教育者や親達が発端になり、世界中の親が未来の教育について真剣にディスカッションを始めていることと比較すると、なんだか悲しくなってくる。

これは九大のセミナーでも見せた、有名な「Did You Know 2.0」のビデオだ。コロラド州の教育者達が、これからの教育のあり方を問うために、自主制作した:

 直感力を養うリアルに基づいた教育と言う点で言うと、このビデオも必見だ。

ご存知、「パーソナルコンピューター」という言葉の生みの親、アラン・ケイの生み出したコンピューティング環境、「Squeak」を使った教育方法を紹介したビデオだ。

日本でのSqueakの紹介のされ方は「子供でもプログラミングができるすごいパソコン言語」と、Squeakの言語としての凄さに注目したものが多いが、本当に注目すべきは、彼らがそれを使ってどういう教育をしようとしているかだ。

44分ほどあるビデオを全編みる余裕がない人は16分50秒の当たりから再生して欲しい。
ここから子供たちは重力の勉強をする。
ボールが屋上から落ちる様子をよく観察する。時分の目で、何度も確かめる。
その後、ビデオカメラで撮影した落下の様子を、みんなでもう1度、観察し、気がついたことを話し合う(19:40秒)。
つづいて、生徒達は、簡単にプログラミングができるSqueakを使って、ここでみた自然現象(つまり引力による加速)をプログラムを使って再現してみせるのだ。

リアルな体験ー>観察ー>話し合いー>咀嚼といったプロセスを経ることで、
教科書に「落下する物体は地球の引力によって加速する」とだけ書かれた文章を読まされるだけの子供とは異なる直感力が養われるような気がしてならない。

そして、もしそうだとしたら、これから先の日本にますます不安を覚えざる終えない。

発展途上国の政府を通して配られる予定の100ドルPCでは、Windows版もつくられているが、少なくとも現行バージョンにはSqueakが標準で搭載されており、OLPC本体と一緒にアラン・ケイの実験校で生み出されたカリキュラムが輸出される可能性もある。

日本よりもはるかに物価も安く、子供たちの人口も多く、はるかにリアルな体験の多い発展途上国の子供たちが育つ頃、果たして日本は「先進国」の座を維持できているのだろうか?

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2月 24, 2008 opinion, 文化・芸術, 経済・政治・国際 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2004.11.02

11月1日、道路にやたらと警察がいた理由

昨日は新紙幣が発行されたようですね。私はまだ現物を見ていません。
私が生まれた時代は確か千円札が伊藤博文、五千円と一万円は聖徳太子(だったよね?>kiyorin、yukiあるいはnomaさん)。日本にいなかったし、子供だったので自信が無い。それにしても、それから数えていったい何度目の新札発行!?

実はそんな新札のニュースに隠れて、こんな法律も施行されているのでした:
車で携帯ダメ/1日から改正道交法施行(Google News経由asahi.comーーしかし、なぜMY TOWN宮城?)

新道路交通法施行にあわせて:
東海3県で285人摘発 青森・大阪では逮捕者も(Google News経由中日新聞)
とのことです

実は昨日、目黒通りは道路に立っている警察官がやたらと多くて、一体、どんな事件が起きたのかと疑問に思っていたんですが、実は携帯電話利用者をねずみ取りしていたんですね!?

皆さん、ハンズフリー通話にはBluetooth携帯電話ですぞ!

11月 2, 2004 経済・政治・国際 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2004.10.26

その名はペンギラン!?

GQに載っていたブルネイ皇太子結婚のニュースが目に留まった。
花嫁の名前はサラ・ペンギラン・サレー...

実はブルネイ王室に友達がいる。大学時代の同級生だ。いや、同級生でもないか、一緒にクラスを取ったことはないや。でも、なぜかたまにつるんで遊んでいた。

王位継承権はかなり低かったと聞いているけれど立派な王族とのこと。私自身は実際にブルネイに彼を訪ねに行ったこともないし、帰国後は絵ハガキを1通もらっただけ。筆無精な私は返事もしていない...

でも、誕生日プレゼントにお城をもらったり、お兄さんのコレクションがフェラーリだったり、
本人のコレクションが(少なくとも'90年代中頃までに出ていた)全音楽CDだったりとなかなか常人とは違う暮らしぶりをしていたことだけは確かだ(ただし、私が時々するみたいに同じアルバムの日本版とアメリカ版、イギリス版、ドイツ版を買いそろえるといったマニアックな買い方をしていたかまでは知らない)。

アメリカではいたって普通の留学生ならぬ遊学生だったけれど...

私や他の友人は彼をサレーと呼んでいたが、国民はペンギランと呼ぶしきたりになっていたらしい。
花嫁の名前、「ペンギラン・サレー」を見て彼を思い出さずにはいられなかった。

ちなみにサレーやペンギランは彼の名前のほんの一部だ。

ブルネイ王室では祖先の名前をひきついでどんどん重ねていくしきたりがあるらしい。
つまり代を追えば追うほど名前が長くなっていく。

サレーの本名はたしか、サレフディン・カマルディン・ペンギラン・・・・
フルネームを書き出すとA4の紙にして2〜3ページにはなる。

実はアメリカで暮らしていく上で必須のSocial Security Number(社会保障番号)をつくるとき、そのオフィスに私の車で連れていったのだが、そのやりとりがおもしろかった。

事務員「ここにフルネーム、ここに生年月日、ここに現住所を書いて...」
サレー「フルネーム?」
事務員「そう、フルネームよ、決まっているでしょう?」
サレー「この枠には収まらないと思うんだけれど」
事務員「多少、小さな字で書いてもいいから」
サレー「そうじゃなくって、別紙が必要になると思うんだけれど...」

事情を説明するのに数十分かかって、結局、異例の事態にどうしていいのかわからず紙を2枚渡されてそこにフルネームを書いて、事務員の人はそれをホチキスで止めるだかなんだかしていたと思う。

サレー元気だろうか?
結構、日本好きだったみたいだし表向きは石油関係の会社の役員か何かだから案外、日本にもよく来ているのかも...

ちなみによく話のネタに使ってしまうが、クラスメートにも有名人が1人いる。日本で特に有名なオリンピアードの妹で顔もそっくり。実は本人もオリンピアードだったと聞くが、その後は、なんだったかのスポーツ番組でスポーツジャーナリストとして長嶋一茂氏とTV出演しているのを見た。長嶋さんがTVで「ヘイ、キャロル!」と呼んでいたのは、カール・ルイスの妹のキャロル・ルイス。校内でもめちゃくちゃ有名だったらしいけれど、私はしばらくなんで有名なのかわからなかったけれど、ある日、じーっと顔を見ていてわかってしまった。

同級生で有名人というともう1人、同じクラスになったことはないけれど松田洋治とも同じ中学だった。背丈や髪形が似ていたのでよく背後から迫ってくるテニス部の女子に「松田先輩!あ、なんだ違った」と間違えられていたっけ...「撮影で〜す」といって2クラス合同の柔道の授業を抜け出していたのは正直ちょっとうらやましかった(笑)。
Googleしたら公式ホームページがあって日記をつけていました。

10月 26, 2004 文化・芸術, 日記, 経済・政治・国際 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2004.10.24

米ドル小切手どうしています?

最近、Google AdSenseやらWired News USの原稿料など、ドル建て小切手の収入が増えてきた。

といっても、まだそれほど大した額じゃないし面倒なので銀行に振り込むでもなく小切手のまま持っている
(AdSenseの最初の小切手は換金したところをBLOGネタにしようと持ち歩いていてなくしてしまった :-( )

Wiredで今後も書き続けることを考えると、CITIBANKあたりでドル建て口座を持つのもいいかもと思って、先日、カタログをもらいにいこうとしたのだけれど、行政指導を受けて謹慎中で月末までは口座を開設できないということ。ミニマムバランス(口座に残しておかなければならない最低残高)も2000ドルと私が米国にいたとき使っていた銀行と比べてもやや高(=2倍)だ。

おまけに口座があろうと、なかろうと小切手を処理するには額にかかわらず1枚あたり1000円かかるという。[*追記あり]
AdSenseの小切手は100から150ドル程度なので、1割近い。
ドル建て口座を持てば小切手は額面通り手数料なしで振り込めるだろうというのは甘い考えだったようだ...

これって他の銀行も同じようなものなんだろうか?

みなさんはAdSenseの収入とかどうしています?

いずれにしても、私の銀行は口座開設の時だけは(いりもしないのに)せっけんをくれたけれど、
お金を下ろしたい時にはATMすら閉まっていて、顧客本位や革新とは対局にある銀行、
24時間ATMを真っ先にやった別銀行を合併して少しはよくなるかと思ったら、逆にATMを減らしてしまっているとんでもないところなので、そろそろこれを機会に別の銀行にも口座を開きたいところだけれど...

話がずれてしまうけれど、合併して、サービスが悪い方のスタンダードにあわされちゃうと本当にがっかりする。
Sheratonホテルも、その昔はITT Sheraton Club Cardというメンバーシップカードがあって、これはよかった。上のグレードの部屋が空いていれば、有無を言わず即座に自動的に部屋がアップグレードされたり、とにかく特典が多かった。それに、何も言わないでも自動的に恩恵が受けられる特典が多かったので、マイレージを結局生かしきらないまま期限切れにさせてしまう無精な人間にはありがたいカードだった。
 その後、Starwood Preferred Guestになってからもしばらくは条件がよかったけれど、最近では必須のlate checkout(夕方4時チェックアウト)もこっそり条件から削られていてメンバーシップの魅力がまったくなくなってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記:
今、Googleで調べていたら(先に調べるべき?)、こんなエントリーを見つけました。
http://www.openspc2.org/blog/archives/2004/10/google_adsense.html
(trackbackできないので、ping打っていません)
注意深く見ると、コメントにCITIBANKなら口座をつくれば手数料無料と書いてあります。私の聞き間違いだったのでしょうか?

さらにこんなサイトも発見しました。これはCITIBANK GOLD CARDをつくるしかない?
最近、これからはまたNorthwest航空のWorldPerksを貯め始めるかな?(マイレージがexpireしないあたりは良心的だし):
http://www.worldramen.net/GoogleAdsense.htm

ただし、CITIBANKの手数料については口座をつくれば無料という説と同じくらい(私と同様に)1件1000円という情報も見かけます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記2:
それにしても、よく考えてみると、これって銀行にとってイノベーションのチャンスではなかろうか(銀行でなくてもいいけれど)。

他の銀行よりも少ない手間と手数料でcheck cashingのサービスを提供するだけで、おそらくお金には換算できないほど大きなパブリシティーを得られると思う。おそらく最初にサービスを提供したところは、アフィリエート系の記事を取り上げているパソコン雑誌を始め、日本中のBLOGにとりあげられることだろう。さらにtrackbackの連鎖がおき、自動的にSEOも高くなってくる。

おそらく今の手数料のほとんどは米国に小切手を送って、審査をしてもらうために必要な手数料だと思う。
日本でドル建て小切手の真贋を見極める準備がなかったりとか、そういったこともあるのだろうけれど、実際にここで必要とされる小切手の発行元はGoogleなどを限り数社に限定されていれば、個人が中心で1件当たりの金額もそれほど大したものにはならない。
会員制などにして最初の審査を煩雑にすれば有価証券偽造法の危険を冒して小額小切手を偽造する人もそんなに出てこないのでは(甘すぎ?)。

銀行がそういうイノベーションに対して腰が重いなら、Paypalみたいな業者がcheck cashingをしてくれてもいいかもしれない(そもそもGoogle AdSenseやWiredの原稿料がPayPalで支払われていれば、こんな面倒な思いをしないですむのに。PayPal一部で評判悪いけれど)。

どちらにしても、Web上でこういう記事が出た以上、あと一月以内にどこかがきっと新サービスをしかけてくると踏んで、しばらくは小切手を換金せずに取っておくことにしようっと〜〜本当は自分でこの事業を始められれば一番いいのだけれど、どなたか手を貸してくれません?

10月 24, 2004 opinion, 日記, 経済・政治・国際 | | コメント (8) | トラックバック (7)

2004.05.25

偽造免許で携帯電話契約
助けてくれない日本警察

仕事は遅れたままですが、今日、親しいライターから聞いた話について書かずにはいられません。

ある日、彼の元に携帯電話のキャリアから覚えのない契約を確認する電話があったそうです。

その後、よく調べてみるととある量販店で、見ず知らずの人が、彼の名前と住所、電話番号を使った偽の運転免許書を使って携帯電話の新規契約を結んでいたことが発覚。

今は本当に21世紀で、ここは本当に東京なのかと、一瞬不思議な気持ちになりました。

おそらく顔写真は本人のものが使われている。それって逃げようのない証拠ですよね(整形でもしない限り)。
迷惑メールを送る人もそうですが、この人はなんで、そんな犯罪に手を染めてしまったんでしょう。

でも、どうやらどんなに証拠を残しても、彼らが捕まらずに平然と犯罪をつづける土壌が日本にはあるようです。
既に何回もいろんな人に話した後だったみたいで、あまり詳しくは聞けませんでしたが、これだけの証拠とかを持って警察署に足を運んでも、警察署では(前後のコンテクストはわかりません)「あなたは被害者じゃない」とかなんとかいってぜんぜん取り合ってくれなかったようで、警察から得られた数少ないサポートは「その量販店にこのことを伝えなさい。そうすれば再発を防げるでしょう」といった内容のものでした(もちろん、そんなこと言われなくてもとっくにやってあったようです)。

この国では誰かがケガをして血でも流さない限り、警察は動かない、と一緒に話をしていた一人がいいました。

私にも思い当たる節がいくつもあります。


  • 車当て逃げ事件
    ある日、駐車場の車を見たら前方がへこんでいました。警察に届け出たところ、とりあえず調書をとってくれたけれど、「う〜ん、これはどうにもしようがないねぇ。保険入っているんでしょ」という最初から投げ出した返事。ここでも少し頑張ったんですが、30分後にはすっかりあきらめムードが伝染してしまいました。
  • 目撃者登場
    上の事件が起きてから数日後、車にメモが残っていました。当て逃げされた現場を見ていた方が親切にもメモを残してくれたのです。近くにあるタクシーの営業所の方で、車に詳しく、車種(スペアタイアを積んだランドクルーザー。今はなんだったか忘れました)、ナンバープレートに加え、事故が起きたときの状況(カップルが細い道を曲がろうとして、あわててぶつけた様子。女の子がぶつけたことにきがついたようだけれど、そのまま逃走したことなど)。
     この証言を生かすためにも、また警察に行きました。ナンバープレートで調べられるということで大きめの警察署に行きました。ところが、メモのナンバープレートの車はないということでした。「1」と「7」とかの間違いもあるかもしれないと迫りましたが、該当者4〜5人に電話をかけてみたけれど、「そんなところにはいなかった」といった返事だったと伝えられて、そこでおしまい。捜査は打ち切りです(1時間弱?)。もちろん、個人情報の保護の観点からも(ナンバープレートの)データベースは覗かせてくれません。
     保険も当時入っていた保険ではその手のダメージはカバーされないんだったか、保険料の値上げを考えると使わない方がいいとかだったかで、結局、使わず。当てられ損です。まるで、これでは犯罪者に「当てたら逃げろ」と言っているようなものです。
  • 個人情報の保護
     そこから遡ること数年、ある冬の日のことです。家に帰る前に最寄り駅の近くの自動販売機でものを買おうとエンジンをかけたまま車を降りました。静かな住宅街で、クリスマスも近かったため周囲にはまったく人影がなかったので安心していたのもありますし、なんといっても自販機と車の距離はあるいて7〜8歩。ところが、買い物を終え、振り返ると運転席に乗り込もうとしている男がいます。「何をするんだ」と静止すると、「うるさい」とかいってこちらの手を振りほどき、お気に入りの(年代物&祖父の形見の)コートにビールだかなんだかをかけてきます。
     駅前ロータリーをはさんで反対側に交番があるので、ありったけの大声を出して警察官を呼び。なんとか、その場でおさえつけてもらい。捕まえてもらいました。
     その後、警察署に向かい事情聴取をすること数時間。「彼は元タクシーの運転手で、働いていたときに、いつもエンジンをかけっぱなしで車をおいてはいけないと言われていた。酔っていたこともありそれを実証してやろうと思ったらしい」とのこと。「まあ、酒の上のできごとなので、許してやってよ」という口ぶり。「は〜、そんなものなのか」と流し、実質的な被害はコートのシミくらいだったので(といってもこれはかなりの痛手だった)、そのことは忘れて帰宅したのですが、びっくりしたのは数日後。
     玄関のベルがなった後、親が来客だと伝えてきたので玄関から見てみると、門前に加害者の男性が立っている。
    「酔った上での出来事とはいえ、本当に申し訳なかった」と菓子折りをもって立っていた。
    警察に電話をかけると「いやー、彼がどうしても謝りたいって言っていてね」と、こちらの実家の住所を教えたらしい。彼が本当に謝るだけのつもりだったからよかったけれど、普通、加害者に被害者の住所を教えるものなんでしょうか?当時は(今も)その神経は信じられませんでした。

今回、被害にあったライターの方は、こうなるのは警察の人手不足が原因(たしかにそれはそうでしょう)。もし、「警察官の増員に役立ててくれるならもっと税金を払ってもいい」と言います。小さい頃は、推理関係の本で科学調査がいかに素晴らしいかをさんざん読んで、「すごいなー」と思っていたのですが、実際にはそれが国民のためにはほとんど役立てられていませんが、それは確かに人手不足もあるのでしょう。

しかし、以前に書いた警察署(&警視庁)ぐるみでこれまで組織犯罪を続けてきたことを考えると、とても信頼できません。

関連エントリー:

もっとも、愚痴ばかりいっていてもしょうがないので、なんとか改善方法があったら、それはそれで提案していきたいのですが...

ただ、冒頭の事件で1つ誉めたいのは、彼に確認の電話をくれた携帯電話キャリア。ただ機種のデザインが人気なだけじゃないんですね。ここからの報告がなかったら、事件はもっと長いこと闇の中だったかもしれません。

5月 25, 2004 ニュース, 経済・政治・国際 | | コメント (8) | トラックバック (0)

2004.04.09

テロリズムは常に理不尽

真っ先にエントリーしようと思っていたけれど、
ウィルス騒動とかで逃げていました。

でも、無視できない事件ですよね、邦人3人の誘拐。
テロと言うのは理不尽の塊ですね。

3人はよりにもよって自衛隊派遣に反対していた人達、その人達がよりにもよって自衛隊撤退を要求する人質にされるなんて(もちろん、自衛隊派遣賛成の人だったら人質にしていいというわけではもちろんありませんが)。

テロに屈してはいけない、という理論はわからないでもないけれど、政府高官は捕まっている人質が自分の身内でも、自衛隊撤退をしないのでしょうか?いや、しないかもしれない。でも、心の中ではどう思っているのでしょう。

撤退して、テロリズムに効果があると思わせてしまうのは、それはそれでよくないと思います。また人質問題って、こちらが先方の条件をのんだところで、人質の安全が100%保証されるわけではない。

理不尽の中で、要求する側も、される側も(人質の安全以外のところで)少しづつ妥協をして、合意できる点を見つけられればいいのですが。

4月 9, 2004 経済・政治・国際 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.03.20

アルカイダによる名指しの警告といった背景もあってか、街に変な噂が流れているようです。

ある人が「街で困っているアラブ系の人を助けてあげたら、『お前は親切なので教えてやる。明日は渋谷に来るな』と言われた」というもの。

少しづつバリエーションがつきながら、広まっているようで、まったくつながりのない2〜3人から伝わってきました(ちなみに、私のところに伝わってきた3つの噂では、明日=20日、つまり今日です)

まあ、ある程度の警戒心を持っておくのは大事なことかもしれませんよね。しかし、インターネットを使わないでもこういう噂ってはやくひろまるんですね。それとももしかしてインターネットとかでチェーンメールでも出回っているのでしょうか?

3月 20, 2004 経済・政治・国際 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2004.03.06

警察不正、静岡でも発覚

静岡県警の架空出張がasahi.comで報じられている。

全国の警察署どころか警察庁までが関与していると言われる一大スキャンダルを暴いたのはテレビ朝日の「ザ・スクープ」、そのあまりに衝撃的な内容は一度、本家nobilogでも(日本語記事として)取り上げた。

最近、この記事にコメントがついていたので、どうしたのだろうと思ったら、最近、続編が放送されたらしい。
この番組、放送間隔があきすぎるのでよほど注意していないと確実に見逃してしまうのだが、
うれしいことに番組内容をWindows Media形式でストリーミング再放送している。
みやすいように細切れになっているので、この衝撃の事実を知らない人はとにかくちょっとづつでいいからだまされたと思ってみてほしい

番組中で鳥越氏がおもしろい指摘をしている。
この不正の存在は警察になればほとんどの人が(偽領収書書きなどをやらされて)知っていることだ
最近、警察不祥事が多発しているが、その一因として「どうせ上が不正をやっているから」と言う気持ちがあるからではないかというのだ。まったく持ってその通りだと思う。

「ブロークンウィンドウ理論」というのがあるーー>200Xのページに詳しく書いてあった
落書きがされているエリアでは、悪い事をしても大丈夫という気持ちになって、さらに大きな犯罪の率もエスカレートしていくという
それと同じことではないだろうか?

全国のマスコミにはぜひこれからもこうした不正を忘れる事なく暴き続けていってほしい

3月 6, 2004 経済・政治・国際 | | コメント (12) | トラックバック (1)